研磨職人!異世界に渡り、色んなものを磨き魔法スキルと合わせて、幸せに暮らす。

本条蒼依

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第6章 研磨という職

13話 王都の改革計画

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 ヒロトシはさっそく、証拠書類を持って衛兵がいる宿舎に行った。

「これは、ヒロトシ様こんなところにどうしたのですか?」

「うん。ローハン子爵が俺を暗殺しようとしたんだ」

「はっ?」

「多分、この間サンライトに来たときの事を恨んでの犯行だと思う。これ証拠書類な」

「こ、これは!どうしてこんなものが?」

「ああ……俺と闇ギルドの対決でミトンの町での事は聞いているか?」

「確か、シルフォード伯爵様を闇ギルドから救い出した時の事でしょうか?」

「まあそうだな。あれ以来、闇ギルドは俺の事を恐れていて、俺に対しての依頼は受けつけていないらしい」

「それはどういう事でしょうか?」

「つまり、俺や俺の家族を狙うと報復される事を恐れているらしく、こうして敵である俺に情報を流してくれたと言う訳だ」

「闇ギルドが、依頼主を売ったと言う事ですか?」

「まあ、そういう事だな?俺は貴族の考え方が気に入らないので、ローハンのような貴族には容赦はしないから反感を買う事になるので、闇ギルドからの見せしめのようだな」

「そんな事がありうるのですか?」

「まあ、とにかくだ!ローベルグ様の友人である俺を暗殺依頼したローハンはどうなる?」

「あたりまえですが、反逆罪として処刑となるでしょう……」

「だったら後はよろしく頼むよ」

「はっ!承知いたしました!」

 衛兵達は証拠を持って、ローハンの屋敷に乗り込んで、ローハン子爵を逮捕した。

「なんだ貴様達は!ここをどこだと思っておる!ローハン子爵宅と知っての狼藉か!」

「ローハン子爵!貴方には闇ギルドに依頼し、ヒロトシ男爵様に殺人教唆の証拠が出ました!大人しく縄について下さい!」

「ば、馬鹿な!そんなのでたらめだ!」

「証拠もここに!」

 衛兵はローハンに証拠の依頼書を見せた。そこには依頼書とローハンの蝋印がしっかりされていた。

「何でお前達がこんなものを……」

「貴方は、絶対に敵に回したらいけない人間を怒らせたのですよ」

「ば、馬鹿な!ヒロトシは闇ギルドにまで圧力をかけれると言うのか?」

「本当に馬鹿な事をしたと言うしかないですね……」

「ワシはどうなるのだ?」

「国王様の御友人であり、義理の息子であるヒロトシ男爵様を殺人依頼したのですよ?貴方の処刑はもちろん。家族親族は全員奴隷落ちでお家は断絶でしょうね」

 ローハン子爵は、その場に崩れ落ち屋敷にいた人間全員が逮捕された。ローハン子爵は家族達からも罵倒されていた。この事は王国貴族達に、ヒロトシには絶対に逆らってはいけないと情報として出回ったのだ。
 
「聞きましたか?」
「ああ……ローハン子爵様は見せしめにされたようですね」
「ああ、ヒロトシ男爵はタダの男爵ではない……」
「これからやりにくくなるな……」
「なんとかならないものだろうか?」
「やめておいた方がいい。闇ギルドはヒロトシの事に関しては依頼人を売るのは分かっておるだろ?」
「しかし……このままでは、いつ自分達が逮捕されるやも知れぬ……」

 貴族の中でも、不正をしている貴族はヒロトシの存在を恐れ、正直にしている貴族はヒロトシを応援していた。そして、当のヒロトシはローベルグに呼び出されていた。

「ヒロトシよ。よく参った」

「なんでしょうか?」

「なんでしょうかではない!なんでお主が闇ギルドと繋がっておるのだ!」

「繋がってなんかないですよ」

「しかし、ローハンが処刑された時に喚いておったぞ?あんな依頼書が証拠品として出てくるのはあり得ないとな」

「まあ、普通はあり得ないでしょうね。どう考えても闇ギルドが依頼人を売ったと言う事なのですから。後考えられるとすれば、俺が闇ギルドと繋がっていて重要書類を手に入れたとしか思えないですからね」

「本当にそんな方法で手に入れたと申すのか?」

「いやいや。そんなわけないじゃないですか。俺は闇ギルドと繋がってなんかないですよ。どちらかと言えば闇ギルドが俺個人を恐れているからですよ」

「闇ギルドの情報網はそれほどまでに、お主を警戒していると言うのか?」

「そうでしょうね。俺の知り合いに手を出したら滅亡させられると思っていますからね」

「そう面と向かって言われるとその方が説得力があるな」

「そりゃそうですよ。王国もその被害に遭いかけたでしょ?」

「まあ、王国はお主ではなくビアンカだがな……お主と離れ離れになる原因の王国を滅ぼすと言われれば、闇ギルドなどひとたまりもないだろうしな……」

「まあ、そういう事です」

「それとお主には礼を言わなければならん」

「いきなりなんですか?」

「サンライト2号店だよ。あの店のおかげで人口が戻りつつある」

「まあ当然の結果でしょうね」

「むぐぐぐ……そう当たり前のように言われても腹が立つよのう。だが、最初からこれは計画しておったのか?」

「まあ、最終的にはまだあるのですけどね」

「最終的にとはどういうことだ?」

「王都には、前の様に資源が取れるようにしたいと思っています」

「どういう事だ!」

「しかし、その前にローハンのような貴族を一掃しようと思っているんですよ」

「どういうことだ?」

「王都は、ローベルグ様のおかげでまだ善政をされています」

「当たり前だ!」

「しかしながら、ローハンのような貴族が多すぎると言う事ですよ」

「そ、それは……」

「要は、王都は大きすぎるから目が届かないんですよ。ミトンの町は大きくなったとはいえ、王都ほど大きくはないですからね。シルフォード様も監視できているのですよ」

「俺が、シルフォードより劣っていると言いたいのか?」

「違いますよ。劣っていたら不正や賄賂などもっと多い事でしょう。ローベルグ様が王様になった事で、そう言った貴族は少なくなったと言えましょう」

「分かっているなら良い!」

「しかし、ローハンが処刑されて、俺への殺人依頼以外の犯罪は王国も分からなかったですよね?」

「そ、それは……」

「これらはローベルグのせいではありません。目を届かないのをいいことに、先代からのしがらみが横行していると言う事ですよ」

「父上の代からのしがらみが?」

「それが悪いとは言いませんけどね?そうやって貴族の歴史は作られてきたのですから。しかし、このままで王都周辺の資源を元に戻したところで、そう言った貴族の私腹を肥やすだけですからね」

「まさかビアンカを2号店で働かせると言う事か?」

「よく分かりましたね?」

「それは本当か?ミトンの町は大丈夫なのか?その土地は裕福になってきているのではないのか?」

「そうですね。しかし、ミトンの町はビアンカの恩恵がなくとも成り立ちますよ」

「そ、そうか……」

「しかし、ビアンカの恩恵がこの地域に戻っても、ああいう貴族がいては、その恩恵は平民にまで降りてはきませんからね」

「まさか……ヒロトシはそれらの貴族を……」

「そういうことです。それとも、ローベルグ様も何かやましい事が?」

「ば、馬鹿な事を言うな!」

「まあ、無駄遣いは目をつむりましょうか?」

「ぐっ……」

 ヒロトシの言葉に、ローベルグは言葉に詰まってしまった。



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