104 / 143
舞踏会
最愛の父からの手紙
しおりを挟む
「んっ……んーー……」
目を開けると、そこには見慣れた天井があった。寝ぼけた目をこすろうと手を動かすが、なんだかいつもよりも重く感じた。
視線を外に向けると日はすでに高く上がっている。
昨夜お父様と別れてからどうやって寮に戻ったかすら、正直よく覚えていない。
服を見るとまだドレスのままだった。おかげで若干体が痛い。
「っふーっ……」
上半身だけ起き上がり机の上を見る。机の上にはリボンと、お父様から受け取った大きなカギが置いてあった。
(やっぱり、あれは現実……だったのよね?)
夢であればどれだけよかったか。もうイグニスのあの声を聴くことがないのかと思うとまた自然と涙が零れた。
――――コンコン
扉がノックされた音が部屋の中に響く。
「レヴィアナさん?いらっしゃいますか?」
ナタリーの声だった。結局あの後ボール・ルームに戻らなかったから心配してきて迎えに来てくれたのかもしれない。
それに、今もナタリーのノックで目を覚ましたのかもしれなかった。
「――――……」
ふとリボンが目に入る。
今ナタリーに会う勇気はなかった。だから声を潜め、そのあとのノックも聞こえないふりをしてまた布団をかぶった。
しばらく経つとナタリーの気配が消えた。やっとあきらめてくれたみたいだった。
「……ごめんなさいね、ナタリー」
静かにベッドから這い出でドレスを脱ぎ制服に着替える。授業が始まった時間帯を見計らって、学園長室に歩みを進めた。
(お父様ってば……いったい何なのかしら?)
ふとお父様が最後に見せた笑顔が脳裏をかすめた。なんだか悲しそうな、それでもどこか嬉しそうな。そんな笑顔だった気がする。
コンコンとノックをするが返事はない。それに部屋の扉には不思議な錠がかけられていた。
(これは……魔法?結界?)
錠というよりも扉そのものに鍵がかけられているようだった。
昨夜受け取った鍵を差し込むとすんなりと開いた。
中央には威厳のある机と椅子が置いてあるが、そこにいるはずの人物は見当たらない。
(部屋にはいないのかな?もしかして、中座してしまったとか?)
そういえば昨日この鍵を受け取った時に「朝一」と言っていた。授業も始まったしどこかのクラスの授業に顔を出していたり、学園内の見回りをしているのかもしれない。
とは言え、私も授業に出席する気にもならず、そのままソファーに深く腰掛けた。
「ぐーっ……」
お腹の音が鳴った。時間を確認すると12時になっていた。それでもお父様は現れなかった。
この部屋に入ってから意識的に見ないようにしていたものがある。机の上に、魔法紙ではない、私が持っているのと同じ紙が置かれていた。
それ以外はきれいに整理されているのに、それだけは机の一番目立つ位置に、まるで存在を主張するかのように置かれていた。
「――――……」
なんとなく、その手紙には手を付けたくない。付けるべきではない、そんな気がした。
「きっと、お父様は何か事情があって遅れているだけ……」
自分に言い聞かせるように、そう呟いた。
13時になっても来なかったら、いや、14時になっても来なかったら、そうして先延ばししていると、いつしか日は暮れ、窓の外は真っ暗になっていた。
途中何度かこの部屋を外したから、きっとその時に入れ違ったんだろう。そう思って待った。待ち続けた。
それでもなお、学園長室にお父様が来る気配はなかった。時計は24時を回っていた。
「なんで……どうして来てくれないの?」
もう、紙を開くしかなかった。手が震えたが、意を決してゆっくりと開いていく。
『名前のわからない、親愛なる君へ』
そこには、きれいな、きっとお父様の字でこう書かれていた。
***
君がこの手紙を読んでいるということは、私はもう君の前にはいないのだろう
君、君と書いていると流石に他人行儀が過ぎるね。
いつものようにレヴィ、と呼ばせてもらうね。
レヴィ、学園生活は楽しいかい?
もし、この世界を楽しんでくれていると私はとてもうれしい。
いくつかかける範囲で残しておこう。
私は解体新書を手に入れ、そして三賢者になった。
真実を知ったモノは、この世界のストーリーテラーとなり、ストーリーにそぐわない行動をしたら最愛の人が最悪な形で死ぬ呪いにかかる。
そして、最後には自分も消えて、そしてやり直す。
何度も、何度も、何度もだ。
私たち三賢者の魔力が強いのは単に修練した期間が長いだけ、そしてそういう役割になった。
そうして、私は安い救いに手を伸ばしてしまった。
今回私は失敗した。
うっかり、ただ、半ば確信的にレヴィアナ解体新書を見られてしまった。
その日からレヴィアナはおかしくなった。
そしてあの日、レヴィアナは魔法の暴走で魔力が尽き確実に死んでいた。
そう、私が殺したんだ。レヴィアナを、そして私の心を救うためにね。
でもレヴィアナは、レヴィはこの世界に転生した。
初めはまた私に対しての呪いかと思った。
でもそうではなかった。
屋敷で楽しそうに笑うレヴィを見て、私はレヴィがこの世界に来たことに感謝した。
その姿で、その声で笑いかけてくれて、レヴィに救われた。
精神的にも、文字通りあの屋敷の反乱でもね。
屋敷の反乱でひっそりと退場しようと思っていたんだけど、おかげでレヴィがセレスティアル・アカデミーで楽しんでいる姿を見ることができた。
本当に感謝している。ありがとう。
そして、私はレヴィの親ではなかったけど、私はレヴィの親であれたらと思っていた。
見ず知らずの私のことを「お父様」と呼んでくれて本当にうれしかった。
これだけはどうか忘れないでほしい。
いつだってレヴィを愛しているし、大切だと思っている。
レヴィが困ったら何をおいても助けたいと思っているとね。
君に降り注ぐ不幸はすべて私のせいだ。
このままだと世界が君を殺さないとも限らない。
だから、私はここで今回の自分の未来を終わらせようと思う。
本当にすまない。
優しいレヴィにはつらい思いをさせてしまうかもしれない。
ただ、これだけはわかっていてほしい。
これは私が望んだ結末だ。
私が三賢者になって初めて、前向きな感情でそうしたいと思えたんだ。
だからどうか責任を感じないでほしい。
もっとレヴィのいろんなことを知りたかったけど、そろそろ森に行かないとね。
最後に一つお願いがある。
いつかまた会えた時、どうか、私のことを「お父様」と呼んでくれないだろうか?
その日をずっと楽しみに待っているよ。
君の親愛なる父、アルドリック・ヴォルトハイムより――――
目を開けると、そこには見慣れた天井があった。寝ぼけた目をこすろうと手を動かすが、なんだかいつもよりも重く感じた。
視線を外に向けると日はすでに高く上がっている。
昨夜お父様と別れてからどうやって寮に戻ったかすら、正直よく覚えていない。
服を見るとまだドレスのままだった。おかげで若干体が痛い。
「っふーっ……」
上半身だけ起き上がり机の上を見る。机の上にはリボンと、お父様から受け取った大きなカギが置いてあった。
(やっぱり、あれは現実……だったのよね?)
夢であればどれだけよかったか。もうイグニスのあの声を聴くことがないのかと思うとまた自然と涙が零れた。
――――コンコン
扉がノックされた音が部屋の中に響く。
「レヴィアナさん?いらっしゃいますか?」
ナタリーの声だった。結局あの後ボール・ルームに戻らなかったから心配してきて迎えに来てくれたのかもしれない。
それに、今もナタリーのノックで目を覚ましたのかもしれなかった。
「――――……」
ふとリボンが目に入る。
今ナタリーに会う勇気はなかった。だから声を潜め、そのあとのノックも聞こえないふりをしてまた布団をかぶった。
しばらく経つとナタリーの気配が消えた。やっとあきらめてくれたみたいだった。
「……ごめんなさいね、ナタリー」
静かにベッドから這い出でドレスを脱ぎ制服に着替える。授業が始まった時間帯を見計らって、学園長室に歩みを進めた。
(お父様ってば……いったい何なのかしら?)
ふとお父様が最後に見せた笑顔が脳裏をかすめた。なんだか悲しそうな、それでもどこか嬉しそうな。そんな笑顔だった気がする。
コンコンとノックをするが返事はない。それに部屋の扉には不思議な錠がかけられていた。
(これは……魔法?結界?)
錠というよりも扉そのものに鍵がかけられているようだった。
昨夜受け取った鍵を差し込むとすんなりと開いた。
中央には威厳のある机と椅子が置いてあるが、そこにいるはずの人物は見当たらない。
(部屋にはいないのかな?もしかして、中座してしまったとか?)
