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全ての始まり
ほんとに化け物だな
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クライブと5mぐらい離れ。開始の合図を待つ。高ぶる鼓動を抑え心を落ち着かせる。
「では、準備はいいか。始めっ! 」
その掛け声と共にクライブは突っ込んできた。型もなくただの大振りのパンチを。ステップを踏み、難なくよけ、背後に周り、距離を測るためのジャブを出す。 振り返った瞬間にジャブが出てきたて驚いたクライブは距離をとる。今の動きだけでクライブはかなり実力がある事を見抜いた。
「かなりやるようだね。今の足運びなんて見たことがないよ。」
と、言いながらまた突っ込んでくる。だが今度はパンチを出しながらではなく、距離を詰めるだけのようだ。俺は足を使い一定の距離を保ちジャブを当てていく。
「そんな逃げてばかりで、まともなの1発も入ってないけどそれで勝てるの?」
「久しぶりにやるから、アウトでやってみたけどそこまで鈍ってないし。」
「クライブの好きな距離で戦うよ。どのぐらいがいい? 俺は肩が当たるぐらいの距離でも大丈夫だけど。」
と、言いながら近ずいて行く。
「なら肩が当たるぐらいの距離でやろうよ。」
そう言いながら大振りのフックを繰り出す。ダッキングでフックを避けた俺はボディとテンプルにフックを入れる。
「すごい。トーヤさんってプロボクサーの人みたい。」
と、マリアが言うとクローネが答える。
「トーヤ様はボクシング?の練習で世界一の人と戦って勝ったと言っていました。」
「思い出しました。あの人1年ぐらい前にすごい有名だった人です。」
「俺も思い出した。」
と、マヤとキョースケの2人が話す。
「そうなんですか?」
「そうよ。あの人高校1年からボクシングを始めたのにもかかわらず国体で優勝。それも1ラウンド30秒で。」
「それだけじゃねー。全試合1R1分もかかってない。」
「新聞とか雑誌でプロに行けば王者確実って書かれてたわ。」
「うちのボクシング部のダチから、フェザー級王者との練習試合の動画見たけど1、2R適当にやって3R目で王者をKOしてた。まじで化け物だった。」
「でも今年の四月頃から全く聞かなくなったけど。」
「確か、事故で後遺症が残って出来なくなったらしいって噂を聞いたことがある。」
「トーヤ様は、ある日弟が階段から落ちそうになって助けた時に頭と目を打ってしまって網膜剥離という病気になったそうです。治療したそうですが前のように元に戻らなかったようです。ですが、こちらに来た時に何故か治ったようです。」
「なんでもありね?異世界って。それよりあなた大丈夫なの?あんなにあの人に色々言ってたけど。」
「そうだな。やばいかも。近ずかないようにしよ。」
と、話していると周りから歓声があがる。俺は、クライブの攻撃を全てダッキングで避け反動を付けたフック、アッパー、を組み合わせ滅多打ちにする。そして、ボディーのアッパーから右フックで顎を打ち抜くとクライブが倒れる。どうやら足にきて立ち上がれないようだ。
「クライブ、俺はインファイター。至近距離からの打ち合いは大好きなんだ。残念だったな。どうだ?まだやるか?」
「当たり前だ!君に負けるわけにはいかないんだ。クローネのために」
「なら10カウントのうちに立て。それがボクシングのルールだ。」
「なら私がカウントしよう。1,2..3..4..5..6..7..」
「クソっ!くっ!はー、はー、どうだ?立ったぞ?」
「そんなフラフラで大丈夫か?」
俺はノーガードで近づく。クライブが打ってくるが力の入ってないそんな拳は掠りもしない。
「そんなんじゃ、俺は倒せないぞ?」
「クローネは、渡さない。僕のクローネなんだ。」
クライブは意識が朦朧としながら打つ。
「クローネは俺の女だ。お前には渡さない。」
そう言ってボディにフックを入れ体が曲がって落ちてきた顎にアッパー、最後に右ストレートを決める。するとクライブは意識を失った。
