氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!

本条蒼依

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第2章 新たな商売

17話 ショウがダンジョン攻略開始する

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 ショウは冒険者ギルドにポーションを納品する日常生活続けて、ギルドにある程度の在庫が貯まりしばらくは買い取れないと告げられる。

「よし!少し時間ができるからダンジョンに行こうか」
「本当ですか?」
「おっ!システィナもやる気がでてきたのか?」
「アスカほどじゃないけど、あたしもレベルが上がってご主人様の役に立てる事がわかったからね。レベルを上げると今度はどんな精霊が契約をむすんでくれるか楽しみなんだ」
「よっしゃあ!あたしはまだレベルは上がらないとは思うが燃えてきたぁ!」
「燃えるのはいいが、アスカは猪突猛進は止めるようにな」
「旦那様・・・そんな事言うなよ。テンション下がるだろ」
「まぁその辺はヨシノやスミエを見習うんだな」
「はいはい・・・わかりましたよ」
「それで今回はダンジョンの五階層のボス部屋を目指そうと思う!それで6階層はフィールドエリアみたいなんでそこで魔宝石の入手を目的とする」
「新しい魔宝石ですか?」
「そうだ!新たな魔宝石を使って新しいアイテムの製作するためにレベルを上げる事を最優先事項にしたい。みんなよろしく頼む」

 ショウは、ちゃぶ台を囲むアユミ達の戦闘能力を頼りにしていると言って頭を下げるのだった。その姿を見てアリサが慌てふためくのだった。

「ご主人様・・・止めてください。奴隷に頭を下げるのは間違いです」
「俺はアリサやシスティナを奴隷とは思ってないよ。アユミ達ホムンクルスは眷属だがみんな俺の家族だから頼りにしている」
「頼りもなにもご主人様が一番強いじゃないですか?」
「前にも言ったが俺は魔法職だ。アユミ達が前衛で頑張ってくれて初めてその真価を発揮できるんだからな」
「あたしは戦力向きではありませんから足を引っ張らないように頑張ります」
「アリサは俺の作ったポーションで回復要員だ。十分役に立てる。それに、アリサの料理スキルはレベルが上がってドンドン上達しているじゃないか」
「でも・・・」
「いいか?ダンジョンに潜れば普通はあんな温かい料理は食べる事はできないんだぞ」
「それだってご主人様のこのハウスがあるから可能なんです」
「それは当然だ。しかし、戦闘能力のない料理スキルを持つ人間がレベルが上がっておいしい料理が作れるようになるんだぞ。それだけでも十分役に立てているんだよ」

 実際アリサのレベルは30レベルの壁を超えており、王都の有名レストランのシェフに負けないほどの美味しさがあるのだ。そのうえショウがこの世界に持ってきた調味料の数々を使って作る料理はとんでもなく美味しいのだ。
 また、アリサには鑑定能力もあり今回のダンジョン遠征でその真価を発揮する事になる。

「人間諦めたらそこがゴールだ。アリサ本当にそれでいいのか?」
「ううっ・・・」
「自分でも嫌なんだろ?だったら諦めずに着いてこい。戦闘しなくても近くにいれば経験値は入るんだからな」
「わかりました・・・」

 アリサの事があったが、アユミ達は新しい狩場に行ける事に沸き上がっていた。そして、ショウ達はマートンから北に位置するダンジョンに潜るのだった。そして、ショウはダンジョンの入り口近くでルーン晶石にマークを使い位置情報を記録した。ショウはリコールが使えるようになってから、主要場所を次々とマークで位置情報を記録していた。いずれは王都グシリアをはじめ各所の町の位置情報を記録するつもりだった。

「とりあえず、最短で行くからよろしくな」
「最短っておじちゃんダンジョンの地図を買ってきたの?」

 ダンジョンに入ると、隊形はイチョウが先頭になり斥候能力をつかい罠の発見や魔物の気配を感じ取り安全に進んでいく。

「地図は買ってないよ。ダンジョンの地図は高いからな」
「だったら最短では無理だよ」
「大丈夫だ。俺には世界地図ワールドマップがあるからな」

●世界地図(ワールドマップ)
 時空間属性魔法の持つ人物が40レベルになると派生するアクティブスキル。自分を中心に半径レベルメートルを詳細に表示できる。またダンジョンに入るとその階層を詳細に表示できる。罠の在り処や宝箱の位置、隠し部屋さえも表示される。

「あたしの役目を取った・・・」
「まぁまぁ、イチョウには罠解除や宝箱の解除や色々やってもらわないといけないからな。楽できるとこはしていけばいいよ」
「おじちゃんがそういうならわかった・・・」

 イチョウは渋々ながらも先頭に立って、ショウの指示で罠を解除していき、あり得ないスピードでダンジョンを攻略していくのだった。

「ダンジョンってこんなに簡単なの?」
「そうですね・・・ちょっと拍子抜けなところもありますね」
「アユミ、カオリ油断するなよ。それにここまではパーティーメンバーが全員50レベルあるから普通にこれるのは当たり前なんだからな」

 アユミ達が拍子抜けするのもわかる。マートンの町ではいまだに5階層で新たな発見があり盛り上がっていた。それなのに、ショウ達があっさり5階層まで到達してしまったからだ。
 しかし、この結果は当然でありホムンクルスの中ではアユミが50レベルと一番低いからだ。だいたいダンジョンの攻略レベルは、6人パーティーの平均レベルが1階層✕10だからだ。つまり、5階層であれば十分攻略できるレベルに達しているのである。

あるじそれにしても魔物の強さが弱いかと思うのですが・・・」
「そりゃ当然だ。お前達は俺の製作した指輪を2個も着けているをだからな。ストレングスリングだけでもミスリル製で攻撃力+200なんだからな」
「な、なるほど・・・」
「つまり、市場に流している魔鉄製のストレングスリングだけでも5階層までは普通に到達できるんだから、お前達には余裕でこれて当然の階層って事だ」
「なるほど!なんか自信がつきましたよ」
「ただしだ。この先はまだほとんどが未開と言っても過言じゃない。それに、6階層に行って帰って来ないベテラン冒険者もいるみたいだからな」
「あ~塩の流通が止まった時、冒険者ギルドがAランク冒険者に期待してダンジョンから戻ってくるのを待った時の話ですね」
「そうだ。結局帰ってこなかったみたいでギルドでは、死亡扱いになったそうだ」
「結局帰って来れなかったんだ」
「そうだ。だから、ここまでは今まで常識が通じてもこの先は何があってもおかしくない領域になるから油断するなよ」
「「「「「「「「は、はい!」」」」」」」」

 ショウの説明にカオリ達は息を呑んだ。そして、5階層のボス部屋を攻略して最深レコードである6階層に辿り着くのであった。
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