役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

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第5章 最強への道

6話 想定外の苦労

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 マルク達は3日の道のりを経て、ようやく沼のある北の森に到着した。

「ファントムスティードが使えたらもっと早く着いたのに・・・・・・」

「あの魔法生物は本当に時間がない時だけ!」
「「「そうだね!」」」

「ったく、しょうがないな」

 マルクが、ハナの母親の症状を鑑定すると一ヶ月は大丈夫と出たので時間はあったので、シオン達は歩きを希望したのだ。

「あのスピードはちょっと、ヒューマン族には酷かもしれんな」

「カノンは、高速飛行ができるからな」

「まぁ、ファントムみたいに長時間は無理だけどな。あんなスピードで飛んだら1分で墜落しちゃうよ」

「まぁ、ファントムは魔法生物だからね」

 マルクとカノンの会話を聞いていたシオン達は勝手に言ってろという感じだった。

「とにかく!あたし達はファントムスティードには乗らないからね」

「わかったよ。なら別の移動手段を考えないとな」

「別に、普通に馬車でいいじゃない?」

「シオンはそういうけどな・・・・・・やっぱり移動は疲れるしな」

「じゃあ、スピードが感じられないのにしてよね」

「わかったよ。さぁ、そんな事よりここから森に入るから油断するなよ?」

「もう、わかってるわよ!」

 マルクは、シオン達に付与魔法を唱えて、森に進入したのだった。この森は湿地帯で足元はぬかるんでいた。

「げっ!足が・・・・・・」

「オウカ、そんな事気にするな。ここから帰る時はクリーンをかけるから」

「うん。だけど、戦闘になったら足を取られそうで厄介だな」

「みんな、前方から魔物よ!」

 クレアが、斥候員として役目を果たす。すると、前方からリザードマンが突進してきた。リザードマンとは二足歩行のとかげの魔物だ。槍のスキルを持ちCランクと高い。

「アローシャワー!」

 システィナは、矢をリザードマンではなく上空に放った。すると、リザードマンの真上から無数の矢が雨のように降り注いだ。

『ぎゃっ!ぎゃっ!ぎゃっ!』

 十体いたリザードマンはいきなり半分に減ってしまった。本来なら全滅出来ていたはずでシスティナは驚愕した。リザードマンは湿地帯でも素早い動きできて矢をかわしたのだ。
 そして、オウカとシオンはリザードマンに突進しようとしたが、足がぬかるんでスピードが出なかった。それを見たカノンは翼をひろげ、低空飛行でリザードマンに突進した。

「カノン!一人で突っ込むんじゃない!」

 マルクの言葉に、カノンは冷静になった。リザードマンの湿地帯の機動力は凄いものがあり、シオン達はいい経験を積んだ。シオンはリザードマンの一撃を盾で凪ぎ払い、後方からカノンとシスティナが攻撃をした。
 苦労はしたが、シオン達にリザードマンが勝てるわけもなくすぐに討伐ができた。

「危なかったわ」
「リザードマンがこんなに強いなんて!」

「カノン、焦ったら駄目だよ」

「ご、ごめん・・・・・・」

「いいかい?シオンが魔物の攻撃を受ける連携を崩したら駄目だよ」

「まさか、こんなに足をとられるとは思わなかったよ」
「あたしは何もできなかったよ」

「オウカはここは無理しなくてもいいんだよ」

「だけど・・・・・・」

「飛び道具を使うといいよ。無理して前に出る必要はないし、シオン達ならすぐに倒せるからね」

 マルクはパーティーの連携を守るように言った。今は、いろんな戦闘を経験する方が大事だからだ。
 そして、リザードマンはマルクが収納して奥に進んだ。

 沼地の戦闘は、予想以上にシオン達の体力を削った。まだ浅い場所にもかかわらず、シオン達は肩で息をしていた。

「まさか、こんなに大変だったなんて!はぁはぁ・・・・・・」
「想定外だわ・・・・・・はぁはぁはぁ」
「あたしの足にも水掻きが欲しい」
「馬鹿な事言わないでよね!」

「みんな、ブラックドラゴンの討伐は大変だとわかったかい?」

「まだ遭遇もしてないじゃない!」

「シオンは特にこの苦労をちゃんと覚えていなよ?」

「なんであたしだけ!」

「あの少女が可哀想というだけで、助けようとしたからだよ。こうした経費も考えないといけないとわかっただろ?」

「うん・・・・・・わかった」

「じゃあ、先に進むぞ」

「「「「「ちょっとマルク!」」」」」

「なに?」

「ちょっと休憩させて・・・・・・」

「わかったよ。無理しても危険だしね」

 マルク達は水のない高台になっている場所を見つけて休憩をしたのだった。
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