研磨職人!異世界に渡り、色んなものを磨き魔法スキルと合わせて、幸せに暮らす。

本条蒼依

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第7章 新たな進化

66話 ヒロトシの策略

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 こうして、負傷した冒険者はヒロトシの奴隷へと落ちたというよりは、ならせてもらったというのが正しい言い方だろう。

「それじゃみんなには、アーセルドの下に就いてもらい、レベルを上げてもらうからよろしく」

「「「「「はい!」」」」」

 負傷した冒険者達は、すでに手足の治療をすませヒロトシの前で整列している姿は、現役の冒険者ではなく王国騎士団のようである。
 
 やはり、現役であるCランク冒険者の装備は、大抵がレザーアーマーだが、ヒロトシの奴隷になり装備がプレートアーマーになり見映えが違っていたからだ。

「こんな立派な装備が支給されるとは思わなかったぜ!」
「ああ!これなら直ぐに魔の森にいけそうだな」
「本当にそうだな!」

 その会話を聞いた、アーセルドは苦笑いを浮かべた。以前の自分だと思ったからだ。すると、ヒロトシが話しかけた。

「君達に支給したその装備は、80レベルになったらこっちのノーマル装備になるから、わからない事や経験は80レベルまでにちゃんとしておくようにしろよ」

「「「「「えっ?」」」」」

「この地域は危険すぎるからその装備を支給しているだけだ。わからない事はアーセルドに聞いてわかるようにして、今の内に先輩達の行動を見ておくんだ」

「80レベルになったら、このノーマル装備に?」
「嘘だろ?」
「これって・・・・・・」

「見たらわかるだろうが、マジカルのないミスリル装備だよ」

「な、なんで?」

「このマジカル装備は、ミルデンス達のような達人いや、人外が装備して初めてその威力を発揮する装備だよ。80レベルになればミスリル装備でなんとか死にはしないから安心しろ」

「なんとかって!」

「このマジカル装備は、お前達には早い。もっと成長したら装備を許すよ」

「そんなぁ!魔の森をミスリルのノーマル装備で活動をしろと言うのですか?」

「大丈夫だ。その頃になれば、アーセルド達もお前達と一緒に魔の森を行動しているよ」

 この世の絶望のような顔をしている元冒険者達に、アーセルドが渇を入れてきた。

「それにだ。俺もお前達を非難はできないけどな」

「なんだよ!」

「その装備は、ご主人様の優しさなんだぞ!」

「「「「「はっ?」」」」」
「ノーマルミスリル装備で、魔の森に行かせるのがなんで優しさなんだよ」

「お前達は馬鹿なのか?」

「「「「「「なんだと!」」」」」」

「80レベルになっても、お前達はご主人様に守って貰うつもりなのか?」

「「「「「「えっ」」」」」」

「それじゃおかしいだろうが?ご主人様から平民以上の衣食住を与えられ、欠損を治してもらったんだろ?ギルドはそんなことしてくれたのか?」

「「「「「「そんな事は・・・・・・」」」」」」

「ご主人様は、俺達を80レベルまで成長させてくれるんだぞ?80レベルからは俺達が、ご主人様に恩を返していくんだろうが?」

「「「「「「ぐっ」」」」」」

 アーセルドの言葉に、元冒険者達は何も言い返す事ができなかった。そして、元冒険者達はヒロトシに頭を下げた。

「「「「「「すいませんでした!」」」」」」
「アーセルドの言葉に目が覚めました!早く俺達は80レベルになって、ご主人様に恩を返していきたいと思います!」

「ああ。期待しているよ。頑張ってくれ!」

「「「「「「はい!」」」」」」

 元冒険者達の言葉に、アーセルドも笑顔で一緒に頑張ろうと思った。

「それと、お前達を厄介払いした冒険者ギルドには、更なる制裁をくわえるから安心してください」

「「「「「更なる制裁!」」」」」

「冒険者ギルドは、肉や薬草はもう買い取ってもらえないと思って、残っている冒険者達には通常依頼をやらせるはずだ」

「それじゃ!冒険者ギルドに制裁だなんて与えられるとは?」

「まぁ、これから面白いものか見れて、君達の気持ちはスカッとするから楽しみにしてな」

 ヒロトシの言葉に、元冒険者達はもちろんだが、アーセルドもどういう事かわからない様子だった。

「シアン、セレン。冒険者ギルドはどうだった?」

 ヒロトシが、声を掛けると二人がスッと姿を現して、アーセルド達が目を見開いて言葉を失っていた。

「「「「「「一体どこから!」」」」」」

「ご主人様の言うように、冒険者ギルドは薬草や肉の依頼を撤廃させて、BやAランクの依頼を張り出しました」
「これで、王都の依頼は冒険者ギルドの為のものとなりました。全部、ご主人様の予想通りに動いています」

「そうか!それで、アイリーン達には伝えているのか?」

「はい!アイリーンはミランダ達とダンジョンに出発して明日帰ってくる予定です」

「そうか!アーセルド達は、明日俺と生産ギルドについてきてくれ。面白くなるからな」

 アーセルド達は、ヒロトシの悪い笑みに困惑していたが、次の日ヒロトシについてきて、あの悪い笑みの理由がわかった。

「まさか、ご主人様がこんな事を考えていたとは」
「とんでもねぇな・・・・・・」
「冒険者ギルド王国本部はもうダメだろうな」
「ああ・・・・・・」
「「「「「「ご主人様怖ぇ~~~~~」」」」」」

アーセルド達、全員が身の毛が震えたのだった。
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