「そこまで。勝負あり。勝者トーヤ。」
「クライブを医務室に連れて行け。トーヤかなり強いな。じゃー、俺ともやるか。誰か合図を。」
と、団長が言うと誰かが始めといった。その瞬間久しぶりに足の爪先から頭のてっぺんまで鳥肌が立つ感じに襲われる。確か8か月前フェザー級王者と戦った時にも感じたこの感覚。だが今回は以前とは比べ物にならないぐらい強い感覚だった。
「トーヤ。お前は殺気を感じれるのか。しかも笑ってる。ただの学生だと聞いていたが、これは面白い。俺とは全力を出してくれるよな。」
そう言いながらクライブの3倍の早さで突っ込んで来た。ワンツーからフックアッパーと、天性の感なのかコンビネーションを繋げてくる。
「クソッ!」
と、俺は言いながらダッキング、スウェー、ガード、パーリングで防御しながら体制を立て直そうとするがラッシュを決めらるが呼吸の隙間やフェイトを入れつつダメージを与えていく。だがお互い上手く良いのが当たらない。
しばらくすると団長が離れて口を開く
「そろそろ終わりにするか。トーヤとても楽しかったぞ。」
「あんた、まじでバケモンだな。もー疲れた。」
「そうか?俺はまだまだやれるぞ?」
「もう結構だ。もうあんたとはやりたくない。」
そう言ってクローネの所に戻ると満面の笑みでお疲れ様でしたと労ってくれた。
「トーヤさんとっても強いんですね。ビックリしました。あと、プロボクサーに勝ったってほんとですか?」
「よく知ってたな。昔から運動神経良かったからな。ボクシングも好きだったし。」
マリアは目をキラキラさせながら話してくる。
「あの人ほんとに化け物だな。あんだけやって息ひとつ切れてない。」
「あなたもよっぽど化け物よ。あんなにすごく早いの全部ガードしてたじゃない。あなたのステータスほんとに70なの?」
「えっ?あ、あぁ。70だよちゃんと。」
「今のすごく怪しいんだけど。」
一瞬ステータスのことことを忘れて、かなり本気でやっていた。
それから勇者の実力の確認は、団長が攻撃を受けてそのあと防御をする。とても楽そうだ。なぜ俺一人だけ、こんな疲れてとても理不尽だ。
そのあとは各々武器を選びそれにあった攻撃の仕方、防御、足さばきそれぞれを練習していく。俺が選んだ武器は直剣とナイフを三本、1本は普通のナイフ、2本目はカランビットナイフ。3日月のような形ではなくSに近い形だ。最後は何故かバタフライナイフがあったのでそれにした。
マヤとマリアは杖とナイフ、キョースケは大剣とナイフにした。この中で1番筋が良かったのはマヤ、その次はキョースケ、最後にマリアだった。マヤはナイフの使い方が上手く飲み込みも早かった。キョースケは大剣の重さに慣れず少し振られている。マリアは杖を使った棒術が意外と上手い。それからは少し休憩を取りながら他の騎士達と練習をする。
「よし!そろそろ昼の休憩にする。では解散。」
と、鐘の音が鳴ると団長が声をかけた。
「トーヤ様タオルをどうぞ。剣と、ナイフさばきとても綺麗でした。お疲れ様です。」
「あぁ、ありがとう。それにしても団長俺にだけ厳しかったな。剣の刃を落としてないのにマジで普通に切ってくるし。」
「あれは少しやり過ぎだと思います。お怪我がなくて良かったです。でも前髪が少し切れてますけど。」
と、言うとクローネは鏡を取り出した。髪を確認すると右半分の髪の毛が3センチほど短くなってる。
「うわ。結構切られてるし。クローネ部屋に戻ったら少し整えてくれ。」
「はい。分かりました。それと昼食は如何しますか?。」
「そうだな。おすすめはあるか?取っておきの美味いやつ。」
「そうですね。今日はハムがありますのでサンドイッチはどうでしょうか。」
「サンドイッチか。ハム多めでお願いします。シェフ。」
「ご注文を承りました。シェフの気まぐれ厚切りハムサンドイッチですね。少々お待ちください。」
と、冗談を言いながら部屋に向かおうとすると団長が声をかけてきた。
「そう言えば自己紹介してなかったな。俺の名前はギルバードだ。これからよろしくな。」
それだけ言うとはらへったーと言いながらどこかに言ってしまった。
「あぁーもう疲れた。あいつまじで戦闘狂だ。俺の時だけ本気できやがって。あー眠い。」
独り言を言ってるとクローネがサンドイッチを持ってきた。異常なサンドイッチを。なんと、またもや大量だったのだ。
「クローネまたでかくない?。 もっと少なくていいよ。」
「大丈夫です。私も食べるので。」
こんなに食べれないと思いながら食べていると気づけば無くなっていた。ひとつを除いて、最後に残ったのはとてつもない暑さのハムだった。拳一個分の厚さのハムだ。表面はかりかりに焼かれていて中は油でジューシーとても美味しかったが胃が持たれる。絶対に。
少しクローネと話していると先程の運動で疲れたのか眠気が出てきて気づけばクローネの肩に頭を乗せて寝ていた。
「では、準備はいいか。始めっ! 」
その掛け声と共にクライブは突っ込んできた。型もなくただの大振りのパンチを。ステップを踏み、難なくよけ、背後に周り、距離を測るためのジャブを出す。 振り返った瞬間にジャブが出てきたて驚いたクライブは距離をとる。今の動きだけでクライブはかなり実力がある事を見抜いた。
「かなりやるようだね。今の足運びなんて見たことがないよ。」
と、言いながらまた突っ込んでくる。だが今度はパンチを出しながらではなく、距離を詰めるだけのようだ。俺は足を使い一定の距離を保ちジャブを当てていく。
「そんな逃げてばかりで、まともなの1発も入ってないけどそれで勝てるの?」
「久しぶりにやるから、アウトでやってみたけどそこまで鈍ってないし。」
「クライブの好きな距離で戦うよ。どのぐらいがいい? 俺は肩が当たるぐらいの距離でも大丈夫だけど。」
と、言いながら近ずいて行く。
「なら肩が当たるぐらいの距離でやろうよ。」
そう言いながら大振りのフックを繰り出す。ダッキングでフックを避けた俺はボディとテンプルにフックを入れる。
「すごい。トーヤさんってプロボクサーの人みたい。」
と、マリアが言うとクローネが答える。
「トーヤ様はボクシング?の練習で世界一の人と戦って勝ったと言っていました。」
「思い出しました。あの人1年ぐらい前にすごい有名だった人です。」
「俺も思い出した。」
と、マヤとキョースケの2人が話す。
「そうなんですか?」
「そうよ。あの人高校1年からボクシングを始めたのにもかかわらず国体で優勝。それも1ラウンド30秒で。」
「それだけじゃねー。全試合1R1分もかかってない。」
「新聞とか雑誌でプロに行けば王者確実って書かれてたわ。」
「うちのボクシング部のダチから、フェザー級王者との練習試合の動画見たけど1、2R適当にやって3R目で王者をKOしてた。まじで化け物だった。」
「でも今年の四月頃から全く聞かなくなったけど。」
「確か、事故で後遺症が残って出来なくなったらしいって噂を聞いたことがある。」
「トーヤ様は、ある日弟が階段から落ちそうになって助けた時に頭と目を打ってしまって網膜剥離という病気になったそうです。治療したそうですが前のように元に戻らなかったようです。ですが、こちらに来た時に何故か治ったようです。」
「なんでもありね?異世界って。それよりあなた大丈夫なの?あんなにあの人に色々言ってたけど。」
「そうだな。やばいかも。近ずかないようにしよ。」
と、話していると周りから歓声があがる。俺は、クライブの攻撃を全てダッキングで避け反動を付けたフック、アッパー、を組み合わせ滅多打ちにする。そして、ボディーのアッパーから右フックで顎を打ち抜くとクライブが倒れる。どうやら足にきて立ち上がれないようだ。
「クライブ、俺はインファイター。至近距離からの打ち合いは大好きなんだ。残念だったな。どうだ?まだやるか?」
「当たり前だ!君に負けるわけにはいかないんだ。クローネのために」
「なら10カウントのうちに立て。それがボクシングのルールだ。」
「なら私がカウントしよう。1,2..3..4..5..6..7..」
「クソっ!くっ!はー、はー、どうだ?立ったぞ?」
