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第6話 お待たせいたしました……
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「お待たせいたしました……」
「い、いえ……!」
いつの間にか風呂場から出て来ていたのか、身体を起こすとそこにはアンズちゃんが裸の上にガウンを着て立っていた。
少し火照ったその頬は、お風呂に入ったからだとは思えない程に真っ赤に染まり、ガウンの隙間から見え隠れする胸元には玉のような汗が一本の筋となって滑り落ちる。
「それでは、始めさせていただきます……」
それだけを言って、アンズちゃんはガウンの紐を緩めた。しゅるりと音を立てて腰の紐の拘束が解けたガウンはただの布地となり、彼女が一歩踏み出せばはらりと床に落ちる。そこから露出した芸術品の如く美しい白い肌に、俺の眼は釘付けになって身体はピクリとも動かせない。
ギシ、ギシとベッドを軋ませながら、四つん這いになったアンズちゃんが一歩一歩接近し、俺の足先から彼女の肌がゆっくりと触れ合っていく。彼女は俺の肌の上を這うように進み、彼女の顔がすぐ目の前に来た時、俺たちの身体は1つに溶け合ったようで、もう何処からが俺で何処からが彼女の身体なのか境界線が分からない。
「……んっ」
俺の耳元でアンズちゃんの熱っぽい声が聞こえ、途端に俺の体温がかっと上がる。
それにつられて彼女の体温も上がっていき、身体を洗ったばかりだというのに、俺たちの身体はじとっと汗ばんできた。俺たちが交わるよりも早くお互いの汗が混ざり合い、汗は俺の身体を伝って落ちて、じわっとシーツに染みを作る。
「それじゃあ、動きますね……ん……ぁ……」
「はいぃぃ……」
俺は仰向けのまま、指一本も動かす気が起きない。
アンズちゃんの柔らかな肌が俺の肌の上を滑るたびに、そこからえも言われぬ快感が生じ、その快感は男性器と脳にビリビリと響いた。
女性の身体はこんなにも気持ちがいいものなのか? それともアンズちゃんが特別なだけ? これが俗に言う相性が良いってやつか?
様々な疑問が脳裏に浮かんだが、アンズちゃんが肌を摺り寄せるたびに、ぱっと雲散霧消してどうでも良くなった。
「お客様の……大きいですね……」
「……え?」
大きいとは、それはナニが大きいということか!? 当たり前だがそんなこと他人から言われたこともないし、大体日本人ならこんなサイズだと思っていたが、そうでもないのか?
兎にも角にも、何だかアンズちゃんに褒められたような気がして、少し気分が高まった。
……のも束の間。
「どうしよう……上手く出来るかな……」
「えぇ……っ!?」
アンズちゃんの口から出たまさかの言葉に、素で驚いた声を上げてしまった。驚いたというより、愕然としたというか、つまりはこのまま大きさを理由にセックスできなくなったらどうしようという……焦燥感だ。
「あ、いや、ごめんなさい……! 仕事なんで最後までちゃんとしますね!」
「アンズちゅわん……」
俺の焦りが顔に出ていてしまったのか、アンズちゃんは俺の顔を見るなり両手を胸の前に持ってきてぎゅっと拳を握り、ダブルガッツポーズでやる気を見せてくれた。
「じゃあ、触りますね……」
「……お、ぅ!」
下半身にアンズちゃんの体温を感じながら、彼女の細い指が男性器に絡む。そのまま指で男性器を固定しながら、ゆっくりとアンズちゃんの女性器が上から多い被さるように降りて来る。
そして、男性器と女性器が触れた。
「ん……あ……っ、あ……ぁ……っ」
俺の上に跨って、アンズちゃんが前後に揺れる。これが素股というやつなのか、まだ男性器は膣内に挿入っていないが陰唇に男性器の裏筋がすりすりと当たって、それはもう気持ちがいい。
「はぁっ、ん……はぁ……っ、ぁん……っ、あ……っ」
最初はゆっくりとした動きだったが、徐々にスピードが上がっていく。アンズちゃんの身体が前後に揺れるたびに豊満なおっぱいがゆっさゆっさと揺れるし、何よりも男性器に与えられる刺激が凄すぎる。
正直、このまますぐにでも射精しそうで、でもどうせならセックスで射精したくて……、なんせまだギリギリ童貞なもので。なので、失礼ながらもアンズちゃんの太ももを掴んで、素股を止めさせた。
「はぁ……っ、はぁ……っ、いかがなさいました……?」
「アンズちゃん、もう出そう……です……」
「……? あ、強くし過ぎましたか?」
「えっと、だから……そろそろしたいな……と」
「えーっと……、お客様は好きなタイミングで射精してくださいね」
「……ん?」
「……え?」
何だかアンズちゃんの様子がおかしい。いや、恥ずかしがっているだけかもしれないが、彼女は素股で俺をイカせようとしているのか?
