ブラックホールに消える信用(あじ) ~感謝の逃亡~   

じゅラン 椿

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Ready to read・・・・・003 退職/不動産/就職活動/介護職内定

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そして、小宝は2週間の休暇を経て 自己都合の退職届を受理した。

占いで言われた事が 頭から離れなかったのか 不動産業に携わる。はじめのうちは小宝の信頼・信用からお客からの依頼が入っていたのだ。が そんな都合のいい現実は続かない。

何もしなくても"先方から依頼が来る"と誤解し勘違いするのだ。その勘違いに気づかないまま数カ月 徐々に依頼は減少。そう、自分優先という ことだらである。

ある日小宝の方から 知人に連絡をする。
小宝「こんにちは お元気ですか 27日 21時頃電話いたしますので よろしくお願いします」とメールする。
知人「はい、久しぶりです 待ってます」
そして、時間になっても着信はなかった。さすがに起きているわけにもいかず、就寝した。
翌日・・・・全然連絡がなかった。
あの時あんなに親切にしていただいて、人情のある素敵な人だと思っていたのに、数カ月で変わってしまったのと、感じたのだ。
そう、駅で迷っていた時近くまで案内していただいたのが彼だったのだ。


1週間後今度は、こちらからメールを送信した。
知人「ご無沙汰しております いかがお過ごしですか 先日 電話待ってましたが どうかされたんですか」
小宝「体調崩しておりました」

えっ、それだけ・・・静かにゆっくり 信用・信頼の逃亡は どんどんはじまっていたのだ。小宝本人だけは まだ気づかないまま いつになったら 気づくのでしょうか 誰にもわからない・・・

信用が消えると同時に仕事も滞ってしまう。
家賃が支払えなくなり、事業は譲渡されることとなり 実家へ帰り新たな生活をする。
小宝自身やっとここで、少し気が付くのだ。

"何が原因で 譲渡になったのか"振り返る。就職活動開始する。
面接を週3回くらい受けるがなかなか決まらない。
毎日が途方に暮れる日々を感じていたのだ。
それでも就職を諦めず探し続けた。来る日も来る日も。広告、雑誌、ハローワーク。
あるとき ちょっとゆっくりしようと近くのカフェでモーニング。その店で貼り紙が・・・・"ディサービス新規事業立ち上げ従業員募集" 詳細の記載がないため、連絡先をメモする。
就職の事を考えない時間を過ごした小宝。占いの事はすっかり 消えていたのである。


いよいよ面接の日。何回受けても緊張はする 慣れないものだ。

「次どうぞ」
小宝「はい 失礼します、よろしくお願いします」
面接官「興味はありますか」
小宝「はい 何でも学びになりますので 興味はあります」
面接官「人と接する仕事です、これが正しい、と言うものは ない業界ですが、よろしいでしょうか」
小宝「はい 経験として 受け止めたいと思っております」
面接官「1週間以内に連絡させていただきます こちらの携帯でよろしいでしょうか?」
小宝「はい」
面接官「では、本日はありがとうございました」
小宝「ありがとうございました 失礼いたします」
と 部屋をあとにした。

他にも質問されつつ、10~15分程度で終わった。
面接の結果連絡が入る。

「先日はありがとうございました 選考の結果採用に決まりましたのでよろしくお願いします 詳細の書類を郵送します」
小宝「ありがとうございます」

小宝は ほっとした。新たな人生の始まり。
36歳になっていた。

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