3 / 14
へびのとりこ
03
そんなことを考えながらも、その間も手は止めない。
だって、こんなの触るのやめられないって!
上の方から下の方まで、満遍なく撫でていく。
っていっても、相手がとぐろを巻いて座ってる(座ってるでいいのかな?)から後ろのほうまでは撫でられないけど。
一番先端の尖がってるところも見えなかった。これも後ろの方なのかな。ちょっと気になってたんだけどな。残念。
「うー……すごい。めっちゃやばい」
頬ずりとかもしてみたい。あ、でもそこまで行くと変態かな。
だって足だもんな……足に頬ずりとか……うん。完全アウト。いや、こうやって触ってるだけでも大概アウトなのかもしれないけど。
「ありがとうございました」
「…………いや」
ま、頬ずりしなくても、ちょっと呆れられちゃってるよね。うん。ごめんなさい。
でも、そんな魅力的なもの、触っていいって言われたらやっちゃうよね。え? やらない? やっちゃうって。ホント、めっちゃ綺麗なんだもん。
「なんか夢中になって触っちゃって……ごめんなさい」
そう言って頭を下げたら、世界がくらりと揺れた。
冷えたところから一気に熱が上がったから、短時間ですっかりのぼせてしまったらしい。もしかしたら、触って興奮したのもあったかも。
「あ、俺ちょっと外に……っ」
一度湯船から上がって、少し風にあたろうと思ったのに、湯船から出ようとしたところを何故か後ろから長い腕に押さえつけられた。
「え、と……蛇さん?」
名前は知らないから、とりあえずそう呼んでみる。
「ヤトだ」
「あ、えっと俺は睦月です。えっと、ヤトさん……これは」
腕はしっかりと俺の体に巻き付けられている。
ヤトさんって鱗も白くて綺麗だったけど、腕も白くて綺麗だな……なんて、のぼせた頭でぼんやりと思う。
「ヤトさん? ん……ッ?」
もう一度名前を呼んだけど返事はなくて、ただ耳元でシュルと音が聞こえたかと思ったら、肩口の辺りにちくりと痛みが走った。え、何?
「え? ……あの、何かちくって」
「……あれだけ誘っておいて、逃げようとするからだ」
「いや、……にげようと、なんか……あ、れ?」
急に頭がふわふわが増す。のぼせすぎた?
いや、のぼせたのともなんか違う……ふわふわしてるのに、体が熱い。
特に股の間が熱くて、じんじんして、内股で太ももを擦りつけるけど、その熱は収まるどころか高まるばっかりで。
「なに……これ、あつぃ……」
「血の巡りがいいから、毒の巡りもいいみたいだな……安心しろ、死ぬようなものじゃない」
「ど、く……? なんで?」
「あそこまでしておいて、ただで済むとは思うなよ」
低い声でそう言われたと思ったら、くるりと体を反転されて、噛みつくように唇を奪われた。
あなたにおすすめの小説
俺以外美形なバンドメンバー、なぜか全員俺のことが好き
toki
BL
美形揃いのバンドメンバーの中で唯一平凡な主人公・神崎。しかし突然メンバー全員から告白されてしまった!
※美形×平凡、総受けものです。激重美形バンドマン3人に平凡くんが愛されまくるお話。
pixiv/ムーンライトノベルズでも同タイトルで投稿しています。
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!
https://www.pixiv.net/artworks/100148872
人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます
七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。
歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。
世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。
気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。
悪役のはずだった二人の十年間
海野璃音
BL
第三王子の誕生会に呼ばれた主人公。そこで自分が悪役モブであることに気づく。そして、目の前に居る第三王子がラスボス系な悪役である事も。
破滅はいやだと謙虚に生きる主人公とそんな主人公に執着する第三王子の十年間。
※ムーンライトノベルズにも投稿しています。
溺愛じゃおさまらない
すずかけあおい
BL
上司の陽介と付き合っている誠也。
どろどろに愛されているけれど―――。
〔攻め〕市川 陽介(いちかわ ようすけ)34歳
〔受け〕大野 誠也(おおの せいや)26歳
花香る人
佐治尚実
BL
平凡な高校生のユイトは、なぜか美形ハイスペックの同学年のカイと親友であった。
いつも自分のことを気に掛けてくれるカイは、とても美しく優しい。
自分のような取り柄もない人間はカイに不釣り合いだ、とユイトは内心悩んでいた。
ある高校二年の冬、二人は図書館で過ごしていた。毎日カイが聞いてくる問いに、ユイトはその日初めて嘘を吐いた。
もしも親友が主人公に思いを寄せてたら
ユイト 平凡、大人しい
カイ 美形、変態、裏表激しい
今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。
こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡
なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。
あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。
♡♡♡
恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!