131 / 143
物語の終わり、創造の始まり
柚季 vs 実紗希_1
しおりを挟む
「改めて2人きりね。久しぶり、実紗希」
「そうだね。柚季」
少しは実紗希も落ち着いたようで、会話ができる状態になっていた。
「ずいぶんと雰囲気変わったわね」
「そりゃこんな世界で何年も生きたらこうもなるさ」
「7年くらいかしら?」
「お、よく知ってるな。お前も変わったよ。昔は俺のことにふーんって感心してばかりだったのに」
「私も実紗希ほどじゃないけど、いろいろあったかから」
なんだか不思議な感じだ。
目の前にいるのはアリシアなのに、同時に実紗希でもある。実紗希も私に対して同じようなことを思っているのだろうか。
「いつから気づいてたの?」
「入学式の時から変だなって思ってた」
「まぁ、悪役令嬢のはずの私がイグニスたちと仲良く話してたものね」
今でははるか過去のように感じる。あの時はまだこの世界のことも、私のことも何も知らずにあこがれのこの世界に来たことでただただ浮かれてたっけ。
「なんとなく柚季じゃないかって思ったのは教室でノートなんて取り始めたときかな。現実世界でもあんな風にノートなんてものにびっちり文字を書いてたのは柚季だけだったから」
「そう思ったなら話しかけてくれたらよかったのに」
そう。あの時話しかけてくれていたら、きっと私たちの関係はあんなふうにはならなかったのに。
「……、それからミーナが死んだことを覚えてたこと、薔薇と言って通じたこと、あとはなんとなく仕草かな。柚季は?」
「私は本当に最近。イグニスが死んで、お父様が死んで、それから。電車の事故のことを思い出したのもつい最近よ」
「は、そっか。相変わらずのんきだなぁ」
「うるさい。実紗希が神経質なだけよ」
実紗希と軽口をたたきあう。少しだけ昔見たいで懐かしい。
「でも、そっか、お父様……か」
私にもわかるようにはっきりと嘲笑する実紗希。実紗希がお父様のことを襲撃した犯人、それも2度も襲撃した犯人だという事はもう判明している。
どう返していいかわからず次の言葉を待った。
「俺たちはもうあっちでは死んでる。それは知ってるよな?」
「うん、思い出した」
「だから俺ははじめこの世界で楽しもうとしたんだよ。いままでろくにソニカも使ってこなかったから楽しみだった。セレスティアル・ラブ・クロニクルは大好きなゲームだったし」
「知ってる」
「でも楽しめなかった。俺はこの世界で楽しむ資格を持っていなかった」
「どういうこと?」
実紗希は私から視線を外し真っ暗な森の中を、その先にある何かを見つめながら答えた。
「俺がこの世界のヒロインだから」
「は?」
実紗希の言葉に理解が追いつかなかった。
「俺はこの世界にいるのに、だれも俺のことなんて見ちゃいなかったんだ。ただヒロインって存在だけをこの世界は大切にしてた」
「でも、あなたはヒロイン、アリシアよ?この世界の中心にいて、みんなから愛される存在……」
「愛されてるのはお前だよ」
実紗希がまっすぐに私を見据える。その目は暗闇で、冷たく、悲しい色を宿していた。
「俺よりも柚季の方が魅力的なのは俺が誰よりも知っている。その熱意、表情、周りを巻き込む力。俺がこの世界のヒロインなのにまるで柚季が世界のヒロインみたいだった」
「そんなこと……。実紗希だってみんなと仲良くしてたじゃない」
「ちがう。みんなが仲良くしてたのはアリシアだ。俺じゃない」
実紗希が呆れたようにため息を吐く。
「その上、俺が貴族にいじめられてイベントが進みそうになってもセシルだけじゃなくてお前もくる。マリウスとのイベントを進めようにもナタリーに邪魔される。本当にイライラしたよ」
実紗希がまた大きくため息を吐いた。
「まさか私への当てつけでイグニスとお父様を……?そんなことで?」
「そんなこと!?そんなことだって!?」
実紗希が目を見開いて私につめよってくる。
「あぁそんなことだよ!!お前さえいなければナタリーもミーナみたいにあの時死んでたんだ!!」
「……そう、ミーナもあなたが」
「あの時のミーナはセシルと一番仲が良かったからね。気づかなかったのか?」
実紗希がにやりと笑う。
「まぁ、どうでもいいだろ。所詮あいつらはゲームの中の登場人物、それも誰の記憶にも残らないモブキャラだ」
