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魔法学校入学試験
幼いころの私
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夢。夢を見ている。幼いころの私の夢。
知らないことを知るのが好きだった。
このよくわからない得体の知らない世界とつながれるような気がしたから。
物心がついてからずっと知らないことを探し続けていたように思う。
誰も答えてくれなかったけど、「なんで空は青いの?雲は白いの?」みたいな、そんな小さな子供であればだれでも一度は疑問に思うようなことをずっと口に出していた記憶が頭の片隅に残っている。
本が好きだった。
沢山の知らないことが書いてあったから。
1冊、また1冊と新しい本を読むたびに、なんだか私の世界が広がっていくような気がした。
世の中には見たことがない植物が生えているらしくて、見たことがない景色が広がっているみたいで、見たこともない生き物がいるようだった。
まだ家の近くの小さな世界しか知らない私にとって、世界は得体の知れないとっても広いものだった。
図書館が好きだった。
そんな知らないことがたくさん書いてある本で溢れていたから。
家から歩いていける場所にあったこともあり、毎日図書館へ行った。
読めない本も沢山あったけど、それでも書いてある絵やなんとなくの雰囲気で理解できたから特に問題はなかった。それよりもこの世界が想像していた以上に広いことを、本を通じて世界とつながって、少しだけ怖くて、とても輝いて見えた。
私にとって夢のような場所だった。
でも大人たちは誰も図書館に居なかった。なんでこんなに楽しい事であふれている場所に誰もいないのだろうと不思議だった。
きっと大人たちは違う事で楽しんでいるんだと思う。
大人たちはみんな目と耳に何かを付けている。私もつけてみたいと『お母さん』にねだって見たが、「これは12歳になるまで使ってはいけない」って言われた。
それでも我慢できないで『お母さん』に内緒でつけてみたけど何も動かなかった。
出来なかったことをできるようになるのが好きだった。
私の世界が広がっていく気がしたから。
一度何度も通った図書館に目を瞑っていってみようとした。通い慣れた場所だったのに、玄関を出て、道路に出た瞬間何が何だかわからなくなってつい目を開けてしまった。
この道を真っすぐ行けばいいとわかっていても足が竦んで動けなくなってしまった。
それでも何回も何回も繰り返しているうちに目を瞑ったまま、ついに図書館にたどり着くことができた。
出来そうなことを、失敗せずに出来るのが好きだった。
世界が私の事を受け入れてくれたような気がしたから。
ギリギリまで粘って門限の10分前に図書館を飛び出し家に帰り、門限ぴったりに家に着くことができた。
息は切れたし、心臓の音はとてもうるさかったけど、それでもちゃんとできたことで少しの達成感と大きな安心感を得ることができた。
始めてするのにできることが好きだった。
それだけ世界と仲良くなれた気がしたから。
たくさん本を読んでいると、中身を読まなくても内容が分かるようになる本も増えてきた。実際にページをめくって思った通りの事が書いてあると、心の中で「ほらね」と呟き、一人で少し得意げになるのが好きだった。少しだけ世界を近く感じることができた。
出来ないことを知るのが好きだった。
まだまだ世界には出来ないこと、分からないことがたくさんあることを知れたから。
門限5分前に図書室を飛び出しても間に合わなかった。
何回読んでも理解できない本も沢山あった。
私が見たこともない言語で書かれた本も沢山あった。
その都度すこしだけ遣る瀬無い気持ちになって、それでもまだまだ知らないことがあるのが楽しかった。
広がった世界に受け入れてもらって、仲良くなったと思ったら突き放されて。
世界は小さな私には大きすぎて、だからもっと大きくなって、世界の事をもっと知りたいなぁってずっと思っていた。
何度かそんな世界の事について『お母さん』に聞いてみたけど、「そのうちわかるわよ」と言われただけだった。
早く「そのうち」がくればいいのに。
知らないことを知るのが好きだった。
このよくわからない得体の知らない世界とつながれるような気がしたから。
物心がついてからずっと知らないことを探し続けていたように思う。
誰も答えてくれなかったけど、「なんで空は青いの?雲は白いの?」みたいな、そんな小さな子供であればだれでも一度は疑問に思うようなことをずっと口に出していた記憶が頭の片隅に残っている。
本が好きだった。
沢山の知らないことが書いてあったから。
1冊、また1冊と新しい本を読むたびに、なんだか私の世界が広がっていくような気がした。
世の中には見たことがない植物が生えているらしくて、見たことがない景色が広がっているみたいで、見たこともない生き物がいるようだった。
まだ家の近くの小さな世界しか知らない私にとって、世界は得体の知れないとっても広いものだった。
図書館が好きだった。
そんな知らないことがたくさん書いてある本で溢れていたから。
家から歩いていける場所にあったこともあり、毎日図書館へ行った。
読めない本も沢山あったけど、それでも書いてある絵やなんとなくの雰囲気で理解できたから特に問題はなかった。それよりもこの世界が想像していた以上に広いことを、本を通じて世界とつながって、少しだけ怖くて、とても輝いて見えた。
私にとって夢のような場所だった。
でも大人たちは誰も図書館に居なかった。なんでこんなに楽しい事であふれている場所に誰もいないのだろうと不思議だった。
きっと大人たちは違う事で楽しんでいるんだと思う。
大人たちはみんな目と耳に何かを付けている。私もつけてみたいと『お母さん』にねだって見たが、「これは12歳になるまで使ってはいけない」って言われた。
それでも我慢できないで『お母さん』に内緒でつけてみたけど何も動かなかった。
出来なかったことをできるようになるのが好きだった。
私の世界が広がっていく気がしたから。
一度何度も通った図書館に目を瞑っていってみようとした。通い慣れた場所だったのに、玄関を出て、道路に出た瞬間何が何だかわからなくなってつい目を開けてしまった。
この道を真っすぐ行けばいいとわかっていても足が竦んで動けなくなってしまった。
それでも何回も何回も繰り返しているうちに目を瞑ったまま、ついに図書館にたどり着くことができた。
出来そうなことを、失敗せずに出来るのが好きだった。
世界が私の事を受け入れてくれたような気がしたから。
ギリギリまで粘って門限の10分前に図書館を飛び出し家に帰り、門限ぴったりに家に着くことができた。
息は切れたし、心臓の音はとてもうるさかったけど、それでもちゃんとできたことで少しの達成感と大きな安心感を得ることができた。
始めてするのにできることが好きだった。
それだけ世界と仲良くなれた気がしたから。
たくさん本を読んでいると、中身を読まなくても内容が分かるようになる本も増えてきた。実際にページをめくって思った通りの事が書いてあると、心の中で「ほらね」と呟き、一人で少し得意げになるのが好きだった。少しだけ世界を近く感じることができた。
出来ないことを知るのが好きだった。
まだまだ世界には出来ないこと、分からないことがたくさんあることを知れたから。
門限5分前に図書室を飛び出しても間に合わなかった。
何回読んでも理解できない本も沢山あった。
私が見たこともない言語で書かれた本も沢山あった。
その都度すこしだけ遣る瀬無い気持ちになって、それでもまだまだ知らないことがあるのが楽しかった。
広がった世界に受け入れてもらって、仲良くなったと思ったら突き放されて。
世界は小さな私には大きすぎて、だからもっと大きくなって、世界の事をもっと知りたいなぁってずっと思っていた。
何度かそんな世界の事について『お母さん』に聞いてみたけど、「そのうちわかるわよ」と言われただけだった。
早く「そのうち」がくればいいのに。
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