「あれ? セックス出来るんじゃ……」
「お、お客様……本番行為は……その、禁止されておりますよ……?」
「……へ?」
キョトンとした表情のアンズちゃんの口から出た言葉に、俺の頭は一瞬で真っ白になった。
そして、何とも恥ずかしいことだが、気が抜けた所為かそのタイミングで射精してしまった。今世紀最大まで我慢した白濁とした大量の精液が、とめどなくアンズちゃんの女性器の真下で弾け飛び、俺と彼女の股を白く染め上げていく。
……正直、その後のことはあまり鮮明には覚えていない。
「あ、あの……、お客様!? お時間はまだありますので……!」と焦ったように言うアンズちゃんの制止を涙ながらに振り払い、俺は逃げるように部屋を後にした。
そこから自宅のアパートまで一駅あったが、電車を待つ余裕はその時の俺には無かった。恥ずかしさと後悔と、自責の念に駆られてどっと涙が溢れ出し、その涙と共に今日の記憶を抹消するために俺はひたすらに走った。
走って、部屋に戻って、服を脱ぎ散らかして、帰り際に手渡されたアンズちゃんの名刺をぐしゃぐしゃにしてゴミ箱に……入れることが出来なかった……。
いや、よく考えれば、俺が悪い。説明をよく聞かずに童貞を拗らせた故の妄想を爆発させて、アンズちゃんで脱童貞できるとはしゃいだ俺が悪い。彼女は至って真面目に仕事をしただけで、彼女は何も悪くない。
俺が悪い。……いや、後輩くんが悪い。うん、そうだ。あいつが一番悪い!
「……ごめん、アンズちゃん」
一度ぐしゃぐしゃにしてしまった名刺を元に戻して、結局、もう考えるのも面倒になって、そのままベッドに横たわって目を閉じた。
情けないことに瞼の裏に浮かぶは、天使の如く可愛いらしいアンズちゃん……の生まれたままの姿。あれは、童貞には刺激が強すぎる。もう忘れよう……。
……いや、来週位に忘れよう。
「い、いえ……!」
いつの間にか風呂場から出て来ていたのか、身体を起こすとそこにはアンズちゃんが裸の上にガウンを着て立っていた。
少し火照ったその頬は、お風呂に入ったからだとは思えない程に真っ赤に染まり、ガウンの隙間から見え隠れする胸元には玉のような汗が一本の筋となって滑り落ちる。
「それでは、始めさせていただきます……」
それだけを言って、アンズちゃんはガウンの紐を緩めた。しゅるりと音を立てて腰の紐の拘束が解けたガウンはただの布地となり、彼女が一歩踏み出せばはらりと床に落ちる。そこから露出した芸術品の如く美しい白い肌に、俺の眼は釘付けになって身体はピクリとも動かせない。
ギシ、ギシとベッドを軋ませながら、四つん這いになったアンズちゃんが一歩一歩接近し、俺の足先から彼女の肌がゆっくりと触れ合っていく。彼女は俺の肌の上を這うように進み、彼女の顔がすぐ目の前に来た時、俺たちの身体は1つに溶け合ったようで、もう何処からが俺で何処からが彼女の身体なのか境界線が分からない。
「……んっ」
俺の耳元でアンズちゃんの熱っぽい声が聞こえ、途端に俺の体温がかっと上がる。
それにつられて彼女の体温も上がっていき、身体を洗ったばかりだというのに、俺たちの身体はじとっと汗ばんできた。俺たちが交わるよりも早くお互いの汗が混ざり合い、汗は俺の身体を伝って落ちて、じわっとシーツに染みを作る。
「それじゃあ、動きますね……ん……ぁ……」
「はいぃぃ……」
俺は仰向けのまま、指一本も動かす気が起きない。
アンズちゃんの柔らかな肌が俺の肌の上を滑るたびに、そこからえも言われぬ快感が生じ、その快感は男性器と脳にビリビリと響いた。
女性の身体はこんなにも気持ちがいいものなのか? それともアンズちゃんが特別なだけ? これが俗に言う相性が良いってやつか?
様々な疑問が脳裏に浮かんだが、アンズちゃんが肌を摺り寄せるたびに、ぱっと雲散霧消してどうでも良くなった。
「お客様の……大きいですね……」
「……え?」
大きいとは、それはナニが大きいということか!? 当たり前だがそんなこと他人から言われたこともないし、大体日本人ならこんなサイズだと思っていたが、そうでもないのか?