「……実紗希に何があったかは知らない。私よりも7年もこの世界に来ていろいろあったんだと思う。私は実紗希の言う通り、のんきに楽しんでただけかもしれない。でも、今の言葉だけは絶対に許さない」
それでナタリーがどれだけ悩んだと思ってる。
それにこの世界にモブキャラなんてキャラクターなんていない。
みんなそれぞれ悩みながら一生懸命過ごしてた。
「許さない、か。お前に許されようなんて思ってないよ」
実紗希が冷たい視線を私に向けたまま話す。
「どうせ卒業式ですぐに終わる世界だ。その前にお前を排除して、俺はもう一度この世界を楽しむ。お前を排除したらこの世界に3人いた転生者も1人になるからな」
「転生者が1人……?それがどうしたのよ」
「もういい。俺のことを友達だと思うなら黙って消えてくれ」
「させない。あなたにこの幸せな世界を壊させやしない」
私は実紗希をしっかりと見据えてそう言った。
「その目……やっぱりお前は嫌いだよ」
「私も今のあなたは大嫌いよ。昔のデコヒーレンスとかわけわかんないこと言ってた実紗希の方が好きだったわ」
私たちはお互いに睨み合ったまま、ゆっくりと距離を取った。
「最後に1つだけ聞いていいかしら?」
「……なんだ」
「あなたは本当にこの世界を愛してるの?」
私の質問に実紗希が鼻で笑った。
「……セレスティアル・ラブ・クロニクルは愛してる。でもこの世界は嫌いだ」
「……そう、ありがとう」
私はその答えを聞いて安心した。ならば遠慮は必要ない。
「あなたは私が止める」
2人の間にひんやりとした風が流れていく。
お互いの視線が交錯したのを合図に私は魔法の詠唱を始めた。
「そうだね。柚季」
少しは実紗希も落ち着いたようで、会話ができる状態になっていた。
「ずいぶんと雰囲気変わったわね」
「そりゃこんな世界で何年も生きたらこうもなるさ」
「7年くらいかしら?」
「お、よく知ってるな。お前も変わったよ。昔は俺のことにふーんって感心してばかりだったのに」
「私も実紗希ほどじゃないけど、いろいろあったかから」
なんだか不思議な感じだ。
目の前にいるのはアリシアなのに、同時に実紗希でもある。実紗希も私に対して同じようなことを思っているのだろうか。
「いつから気づいてたの?」
「入学式の時から変だなって思ってた」
「まぁ、悪役令嬢のはずの私がイグニスたちと仲良く話してたものね」
今でははるか過去のように感じる。あの時はまだこの世界のことも、私のことも何も知らずにあこがれのこの世界に来たことでただただ浮かれてたっけ。
「なんとなく柚季じゃないかって思ったのは教室でノートなんて取り始めたときかな。現実世界でもあんな風にノートなんてものにびっちり文字を書いてたのは柚季だけだったから」
「そう思ったなら話しかけてくれたらよかったのに」
そう。あの時話しかけてくれていたら、きっと私たちの関係はあんなふうにはならなかったのに。
「……、それからミーナが死んだことを覚えてたこと、薔薇と言って通じたこと、あとはなんとなく仕草かな。柚季は?」
「私は本当に最近。イグニスが死んで、お父様が死んで、それから。電車の事故のことを思い出したのもつい最近よ」
「は、そっか。相変わらずのんきだなぁ」
「うるさい。実紗希が神経質なだけよ」
実紗希と軽口をたたきあう。少しだけ昔見たいで懐かしい。
「でも、そっか、お父様……か」
私にもわかるようにはっきりと嘲笑する実紗希。実紗希がお父様のことを襲撃した犯人、それも2度も襲撃した犯人だという事はもう判明している。
どう返していいかわからず次の言葉を待った。
「俺たちはもうあっちでは死んでる。それは知ってるよな?」
「うん、思い出した」
「だから俺ははじめこの世界で楽しもうとしたんだよ。いままでろくにソニカも使ってこなかったから楽しみだった。セレスティアル・ラブ・クロニクルは大好きなゲームだったし」
「知ってる」
「でも楽しめなかった。俺はこの世界で楽しむ資格を持っていなかった」
「どういうこと?」
実紗希は私から視線を外し真っ暗な森の中を、その先にある何かを見つめながら答えた。
「俺がこの世界のヒロインだから」
「は?」
実紗希の言葉に理解が追いつかなかった。
「俺はこの世界にいるのに、だれも俺のことなんて見ちゃいなかったんだ。ただヒロインって存在だけをこの世界は大切にしてた」
「でも、あなたはヒロイン、アリシアよ?この世界の中心にいて、みんなから愛される存在……」
「愛されてるのはお前だよ」
