役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

文字の大きさ
342 / 447
第8章 人類の厄災

34話 シオン達の反撃

しおりを挟む
 ディアブロのサーベルは、マルクも回避する事が出来ない程踏み込みが速かった。
 ディアブロのサーベルは、マルクの心臓に突き刺さっていた。

「マ、マルク!あんた何、油断をしているのよ!」

「「「「・・・・・・」」」」

 シオンは、マルクに怒鳴る。カノン達も涙を流していた。その時、マルクの声がした。

「僕が油断?それじゃ示しがつかないでしょ」

『なっ!』

 ディアブロもその声に驚く。確かにあのマルクとか言う青年の心臓にサーベルを突き立てたのだ。しかし、声がした瞬間サーベルに突き刺していた死体がスーッとその姿が消え、頬に衝撃を受けてぶっ飛んだのだ。

『ぐはっ!ミラーイメージか・・・・・・』

 ズガガガガカという轟音と共にディアブロは、マルクの拳を受けてその身は吹き飛び、魔の森の木々に打ち付けられながらも、マルクの秘密に気づいた。

「「「「「マ、マルク!」」」」」

 シオン達は、マルクがてっきりディアブロのサーベルに突き刺され死んだと思っていたのに、ディアブロを殴り飛ばした事に歓喜して駆け寄る。

「マルクよかった!」
「本当に死んだかと思ったぜ!」
「びっくりさせないでよ」
「本当、マルクは意地が悪い・・・・・・」

「マルクが殺される訳がないだろう!シオン、早く構えろ。アイツがそう簡単にくたばるわけがない!」

 さすが、真面目なカノンだった。シオン達がマルクに駆け寄るが、カノンだけが吹き飛んだディアブロの方を向き槍を構えた。 

「カノンの言うとおりだ。みんな早く構えて!」

 その時、へし折れた魔の森の木々が吹き飛んだ。

『がぁああああああ!貴様ぁ!我の顔を殴り飛ばしたなぁ!』

「先ほどまでの丁寧な言葉はどうした?執事の仮面が外れているよ」

『やかましい!我を馬鹿にするな』

 ディアブロは完全に頭に血が上っているようだ。その為、執事としての言葉はない。マルクはディアブロの演出だと思い苦笑する。

「慣れないことはするもんじゃないよ。それとも僕の執事のセバスチャンに教育してもらいか?」

『き、貴様ぁ!我の事をまだ侮るつもりかぁ!』

 ディアブロは、マルクの話術に完全に乗せられていた。そして、ディアブロはマルクに突進する。

『死ねぇ!』

 ディアブロは自分を傷つけたマルクを許せなかった。自分を傷つけられる者は大魔王スルトだけだと思っていたからだ。大魔王スルトが現れるまで魔王は自分だと思っていたのである。

「あんたなんか三流魔王よ!」

 マルクしか見えていないディアブロの前に飛び出たのはシオンだった。ガキンっという轟音と共に、ディアブロのサーベルはシオンの盾に受け流された。

『我が三流だと!』

「そうだな!お前はシオンの言うとおり三流魔王だよ!」

『うっ!』

 シオンに受け流されたディアブロに、一撃を加えたのはカノンだ。そして、カノンの攻撃はディアブロの手首に決められたのだ。そのカノンの攻撃は、ディアブロのサーベルを持つ手首を狙って決められたもので【ディザーム】だった。

 カノンは、マルクの言ったとおりに敵を戦闘不能にさせることを忠実に実行した。しかし、ディアブロも魔王の名を持つ最上位の悪魔だ。

「私のディザームが効かないのか?」

 ディザームとは、相手の武器を持つ手首を狙い武器を落とさせるスキルだ。一見地味なスキルだが、対人戦では効果の高い戦法だ。

「カノン!それで良い!三流魔王を追い詰めてるぞ」

 マルクは、カノンの戦法は間違いないと称える。スキルは失敗したが、十分効果的でしばらくの間ディアブロは手首が痺れてまともに力が入らないからだ。

「フム!」

『手首が・・・・・・・』

 そこに今度は、システィナの弓がディアブロの目を襲う。

『ぐっ!』

 ディアブロは、身を反らしバランスを崩しながらもシスティナの矢を回避する。バランスを崩したところに、今度はオウカがディアブロに足払いを仕掛けた。

「あたしもいるのを忘れるなよ」

 ディアブロは、オウカの足払いに見事にかかり無様にすっ転んだ。ディアブロは恥をかかされ頭に血が上っていた。転んだがすぐに態勢を整え起き上がる。

『き、貴様等ぁ!皆殺しだぁ!』

「私の一撃を食らえ・・・・・・」

『はっ?』

 ディアブロは血の気が引いた。ディアブロの後ろを取った人間がいたのだ。シャドーウォークを使いディアブロのバックを取り、一撃を加えたのはクレアだった。

「クリティカルカースブラッド!」

『ぎゃあああああああああああ!』

 クレアは、ディアブロの背中から心臓の位置を狙い【クリティカルカースブラッド】を放つ。
 クリティカルブラッドは、心臓に攻撃を放ちまた出血効果のあるスキルだ。クレアはディアブロがこれぐらいで死ぬとは思っておらず、出血効果で継続ダメージを狙って放ったのだ。

「そのダメージはそう簡単に治らないよ」

『ぐっ!くそぉ!』

 ディアブロは、サーベルを振り回し後方にいるクレアを攻撃するが、クレアはシャドーウォークで影の中に身を隠し回避した。そして、すぐさま影の中を移動してマルクの横に姿を現したのだった。
 ディアブロは、背中から血を流し苦悶の表情をしていた。




しおりを挟む
感想 106

あなたにおすすめの小説

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

処理中です...