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日常
初日の終わりと、日常の始まりと
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「ふー……さすがに疲れたわね……」
ようやく寮の部屋に戻って1人きりになって深く息を吐く。
あの後みんなと一緒にセオドア先生にアリシアを襲った生徒たちを引き渡した。
暴言やアリシアにしたことについては部分的にぼかしながらではあったが、それでもセオドア先生は察してくれたらしく「あとは任せてくれ」といって生徒たちを連れて行ってくれた。
アルドリックやフローラ、使用人に見送られたのが今朝だということが信じられないほどたくさんの事が起きた。
なんだか一日ばたばたと巻き込まれていたら終わってしまったという感想だった。
それでも懸念事項だった「みんなとどう出会うか」ということについてはクリアできた。
「でもやっぱり気になるのは……」
ノートに【貴族と平民の平等】と書き出す。
まさか直接アリシアにああいった無茶な行為をするなんて思っていなかった。せっかくこんなに楽しい『セレスティアル・ラブ・クロニクル』の世界なんだからもっとみんな楽しめばいいのに、と思わなくもないけど、きっと彼らにも彼らなりの何か理由があるのだろう。
『何がおかしい!その女は汚らしい平民で、俺は貴族だ!!その女に罰を与える権利が俺にはある!!それが俺の使命なんだ!!!』
まだあの時の彼の叫び声が耳に残っている。あのむき出しの敵意は、直接向けられていない私も正直怖かった。
教室のあの様子だとアリシアと彼は今日が初対面のはずだ。それなのにあれほどにも強い感情をアリシアに向けるのは何か理由があるはずだ。
「でもなんだか腑に落ちないのよねぇ……」
さすがにいくら何でもあれはやりすぎではないだろうか。
うーんと、ペンを唇に当てながら考え始めたところで【コンコン】と控えめに扉がノックされたので顔をあげる。
「はい?」
「レーヴィアナさん!こんばんわです!」
「ミーナさん?どうぞ」
「失礼するです!」
扉を開けると、ミーナが満面の笑みを浮かべて部屋に入ってくる。後ろにはナタリーも一緒だった。
「ミーナさんからここに来るまでに少し聞いたんですが、大変だったみたいですね。私……ほか生徒のお手伝いしてて……お手伝いすることもできずごめんなさい!」
「アリシアも無事でしたし何も問題ないですわ」
「あの時のレヴィアナさん、すっごいカッコよかったですよー」
「いえ、私なんかまだまだですわ……ところで……」
2人の来訪の目的がわからず首をかしげると、ミーナがポンと手をたたいて「そうでした」と口を開く。
「明日の授業午前中で終わるですよね?午後から生徒会の女子たちでシルフィード広場に行きませんか?というお誘いです!」
「今日アリシアさんもあんなことありましたし、気分転換になれば……と思いまして」
願ってもないお誘いに、私は目を輝かせる。
「まあ!それは……アリシアは大丈夫ですの?」
「はい!アリシアさんもぜひにって言ってましたです!」
イベントでもさんざんお世話になったシルフィード広場に行く機会を断る理由なんて一つもなかった。
それにゲーム内には登場しなかったミーナやナタリーとの親睦を深めるチャンスでもある。当然アリシアとも。
「もちろんわたくしもご一緒させてくださいまし!」
「はい!ありがとうございます!」
「では、また明日ですね」と2人は手を振って帰っていく。
(そっか……そうよね……)
一人きりの部屋でうなづく。
これまでゲーム内のアリシアは攻略対象の4人とのイベントは様々描かれているが、こういった普通に買い物に行くといったイベントはほとんど見なかった。
でもアリシアやいわゆるモブキャラにもそういった日常があるのは当たり前だ。
放課後女の子たちが集まって買い物にいって遊ぶ、というなんだかごく普通のゲームの裏側を覗くような体験にワクワクしてしまう。
(でも……さすがに今日はもう限界……)
扉にかけた札を『就寝中』に変更して、そのままベッドにダイブした。
***
昨日のアリシアを襲った男たちが何かしてくるのではないか、という可能性を考え少し早めに教室に向かった。しかし教室を見渡しても男たちの姿は見当たらない。
(昨日の今日でさすがに何かしてくることはないわよね……。ま、さすがに早すぎか)
自分の席について、ふうと一息つく。まだ授業開始には1時間以上時間があったが、誰もいない教室をこそこそと動き回り、ゲームのイラストと同じ角度に立って教室を眺めてニヤニヤしてみたり、また座ってみたりと、1人で満喫しているとあっという間に時間が過ぎていった。
「あ!おはようございますです!早いですね!」
とてとてと可愛らしい効果音が鳴っているのではないかというほど軽快にミーナが駆け寄ってくる。
「今日はどのお店行くですかねー?」
「そうですわねぇ……」
と2人で今日行く予定の店を話していると、ナタリーもやってきて「おはようございます」と合流をする。
放課後どこに行くかについて3人で盛り上がっていると、ほかのクラスメイト達も次々と教室に入ってきていて席に着いていく。
セシルの姿が見えなかったのでイグニスに聞いてみると「あいつ、天気がいいから外で魔法を使わないのはもったいないとか言ってどっかいっちまったよ」とのことだった。
今日の授業の参加は自由とは言え、入学2日目でいきなりさぼるのはいかにもセシルらしい。セシル以外にも教室で見かけない生徒もいる。そして、結局昨日アリシアを襲った生徒は出席してこなかった。
(謹慎か……クラスが変わったのか……なんにせよ今日はよかったわよね)
昨日あんなことがあって、今日いきなり登校してきたらアリシアも緊張するだろう。
ほかのクラスメイトたちの様子を見る限り、アリシアに敵意を向けている様子はないしとりあえずは安心した。
「ミーナたちもセシルさんみたいにお休みすればよかったですかね?」
初日の授業は魔法の基礎理論だった。
屋敷に居る時に勉強して居た内容ではあった、でも。
「駄目ですわ。昨日セオドア先生も腕章の授与の時に生徒会メンバーは生徒の模範であれって言っていたでしょう?」
「そうですけどー……」
「それに、知らないことを知るのは楽しいではありませんの。ねぇ、アリシア?」
「もちろん!それにこんな沢山の人と同じ空間を共有するのって楽しいし」
「私も師匠と2人きりの事が多かったのでアリシアさんと同意見です!」
「うぅ……みんななんだか輝いて見えるです……」
机にぺしゃっとつぶれたミーナを見ながらみんなで声を立てて笑いあう。
昨日あんなことがあったアリシアも、変わらず明るい様子でほっとする。
「お!君たちちょっといいかい?」
ノートもしまい、これから外に行こうと思った瞬間セオドア先生に呼び止められる。
「もしよかったらなんだが、ちょっと書類整理を手伝ってほしくてな。マリウスは捕まったんだがあと一人くらいいるとちょうどいいなぁと」
私たちは少し顔を見合わせる。
「では、私がお手伝いします!」
「おおそうか!ありがとう、助かるよ」
真っ先に返事をしたのはアリシアだった。私はそんな様子をみてひとり頷く。
マリウスと書類整理中に見つけた魔導書で盛り上がり、一緒に放課後魔法訓練所で練習をして親密度を上げていく……というイベントがこの後ある。
「ミーナたちもお手伝いしますか?」
「あー……、資料庫はそんなに大きくないから今回はアリシアに頼むことにするよ。ミーナたちはまた今度手伝ってくれ」
「アリシア……本当にいいですか?」
「うん。私はシルフィード広場行ったことあるし、みんなで行ってきてよ!」
流石はヒロインのアリシア。実に自然に攻略対象のマリウスとのイベントを成立させている……なーんて。
アリシアも私たちが元気づける必要がないくらい溌溂としているし、私たちがいても何もイベントの邪魔でしかない。アリシアと仲良くなるのはこれからいくらでもできる。
「わかりましたわ。じゃあ、お言葉に甘えますわね」
「いってらっしゃーい」
手を振るアリシアを後に私たちは外へ向かった。
ようやく寮の部屋に戻って1人きりになって深く息を吐く。
あの後みんなと一緒にセオドア先生にアリシアを襲った生徒たちを引き渡した。
暴言やアリシアにしたことについては部分的にぼかしながらではあったが、それでもセオドア先生は察してくれたらしく「あとは任せてくれ」といって生徒たちを連れて行ってくれた。
アルドリックやフローラ、使用人に見送られたのが今朝だということが信じられないほどたくさんの事が起きた。
なんだか一日ばたばたと巻き込まれていたら終わってしまったという感想だった。
それでも懸念事項だった「みんなとどう出会うか」ということについてはクリアできた。
「でもやっぱり気になるのは……」
ノートに【貴族と平民の平等】と書き出す。
まさか直接アリシアにああいった無茶な行為をするなんて思っていなかった。せっかくこんなに楽しい『セレスティアル・ラブ・クロニクル』の世界なんだからもっとみんな楽しめばいいのに、と思わなくもないけど、きっと彼らにも彼らなりの何か理由があるのだろう。
『何がおかしい!その女は汚らしい平民で、俺は貴族だ!!その女に罰を与える権利が俺にはある!!それが俺の使命なんだ!!!』
まだあの時の彼の叫び声が耳に残っている。あのむき出しの敵意は、直接向けられていない私も正直怖かった。
教室のあの様子だとアリシアと彼は今日が初対面のはずだ。それなのにあれほどにも強い感情をアリシアに向けるのは何か理由があるはずだ。
「でもなんだか腑に落ちないのよねぇ……」
さすがにいくら何でもあれはやりすぎではないだろうか。
うーんと、ペンを唇に当てながら考え始めたところで【コンコン】と控えめに扉がノックされたので顔をあげる。
「はい?」
「レーヴィアナさん!こんばんわです!」
「ミーナさん?どうぞ」
「失礼するです!」
扉を開けると、ミーナが満面の笑みを浮かべて部屋に入ってくる。後ろにはナタリーも一緒だった。
「ミーナさんからここに来るまでに少し聞いたんですが、大変だったみたいですね。私……ほか生徒のお手伝いしてて……お手伝いすることもできずごめんなさい!」
「アリシアも無事でしたし何も問題ないですわ」
「あの時のレヴィアナさん、すっごいカッコよかったですよー」
「いえ、私なんかまだまだですわ……ところで……」
2人の来訪の目的がわからず首をかしげると、ミーナがポンと手をたたいて「そうでした」と口を開く。
「明日の授業午前中で終わるですよね?午後から生徒会の女子たちでシルフィード広場に行きませんか?というお誘いです!」
「今日アリシアさんもあんなことありましたし、気分転換になれば……と思いまして」
願ってもないお誘いに、私は目を輝かせる。
「まあ!それは……アリシアは大丈夫ですの?」
「はい!アリシアさんもぜひにって言ってましたです!」
イベントでもさんざんお世話になったシルフィード広場に行く機会を断る理由なんて一つもなかった。
それにゲーム内には登場しなかったミーナやナタリーとの親睦を深めるチャンスでもある。当然アリシアとも。
「もちろんわたくしもご一緒させてくださいまし!」
「はい!ありがとうございます!」
「では、また明日ですね」と2人は手を振って帰っていく。
(そっか……そうよね……)
一人きりの部屋でうなづく。
これまでゲーム内のアリシアは攻略対象の4人とのイベントは様々描かれているが、こういった普通に買い物に行くといったイベントはほとんど見なかった。
でもアリシアやいわゆるモブキャラにもそういった日常があるのは当たり前だ。
放課後女の子たちが集まって買い物にいって遊ぶ、というなんだかごく普通のゲームの裏側を覗くような体験にワクワクしてしまう。
(でも……さすがに今日はもう限界……)
扉にかけた札を『就寝中』に変更して、そのままベッドにダイブした。
***
昨日のアリシアを襲った男たちが何かしてくるのではないか、という可能性を考え少し早めに教室に向かった。しかし教室を見渡しても男たちの姿は見当たらない。