実紗希がまっすぐに私を見据える。その目は暗闇で、冷たく、悲しい色を宿していた。
「俺よりも柚季の方が魅力的なのは俺が誰よりも知っている。その熱意、表情、周りを巻き込む力。俺がこの世界のヒロインなのにまるで柚季が世界のヒロインみたいだった」
「そんなこと……。実紗希だってみんなと仲良くしてたじゃない」
「ちがう。みんなが仲良くしてたのはアリシアだ。俺じゃない」
実紗希が呆れたようにため息を吐く。
「その上、俺が貴族にいじめられてイベントが進みそうになってもセシルだけじゃなくてお前もくる。マリウスとのイベントを進めようにもナタリーに邪魔される。本当にイライラしたよ」
実紗希がまた大きくため息を吐いた。
「まさか私への当てつけでイグニスとお父様を……?そんなことで?」
「そんなこと!?そんなことだって!?」
実紗希が目を見開いて私につめよってくる。
「あぁそんなことだよ!!お前さえいなければナタリーもミーナみたいにあの時死んでたんだ!!」
「……そう、ミーナもあなたが」
「あの時のミーナはセシルと一番仲が良かったからね。気づかなかったのか?」
実紗希がにやりと笑う。
「まぁ、どうでもいいだろ。所詮あいつらはゲームの中の登場人物、それも誰の記憶にも残らないモブキャラだ」
「……実紗希に何があったかは知らない。私よりも7年もこの世界に来ていろいろあったんだと思う。私は実紗希の言う通り、のんきに楽しんでただけかもしれない。でも、今の言葉だけは絶対に許さない」
それでナタリーがどれだけ悩んだと思ってる。
それにこの世界にモブキャラなんてキャラクターなんていない。
みんなそれぞれ悩みながら一生懸命過ごしてた。
「許さない、か。お前に許されようなんて思ってないよ」
実紗希が冷たい視線を私に向けたまま話す。
「どうせ卒業式ですぐに終わる世界だ。その前にお前を排除して、俺はもう一度この世界を楽しむ。お前を排除したらこの世界に3人いた転生者も1人になるからな」
「転生者が1人……?それがどうしたのよ」
「もういい。俺のことを友達だと思うなら黙って消えてくれ」
「させない。あなたにこの幸せな世界を壊させやしない」
私は実紗希をしっかりと見据えてそう言った。
「その目……やっぱりお前は嫌いだよ」
「私も今のあなたは大嫌いよ。昔のデコヒーレンスとかわけわかんないこと言ってた実紗希の方が好きだったわ」
私たちはお互いに睨み合ったまま、ゆっくりと距離を取った。
「最後に1つだけ聞いていいかしら?」
「……なんだ」
「あなたは本当にこの世界を愛してるの?」
私の質問に実紗希が鼻で笑った。
「……セレスティアル・ラブ・クロニクルは愛してる。でもこの世界は嫌いだ」
「……そう、ありがとう」
私はその答えを聞いて安心した。ならば遠慮は必要ない。
「あなたは私が止める」
2人の間にひんやりとした風が流れていく。
お互いの視線が交錯したのを合図に私は魔法の詠唱を始めた。
1
あなたにおすすめの小説
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
悪役令嬢に成り代わったのに、すでに詰みってどういうことですか!?
ぽんぽこ狸
恋愛
仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。
彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。
その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。
混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!
原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!
ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。
完結しました!最後の一章分は遂行していた分がたまっていたのと、話が込み合っているので一気に二十万文字ぐらい上げました。きちんと納得できる結末にできたと思います。ありがとうございました。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる