役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

文字の大きさ
242 / 447
第6章 異世界転移

55話 オールマイティーな才能

しおりを挟む
 マルクの目の前にいきなり一本の枝が現れ、ブローズ達もびっくりしていた。

「マルク様、それは一体?いきなり現れたみたいですが・・・・・・」

「木の精霊がお礼をしてくれたみたいだね」

「その枝が森を復活させたお礼ですか?」

 ブローズ達には、只の枝にしか見えないようで期待はずれに思っているようだ。

「ブローズさん、これが只の枝に思っているようだが全然違うんだよ」

「確かに枝にしては太いかもしれませんね」

 ブローズの言う事が正解である。枝と言うには直径10cm長さは50cm程あるからだ。

「ブローズさん聞いて驚け。この枝は世界樹の枝なんだ」

「「「「「はぁあ!」」」」」

 ブローズ達は、マルクの言った素材の名前にひっくり返りそうになった。世界樹の枝は数百年市場に出た事のない素材だからだ。

「マ、マルク様。その素材はどうするおつもりですか?」

「そりゃ・・・・・・」

「ロスヤード王国に売りに出すのですよね?レッドカイザーフェニックスの素材も一切売らなかったんだし世界樹の枝は!」

「当然売るわけないだろ?こんな貴重な素材、自分で使うに決まっているじゃないか」

「「「「「そ、そんなぁ!」」」」」

 マルクは、この枝を使って弓矢を作るつもりで、使い手は当然システィナの装備だ。エルフ族のシスティナには絶対相性の良い武器になると、マルクは確信していた。

「まぁ、僕は森の木々を復活させて、王都オーエンの役に立つつもりだ。これなら、王都の家や施設の修理の資材に困らないだろ?」

「まさか!マルク様はオーエン周辺のこの焼け野原を復活させるつもりですか?」

「問題はないだろ?本当なら僕に与えた金で、近隣の町からの輸送費や大工職人の出張費に予算を組んでほしかったが、森が復活したらオーエンの職人達で建設できるだろ?」

「あなたと言う人は・・・・・・」

「オーエン周辺の復活させる依頼料として、この80億をもらうことにするよ」

「陛下には私から報告させていただきます」

「よろしく頼むね」

 ブローズ達は、マルクの計画を知りその日は一緒に行動をした。しかし、次の日からはマルク一人で行動したのだ。焼け野原になった土地は広いので、マルクは瞬間移動を繰り返し、森を復活させていったのだ。
 そして、一ヶ月で王都オーエンの周辺の土地はほぼ元通りに復活したのだった。焼け焦げた樹木もあるがその樹木はマルクが引き抜き、後日王都の人間が新たな苗木を植える事になっていた。
 マルクは、王都オーエンを救い一ヶ月後に久々にブリーナッシュ王国に帰ってこれたのだった。

「マルクさんお帰りなさい」

「ただいまマーブルさん、お久しぶりですね。エンリダムは何もありませんでしたか?」

「マルクさんが、冒険者ギルド本部に掛け合ってくれてノルマが楽になりましたからね。本当にありがとうございました」

「それならよかったよ」

「それでですね。マルクさんのギルドランク所属したままですよね?」

「そうだったね。まあ、別に構わないよ」

 マルクは、こちらの世界に来て基本依頼受注はEランクのものしか受けていなかった。高いランクの依頼を受注しても意味がないからだ。
 お金はうなるほど王族から貰っていたし、魔物の素材は基本売らないからだ。売るのは町の平民の為に、ボアやウルフの肉を買い取ってもらうぐらいなのだ。後、空いた時間は町からの仕事依頼だけだった。

「それでは、マルクさんの実力がもったいないんですよ。これだけギルドに貢献した冒険者を、いつまでもCランクのままだなんて!Bランクの昇格試験を受けて下さいよ」

 マルクは、ギルドランクに興味がなかった。ギルドに所属して貢献ポイントが勝手に貯まってCランクに上がっていただけだ。この貯まり方は異常であり、肉の調達や犯罪者の逮捕で貯まったものだ。
 マルクは冒険者ギルドエンリダム支部最速でCランクに昇格していた。

「でもな。ランクを上げても意味はないだろ?」

「そんなことはないです!BやAになれば依頼料は増えますよ」

「お金はもう要らないし」

「うっ!でも、高ランクの魔物の素材だって!」

「高ランクの魔物を狩っても、冒険者ギルドに卸さないよ?」

「な、何でですか?」

 ギルドの依頼は、CランクだとBランクは受ける事は可能で、Aランクは受ける事ができない。受けても討伐ができないからである。高ランクの魔物に遭遇した時は不運でしかなくその時は全滅である。
 そうならない為、ギルドは冒険者に一つ上の依頼までしか受けさせないのだ。ちなみに、マルクの元の世界では受付嬢から必死に止められるが自己責任と言う事で、高ランクの依頼も受ける事は可能だ。

「これを見てよ」

「な、何ですかこの盾は?」

ドワーフドンガスム王国で討伐したアダマンタイマイの甲羅で作った盾だよ」

「マルクさんは、防具も製作できるのですか?」

「まあね。仮に高ランクの魔物が狩ってもこうして防具にしちゃうから、ギルドにメリットはないよ」

「しかし、マルクさんがBランクになれば買い取りだって5%は多く買い取ってもらえますよ」

「だから、お金は要らないんだって」

「でも、マルクさんは魔法使いなんでしょ?盾は必要ないではありませんか?」

「今はね・・・・・・」

 マルクは言葉を濁した・・・・・・本当はマルクは鍛冶(S)スキルを作るつもりはなかった。いずれ元の世界に戻れた時、この盾だけでなく強力な装備品はシオン達の役に立つので準備をしたまでだ。

「今はってどういう事ですか?パーティーを組むのですか?」

 マーブルは、マルクがパーティーを組むつもりなら是非にでも高ランクに昇格する事を薦めたが、マルクは頑なに拒んだのだ。
 マルクは高ランクになれば、貴族達からの指名依頼が厄介だと思っていた。マルクはすでに貴族からの信頼もあったので、自分に指名依頼が殺到するのが分かっていた。そうなった時、自由に行動出来なくなると非常に困るのだ。

「まあ、その辺は想像に任せるよ。とにかく僕はBランクになったとしても、肉の調達ぐらいか町の雑用しか受けないから昇格しても意味がないよ」

「そんなぁ!」

「それに、もうすぐ獣人国から呼び出しがあるかも知れないからね」

 マルクの魔法(EX)は火属性の魔力も跳ね上がり、マルク自身とんでもないことが起こりそうな予感がしていた。その為、マーブルには申し訳ないが仲間の為の装備を製作するのに忙しく、昇格試験等どうでもよかったのだ。
しおりを挟む
感想 107

あなたにおすすめの小説

外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~

海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。 地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。 俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。 だけど悔しくはない。 何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。 そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。 ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。 アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。 フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。 ※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

おっさんが雑魚キャラに転生するも、いっぱしを目指す。

お茶飲み人の愛自好吾(あいじこうご)
ファンタジー
どこにでも居るような冴えないおっさん、山田 太郎(独身)は、かつてやり込んでいたファンタジーシミュレーションRPGの世界に転生する運びとなった。しかし、ゲーム序盤で倒される山賊の下っ端キャラだった。女神様から貰ったスキルと、かつてやり込んでいたゲーム知識を使って、生き延びようと決心するおっさん。はたして、モンスター蔓延る異世界で生き延びられるだろうか?ザコキャラ奮闘ファンタジーここに開幕。

小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ
ファンタジー
※2025年12月に第4巻が発売されました  2024年6月中旬に第一巻が発売されます  2024年6月16日出荷、19日販売となります  発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」 中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。 数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。 また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています 戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています そんな世界の田舎で、男の子は産まれました 男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました 男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります 絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて…… この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです 各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております

完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。 自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。 いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して! この世界は無い物ばかり。 現代知識を使い生産チートを目指します。 ※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい

寿明結未(ことぶき・あゆみ)
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。 ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。 ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。 時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。 だから――。 「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」 異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ! ============ 小説家になろうにも上げています。 一気に更新させて頂きました。 中国でコピーされていたので自衛です。 「天安門事件」

本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜

あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい! ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット” ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで? 異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。 チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。 「────さてと、今日は何を読もうかな」 これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。 ◆小説家になろう様でも、公開中◆ ◆恋愛要素は、ありません◆

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

処理中です...