【完結】悪の幹部の息子に転生しました 〜首領様がえっちすぎて直視できません〜

コオリ

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70 破壊力がありすぎる

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 尻尾の先で広げられているときにもイったのに、昂りを挿入したあと何回イったのか、もう思い出せなかった。
 数えきれないほど精を吐き出したおれの中心は、栓が壊れてしまったらしい。奥をトントンされるたび、ほとんど透明になった少量の精があふれてくる。

 ――感覚も、ばかになってきたかも。

 最初は座った状態で下から何度も突き上げられて、その次は押し倒されて脚を肩に担がれた状態で激しく揺られて――今は、後ろから覆い被さられた状態でナカを抉られ続けていた。
 時間がどのくらい経ったのかもわからない。
 身体にはもう力が入らないので、下半身は尻尾で支えてもらっていた。
 ずっと苦しいくらいの気持ちよさが続いている。
 これだけ長く繋がっていると、自分とシディア様の境界線を思い出せなくなりそうだ。繋がった場所がどろどろに溶けて、一つになっちゃったんじゃないかって思えてくる。

「ん、う……ッ、ぁあっ」

 そんな状態でも、最奥を押し潰される感覚だけははっきりわかった。奥を突かれると苦しくなくても、内臓が強く押し上げられるせいで勝手に声が出る。
 たくさん鳴かされたせいで喉はからからに枯れていて、自分でもあまり聞いたことのない声になってしまっていた。

 ――そろそろ、落ちる……かも。

 ここまで必死に意識を保っていたけど、そろそろ限界だった。
 イったときに見える真っ白な世界から、だんだん戻れなくなってきている。頭はふわふわしているのに、シーツに沈む身体はずんと重くて、まばたきのときに目を開けるのも億劫なくらいだった。

「……シディア、さま」

 名前を呼ぶと、手の甲に重なる手にぎゅっと力が入る。

「バン――」

 激しい息遣いの合間に、熱のこもった余裕のない声で返された。
 首をぎりぎりまで回して後ろを見ると、狂気に近い情欲を孕んだ瞳でこちらを見るシディア様と目が合う。
 それだけでまた軽くイってしまった。

「搾り取るように締めつけてくる。貪欲でいやらしい身体だ」

 そう話すシディア様の見た目は、最初の変化からまた少し変わっていた。
 どこよりも目につくのは、頭に生える二本のツノのような外殻だ。その姿にうっとりと見惚れていると、背中にツツッと爪を滑らされる。

「ふ、ぁ……っ」

 おれが啼くと、シディア様は口の端を上げて笑った。尖った牙の先をぺろりと舐める。

「……ッ、ンぁあっ……ん、っ」

 腰の動きが再開された。
 シディア様もそろそろイくんだと思う。
 ピストンの激しさに応えるみたいに、ナカがきゅうきゅうと収縮する。
 擦られて、突かれて、抉られて――湿った肌がぶつかり合う音と、泡立つ体液の濡れた音を聞きながら、おれもまた高い場所に押し上げられていく。

「――――く、ッ」

 少しだけシディア様のほうが早かった。
 堪えるようなシディア様の声とナカに放たれた白濁の熱、そして白濁からあふれる魔力の奔流にがくがくと全身を震わせながら、おれもすぐにイく。
 真っ白な世界に達したあと、すぐに真っ黒な世界へ引き摺り込まれるように落ちていった。



   ◆◆◆



「…………ぅ、ん」

 意識は浮上したのに、目がどうやっても開かない。
 瞼を擦ろうと手を持ち上げたけど、こっちもびっくりするほど重かったので思わず唸ってしまった。
 なんとか手を顔まで持ってきて、ごしごしと目元を擦る。ようやく目を開くことに成功した。

「……やっちゃったんだ」

 呟いたつもりだったけど、枯れた喉では囁き声くらいにしかならなかった。小さく咳払いをしながら、おれは同じベッドにいるシディア様を見つめる。

 ――姿、元に戻っちゃってる。

 それがちょっとだけ、がっかりだった。
 だって、シディア様があそこまでしっかり怪人化したとこを見るのは初めてだったし、外殻のツノとか尻尾とか、かなりおれ好みの見た目だったのに。
 あれを目に焼きつけられなかったのは、怪人フェチのおれにとって、かなりの痛手だ。

「でも、そんなシディア様と――しちゃったんだよなぁ……やばっ、鼻血出そう」

 鼻の付け根を押さえながら悶える。
 わーっとひとしきり心の中で騒いでから、改めてシディア様を見た。まだ起きそうにないのをいいことに、隅から隅までまじまじと眺める。

 ――あの唇と、たくさんキス……したんだよなぁ。

 シディア様のキスは、全身の力が抜けてふにゃふにゃになってしまうくらい気持ちよかった。
 あの幸せな感覚を思い出したら、またしたくなってくる。

「優しいのもよかったけど、食べられる感じがするのもよかったな……ドキドキしすぎて、おかしくなりそうだったけど」

 あんな猛獣みたいなシディア様を見られるとは思っていなかっただけに、心の準備ができていなくて、本当に心臓が爆発するかと思った。
 いつもおれがしてもらうような、ちょっと触って出すだけ程度の行為で終わらない気はしていたけど、正直ここまでやるとは想像もしていなかった。

「シディア様があんな顔するの、おれ以外は誰も知らなかったらいいのに……」

 この身体の熱さを知っているのも、おれだけならいいのに――なんて、すごくわがままなことを考えながら、おれはシディア様に向かって、そっと手を伸ばした。
 おれから勝手に触れるなんて、そんなことはできないけど……でも、あの熱をもう一度確認したくて、肌に触れるぎりぎりのところにまで手を近づける。

「――思い切りが悪いな」
「わっ……!」

 寝起きとは思えないくらい素早い動きで、手を掴まれてしまった。
 指を絡まされ、にぎにぎされる。

「お前は一人でも、ずっと話しているんだな」
「え……あ、もしかして……起きてたんですか?」
「あれだけ賑やかにしていたらな」
「おれが起こしちゃったってことですか? 申し訳ありません、おれ…………うわッ」

 握っていた手を引かれたと思えば、シディア様の腕の中に抱き寄せられていた。
 お互い、まだ裸なのに。
 この密着はまずいと思う自分と、これでも足りないと感じる自分がせめぎ合っている。

「お前以外は知らぬし、それはこれからも変わらん」
「……え?」

 前置きなく突然そう言われて、おれはなんのことを言われているのか全くわからなかった。
 首を傾げるおれを見て、シディア様が盛大な溜め息をつく。

「――俺は、お前以外を抱くつもりはないという話だ」

 続けて告げられた言葉も、すぐには理解できなかった。
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