(昨日の今日でさすがに何かしてくることはないわよね……。ま、さすがに早すぎか)
自分の席について、ふうと一息つく。まだ授業開始には1時間以上時間があったが、誰もいない教室をこそこそと動き回り、ゲームのイラストと同じ角度に立って教室を眺めてニヤニヤしてみたり、また座ってみたりと、1人で満喫しているとあっという間に時間が過ぎていった。
「あ!おはようございますです!早いですね!」
とてとてと可愛らしい効果音が鳴っているのではないかというほど軽快にミーナが駆け寄ってくる。
「今日はどのお店行くですかねー?」
「そうですわねぇ……」
と2人で今日行く予定の店を話していると、ナタリーもやってきて「おはようございます」と合流をする。
放課後どこに行くかについて3人で盛り上がっていると、ほかのクラスメイト達も次々と教室に入ってきていて席に着いていく。
セシルの姿が見えなかったのでイグニスに聞いてみると「あいつ、天気がいいから外で魔法を使わないのはもったいないとか言ってどっかいっちまったよ」とのことだった。
今日の授業の参加は自由とは言え、入学2日目でいきなりさぼるのはいかにもセシルらしい。セシル以外にも教室で見かけない生徒もいる。そして、結局昨日アリシアを襲った生徒は出席してこなかった。
(謹慎か……クラスが変わったのか……なんにせよ今日はよかったわよね)
昨日あんなことがあって、今日いきなり登校してきたらアリシアも緊張するだろう。
ほかのクラスメイトたちの様子を見る限り、アリシアに敵意を向けている様子はないしとりあえずは安心した。
「ミーナたちもセシルさんみたいにお休みすればよかったですかね?」
初日の授業は魔法の基礎理論だった。
屋敷に居る時に勉強して居た内容ではあった、でも。
「駄目ですわ。昨日セオドア先生も腕章の授与の時に生徒会メンバーは生徒の模範であれって言っていたでしょう?」
「そうですけどー……」
「それに、知らないことを知るのは楽しいではありませんの。ねぇ、アリシア?」
「もちろん!それにこんな沢山の人と同じ空間を共有するのって楽しいし」
「私も師匠と2人きりの事が多かったのでアリシアさんと同意見です!」
「うぅ……みんななんだか輝いて見えるです……」
机にぺしゃっとつぶれたミーナを見ながらみんなで声を立てて笑いあう。
昨日あんなことがあったアリシアも、変わらず明るい様子でほっとする。
「お!君たちちょっといいかい?」
ノートもしまい、これから外に行こうと思った瞬間セオドア先生に呼び止められる。
「もしよかったらなんだが、ちょっと書類整理を手伝ってほしくてな。マリウスは捕まったんだがあと一人くらいいるとちょうどいいなぁと」
私たちは少し顔を見合わせる。
「では、私がお手伝いします!」
「おおそうか!ありがとう、助かるよ」
真っ先に返事をしたのはアリシアだった。私はそんな様子をみてひとり頷く。
マリウスと書類整理中に見つけた魔導書で盛り上がり、一緒に放課後魔法訓練所で練習をして親密度を上げていく……というイベントがこの後ある。
「ミーナたちもお手伝いしますか?」
「あー……、資料庫はそんなに大きくないから今回はアリシアに頼むことにするよ。ミーナたちはまた今度手伝ってくれ」
「アリシア……本当にいいですか?」
「うん。私はシルフィード広場行ったことあるし、みんなで行ってきてよ!」
流石はヒロインのアリシア。実に自然に攻略対象のマリウスとのイベントを成立させている……なーんて。
アリシアも私たちが元気づける必要がないくらい溌溂としているし、私たちがいても何もイベントの邪魔でしかない。アリシアと仲良くなるのはこれからいくらでもできる。
「わかりましたわ。じゃあ、お言葉に甘えますわね」
「いってらっしゃーい」
手を振るアリシアを後に私たちは外へ向かった。
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