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No.28 友達の家へ/ヘルメット購入

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そして、本多さんと遊ぶことになった。町中で、細道通って、・・・・・

「ここだよ、上がってーどうぞー」

直美「お邪魔します」

本多さんの母「いらっゃい、よくきたね、仲良くしてね」

直美「あのー、自転車ありがとうございました」

本多さんの母「こちらこそありがとう ゆっくりしてってね」

本多さんと、オセロ・しりとり・トランプ占い・着せ替え、などで、遊んだ。

あっという間に時間になった。



直美「お邪魔しました、かずちゃん、ありがとう、じゃ、また、学校でね、道分かるから大丈夫だよ」

あたたかい感じのいい、お母さんだったなぁ、笑顔素敵、いいなぁと、思う直美。

帰り道、ちょっと、ユウツウが押し寄せてきた。

直美の母は、友達は連れてきてはダメと、言うのだ。

何故か、直美には全くわからない、小さい家とか、汚いからとか、ぼやいていた・・・・・

それが理由なの・・・・・

ちょっと、気持ちを落ちつかせながら、帰宅する。





直美「ただいまー 楽しかったよ」

母「ちゃんと、お礼言えたの」

直美「うん」

私の気持ちは、どうでもいいのかー、自分(母)の事しか考えていないのだ。

直美「そういえば、自転車乗るとき、ヘルメット必要なんだけど・・・・」

母「ふーん、そんなの、どこで買うんだろうね、本町の学用品の店で、聞いておいで一人で行けるでしょ」

直美「うん、今度行ってくる」



何でも、一人なのね。ホントに、お母さんなのかな・・・・・と、疑問を抱く・・・・



ある日曜日、自転車のお礼を、買いに、近くのショップへ行く。

色鉛筆を、選びプレゼント用に包装してもらう。学校で渡そうか、家までもっていこうか、悩んでいたが、結局学校で渡すことにした。



次の日曜日、自転車の練習をする。父に頼む。いやいやそうだったけど、付き合ってくれた。

後ろの荷台を持って支えてもらって、練習していた。

途中、倒れたりした。何度も練習する。

父「手を放すぞ」と言って放す。ふらふらしながら、倒れず乗れると、あと少し、バランスの問題。



父「今日はここまでにしよう、次は乗れるから、大丈夫」

直美「うん、わかったー」

練習を終え、昼ご飯を食べ、ヘルメットを一人で買いに出かけた。

直美「あのーこちらに、自転車のヘルメットありますか」

店員「はい、ありますよ、サイズは、どれですか」

直美「分からないんですが」

店員「かぶってみて」

直美「これでいいです、サイズはⅯです」

店員「700円です」

直美「ありがとうございました」

店員「いつも、一人で、おつかい、すごいね 気を付けて帰ってね」

直美「はい、ありがとうございます」



声かけられたのははじめてで、嬉しいような、複雑な気持ちである。





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