そういえば昨日この鍵を受け取った時に「朝一」と言っていた。授業も始まったしどこかのクラスの授業に顔を出していたり、学園内の見回りをしているのかもしれない。
とは言え、私も授業に出席する気にもならず、そのままソファーに深く腰掛けた。
「ぐーっ……」
お腹の音が鳴った。時間を確認すると12時になっていた。それでもお父様は現れなかった。
この部屋に入ってから意識的に見ないようにしていたものがある。机の上に、魔法紙ではない、私が持っているのと同じ紙が置かれていた。
それ以外はきれいに整理されているのに、それだけは机の一番目立つ位置に、まるで存在を主張するかのように置かれていた。
「――――……」
なんとなく、その手紙には手を付けたくない。付けるべきではない、そんな気がした。
「きっと、お父様は何か事情があって遅れているだけ……」
自分に言い聞かせるように、そう呟いた。
13時になっても来なかったら、いや、14時になっても来なかったら、そうして先延ばししていると、いつしか日は暮れ、窓の外は真っ暗になっていた。
途中何度かこの部屋を外したから、きっとその時に入れ違ったんだろう。そう思って待った。待ち続けた。
それでもなお、学園長室にお父様が来る気配はなかった。時計は24時を回っていた。
「なんで……どうして来てくれないの?」
もう、紙を開くしかなかった。手が震えたが、意を決してゆっくりと開いていく。
『名前のわからない、親愛なる君へ』
そこには、きれいな、きっとお父様の字でこう書かれていた。
***
君がこの手紙を読んでいるということは、私はもう君の前にはいないのだろう
君、君と書いていると流石に他人行儀が過ぎるね。
いつものようにレヴィ、と呼ばせてもらうね。
レヴィ、学園生活は楽しいかい?
もし、この世界を楽しんでくれていると私はとてもうれしい。
いくつかかける範囲で残しておこう。
私は解体新書を手に入れ、そして三賢者になった。
真実を知ったモノは、この世界のストーリーテラーとなり、ストーリーにそぐわない行動をしたら最愛の人が最悪な形で死ぬ呪いにかかる。
そして、最後には自分も消えて、そしてやり直す。
何度も、何度も、何度もだ。
私たち三賢者の魔力が強いのは単に修練した期間が長いだけ、そしてそういう役割になった。
そうして、私は安い救いに手を伸ばしてしまった。
今回私は失敗した。
うっかり、ただ、半ば確信的にレヴィアナ解体新書を見られてしまった。
その日からレヴィアナはおかしくなった。
そしてあの日、レヴィアナは魔法の暴走で魔力が尽き確実に死んでいた。
そう、私が殺したんだ。レヴィアナを、そして私の心を救うためにね。
でもレヴィアナは、レヴィはこの世界に転生した。
初めはまた私に対しての呪いかと思った。
でもそうではなかった。
屋敷で楽しそうに笑うレヴィを見て、私はレヴィがこの世界に来たことに感謝した。
その姿で、その声で笑いかけてくれて、レヴィに救われた。
精神的にも、文字通りあの屋敷の反乱でもね。
屋敷の反乱でひっそりと退場しようと思っていたんだけど、おかげでレヴィがセレスティアル・アカデミーで楽しんでいる姿を見ることができた。
本当に感謝している。ありがとう。
そして、私はレヴィの親ではなかったけど、私はレヴィの親であれたらと思っていた。
見ず知らずの私のことを「お父様」と呼んでくれて本当にうれしかった。
これだけはどうか忘れないでほしい。
いつだってレヴィを愛しているし、大切だと思っている。
レヴィが困ったら何をおいても助けたいと思っているとね。
君に降り注ぐ不幸はすべて私のせいだ。
このままだと世界が君を殺さないとも限らない。
だから、私はここで今回の自分の未来を終わらせようと思う。
本当にすまない。
優しいレヴィにはつらい思いをさせてしまうかもしれない。
ただ、これだけはわかっていてほしい。
これは私が望んだ結末だ。
私が三賢者になって初めて、前向きな感情でそうしたいと思えたんだ。
だからどうか責任を感じないでほしい。
もっとレヴィのいろんなことを知りたかったけど、そろそろ森に行かないとね。
最後に一つお願いがある。
いつかまた会えた時、どうか、私のことを「お父様」と呼んでくれないだろうか?
その日をずっと楽しみに待っているよ。
君の親愛なる父、アルドリック・ヴォルトハイムより――――
5
あなたにおすすめの小説
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
悪役令嬢に成り代わったのに、すでに詰みってどういうことですか!?
ぽんぽこ狸
恋愛
仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。
彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。
その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。
混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!
原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!
ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。
完結しました!最後の一章分は遂行していた分がたまっていたのと、話が込み合っているので一気に二十万文字ぐらい上げました。きちんと納得できる結末にできたと思います。ありがとうございました。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる