研磨職人!異世界に渡り、色んなものを磨き魔法スキルと合わせて、幸せに暮らす。

本条蒼依

文字の大きさ
297 / 347
第7章 新たな進化

33話 進化完了

しおりを挟む
 ヒロトシはすぐに、屋敷に運び込まれた。聖騎士団の方々にも手伝ってもらった。
 聖職者は、ヒロトシにお礼を返す為にも、キュアウーンズの魔法を唱えた。

 ちなみにキュアウーンズとは、対象者の病気を治療する魔法だ。

「ヒロトシ殿、もう大丈夫です」

 教会の司教が、ヒロトシにキュアウーンズを唱えた。ヒロトシは、熱にうなされていたがすぐによくなるはずだった。

「えっ?」

「「どうかしたのですか?」」

 今は、ヒロトシが倒れたと聞き、マインとアイがヒロトシの世話をしていた。

「熱が引かない・・・・・・」

「「ええ!」」

 マインとアイは、シャシーに伝えて熱冷ましの丸薬を作らせた。

「ご主人様・・・・・・これを飲んで下さい」

「ゲホッゲホッ・・・・・・」

「嘘でしょ」
「そんな、吐いちゃうなんて・・・・・・」

 聖教国の神官達もお手上げだった。キュアウーンズを唱えたら病気はすぐ治るはずだ。
 他の司教や司祭に頼んでも同じで、最後は聖女にも唱えてもらったが、結果は同じだった。
 また、ティアには、キュアディジィーズポーションを作らせた。しかし、結果は同じだった。

「そんな・・・・・・」
「ご主人様が、死んじゃうよ」

 マインとアイは寝ずに看病をしていた。その間、ミルデンスやガイン達も心配で、聖教国に移動していた。

 何も受け付けなかったので、マインとアイはヒロトシの頭に氷水に冷やしたタオルをずっとかえていた。

「ご主人様・・・・・・」
「まだ、熱が引かないわね」

 そして、一週間が過ぎた朝、聖女がヒロトシの屋敷に慌てて入ってきた。

「マイン、アイ。聞いて下さい!」

「「聖女様!」」
「こんな朝早くからどうしたのですか?」

「マイン、朝に女神様から連絡が来ました」

 聖女は、わざわざマイン達に啓示を知らせに来たのだ。

「ヒロトシ様は大丈夫だそうです」

「「大丈夫って!」」
「今もこんなに苦しんでいるのですよ!」
「マイン、心配するのはわかりますが、女神様が大丈夫って言っているんですよ」
「アイ!あなたはご主人様が苦しんでいるのに、なんでそんなに冷静になれるのですか?心配じゃないの?」
「心配に決まっているわ!」

 普段おとなしいアイが怒鳴って、マインは言葉を失った。

「ご、ごめん・・・・・・」

「それで聖女様?」

「は、はい」

「女神様は大丈夫って言ってたのなら、ご主人様はいつ治ると言ったのでしょうか?」

「看病はしてもらうのは当然ですが、あと2・3日程で治るそうです」

「まだ、二・三日もかかるというのですか?一体なんでこんなことに?」
「女神様は、原因は何て言ってたのですか?」

「原因は言えないそうです」

「「何でですか?」」
「原因さえ分かれば対処のしようもあるじゃないですか」

「マイン、ごめんなさい。わたしも女神様に何としても聞きたかったのですが、時間切れで聞けませんでした」

「「そんな・・・・・・」」

 結局、ヒロトシの熱はおさまらずマイン達は交代で看病を続けるしかなかった。
 女神ミレーヌが言った2・3日では、ヒロトシは治らず一週間が経った。

 そして、一週間後の朝ヒロトシの熱は引き目を覚ました。
 目を覚ましたヒロトシは、穏やかな顔でベッドの
脇で徹夜続きで寝落ちするマインとアイの頭を優しく撫でた。 

「ありがとな」

 マインとアイは、自分の頭を撫でる感覚があり、ゆっくり目を覚ました。
 そこには、いつも優しくいとおしい主の笑顔があり、マインとアイは涙が溢れヒロトシに抱きついたのだった。

「「ご主人様!」」

「おわっ!長い間心配させてごめんな」

「「本当に治ってよかった!」」

「俺はどれくらい寝てたんだ?」

「2週間です」
「ずっと、熱が下がらないし教会の神官様達の魔法でも、全然治らなかったのです」

「まぁ、そうだろうな・・・・・・病気を治す魔法なんだろ?」

「女神様から啓示が降りて、聖女様は大丈夫って言ってたのですが、理由は分からないって言ってました」
「でも、鑑定もして病気の理由が判明しなくて、神官様は病気じゃなくアークデーモンが死に間際に呪いをかけたかもといって、リムーブカースの魔法を唱えたんですが治りませんでした」

「まぁ、心配かけてすまなかったな」

「「熱の理由はなんだったのですか?」」

「進化だよ!」

「「あっ!」」

「とうとう、神の領域に足を踏み入れちゃったな」

「「それで熱が・・・・・・」」

「病気や呪いじゃないから神官の魔法じゃ治らなかったんだよ」

「だったら、女神様も教えてくれてもいいのに!」
「マイン、それは無理だよ」
「なんでよ。あたし達も忘れてたけど教えてくれたら安心はできるじゃない」
「あたし達は、ご主人様の奴隷で身内だからいいけど、聖女様は違うでしょ?」
「な、なるほど・・・・・・」

「そういう事だな。俺はハイヒューマンからの進化だからな。これが他にバレたら本当に大変な事になるから、ミレーヌさんも言えなかったんだよ」

「「た、たしかに・・・・・・」」
「それで、ご主人様は何の種族に?」
「前に言ってた超越者か魔人ですか?」

「仙人だ・・・・・・」

 マインとアイは、ヒロトシが仙人となったと聞き目が点となった。
しおりを挟む
感想 91

あなたにおすすめの小説

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~

さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。 全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。 ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。 これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。

【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-

ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。 困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。 はい、ご注文は? 調味料、それとも武器ですか? カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。 村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。 いずれは世界へ通じる道を繋げるために。 ※本作はカクヨム様にも掲載しております。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

処理中です...