兎にも角にも、何だかアンズちゃんに褒められたような気がして、少し気分が高まった。
……のも束の間。
「どうしよう……上手く出来るかな……」
「えぇ……っ!?」
アンズちゃんの口から出たまさかの言葉に、素で驚いた声を上げてしまった。驚いたというより、愕然としたというか、つまりはこのまま大きさを理由にセックスできなくなったらどうしようという……焦燥感だ。
「あ、いや、ごめんなさい……! 仕事なんで最後までちゃんとしますね!」
「アンズちゅわん……」
俺の焦りが顔に出ていてしまったのか、アンズちゃんは俺の顔を見るなり両手を胸の前に持ってきてぎゅっと拳を握り、ダブルガッツポーズでやる気を見せてくれた。
「じゃあ、触りますね……」
「……お、ぅ!」
下半身にアンズちゃんの体温を感じながら、彼女の細い指が男性器に絡む。そのまま指で男性器を固定しながら、ゆっくりとアンズちゃんの女性器が上から多い被さるように降りて来る。
そして、男性器と女性器が触れた。
「ん……あ……っ、あ……ぁ……っ」
俺の上に跨って、アンズちゃんが前後に揺れる。これが素股というやつなのか、まだ男性器は膣内に挿入っていないが陰唇に男性器の裏筋がすりすりと当たって、それはもう気持ちがいい。
「はぁっ、ん……はぁ……っ、ぁん……っ、あ……っ」
最初はゆっくりとした動きだったが、徐々にスピードが上がっていく。アンズちゃんの身体が前後に揺れるたびに豊満なおっぱいがゆっさゆっさと揺れるし、何よりも男性器に与えられる刺激が凄すぎる。
正直、このまますぐにでも射精しそうで、でもどうせならセックスで射精したくて……、なんせまだギリギリ童貞なもので。なので、失礼ながらもアンズちゃんの太ももを掴んで、素股を止めさせた。
「はぁ……っ、はぁ……っ、いかがなさいました……?」
「アンズちゃん、もう出そう……です……」
「……? あ、強くし過ぎましたか?」
「えっと、だから……そろそろしたいな……と」
「えーっと……、お客様は好きなタイミングで射精してくださいね」
「……ん?」
「……え?」
何だかアンズちゃんの様子がおかしい。いや、恥ずかしがっているだけかもしれないが、彼女は素股で俺をイカせようとしているのか?
「あれ? セックス出来るんじゃ……」
「お、お客様……本番行為は……その、禁止されておりますよ……?」
「……へ?」
キョトンとした表情のアンズちゃんの口から出た言葉に、俺の頭は一瞬で真っ白になった。
そして、何とも恥ずかしいことだが、気が抜けた所為かそのタイミングで射精してしまった。今世紀最大まで我慢した白濁とした大量の精液が、とめどなくアンズちゃんの女性器の真下で弾け飛び、俺と彼女の股を白く染め上げていく。
……正直、その後のことはあまり鮮明には覚えていない。
「あ、あの……、お客様!? お時間はまだありますので……!」と焦ったように言うアンズちゃんの制止を涙ながらに振り払い、俺は逃げるように部屋を後にした。
そこから自宅のアパートまで一駅あったが、電車を待つ余裕はその時の俺には無かった。恥ずかしさと後悔と、自責の念に駆られてどっと涙が溢れ出し、その涙と共に今日の記憶を抹消するために俺はひたすらに走った。
走って、部屋に戻って、服を脱ぎ散らかして、帰り際に手渡されたアンズちゃんの名刺をぐしゃぐしゃにしてゴミ箱に……入れることが出来なかった……。
いや、よく考えれば、俺が悪い。説明をよく聞かずに童貞を拗らせた故の妄想を爆発させて、アンズちゃんで脱童貞できるとはしゃいだ俺が悪い。彼女は至って真面目に仕事をしただけで、彼女は何も悪くない。
俺が悪い。……いや、後輩くんが悪い。うん、そうだ。あいつが一番悪い!
「……ごめん、アンズちゃん」
一度ぐしゃぐしゃにしてしまった名刺を元に戻して、結局、もう考えるのも面倒になって、そのままベッドに横たわって目を閉じた。
情けないことに瞼の裏に浮かぶは、天使の如く可愛いらしいアンズちゃん……の生まれたままの姿。あれは、童貞には刺激が強すぎる。もう忘れよう……。
……いや、来週位に忘れよう。
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