「そんなフラフラで大丈夫か?」
俺はノーガードで近づく。クライブが打ってくるが力の入ってないそんな拳は掠りもしない。
「そんなんじゃ、俺は倒せないぞ?」
「クローネは、渡さない。僕のクローネなんだ。」
クライブは意識が朦朧としながら打つ。
「クローネは俺の女だ。お前には渡さない。」
そう言ってボディにフックを入れ体が曲がって落ちてきた顎にアッパー、最後に右ストレートを決める。するとクライブは意識を失った。
「そこまで。勝負あり。勝者トーヤ。」
「クライブを医務室に連れて行け。トーヤかなり強いな。じゃー、俺ともやるか。誰か合図を。」
と、団長が言うと誰かが始めといった。その瞬間久しぶりに足の爪先から頭のてっぺんまで鳥肌が立つ感じに襲われる。確か8か月前フェザー級王者と戦った時にも感じたこの感覚。だが今回は以前とは比べ物にならないぐらい強い感覚だった。
「トーヤ。お前は殺気を感じれるのか。しかも笑ってる。ただの学生だと聞いていたが、これは面白い。俺とは全力を出してくれるよな。」
そう言いながらクライブの3倍の早さで突っ込んで来た。ワンツーからフックアッパーと、天性の感なのかコンビネーションを繋げてくる。
「クソッ!」
と、俺は言いながらダッキング、スウェー、ガード、パーリングで防御しながら体制を立て直そうとするがラッシュを決めらるが呼吸の隙間やフェイトを入れつつダメージを与えていく。だがお互い上手く良いのが当たらない。
しばらくすると団長が離れて口を開く
「そろそろ終わりにするか。トーヤとても楽しかったぞ。」
「あんた、まじでバケモンだな。もー疲れた。」
「そうか?俺はまだまだやれるぞ?」
「もう結構だ。もうあんたとはやりたくない。」
そう言ってクローネの所に戻ると満面の笑みでお疲れ様でしたと労ってくれた。
「トーヤさんとっても強いんですね。ビックリしました。あと、プロボクサーに勝ったってほんとですか?」
「よく知ってたな。昔から運動神経良かったからな。ボクシングも好きだったし。」
マリアは目をキラキラさせながら話してくる。
「あの人ほんとに化け物だな。あんだけやって息ひとつ切れてない。」
「あなたもよっぽど化け物よ。あんなにすごく早いの全部ガードしてたじゃない。あなたのステータスほんとに70なの?」
「えっ?あ、あぁ。70だよちゃんと。」
「今のすごく怪しいんだけど。」
一瞬ステータスのことことを忘れて、かなり本気でやっていた。
それから勇者の実力の確認は、団長が攻撃を受けてそのあと防御をする。とても楽そうだ。なぜ俺一人だけ、こんな疲れてとても理不尽だ。
そのあとは各々武器を選びそれにあった攻撃の仕方、防御、足さばきそれぞれを練習していく。俺が選んだ武器は直剣とナイフを三本、1本は普通のナイフ、2本目はカランビットナイフ。3日月のような形ではなくSに近い形だ。最後は何故かバタフライナイフがあったのでそれにした。
マヤとマリアは杖とナイフ、キョースケは大剣とナイフにした。この中で1番筋が良かったのはマヤ、その次はキョースケ、最後にマリアだった。マヤはナイフの使い方が上手く飲み込みも早かった。キョースケは大剣の重さに慣れず少し振られている。マリアは杖を使った棒術が意外と上手い。それからは少し休憩を取りながら他の騎士達と練習をする。
「よし!そろそろ昼の休憩にする。では解散。」
と、鐘の音が鳴ると団長が声をかけた。
「トーヤ様タオルをどうぞ。剣と、ナイフさばきとても綺麗でした。お疲れ様です。」
「あぁ、ありがとう。それにしても団長俺にだけ厳しかったな。剣の刃を落としてないのにマジで普通に切ってくるし。」
「あれは少しやり過ぎだと思います。お怪我がなくて良かったです。でも前髪が少し切れてますけど。」
と、言うとクローネは鏡を取り出した。髪を確認すると右半分の髪の毛が3センチほど短くなってる。
「うわ。結構切られてるし。クローネ部屋に戻ったら少し整えてくれ。」
「はい。分かりました。それと昼食は如何しますか?。」
「そうだな。おすすめはあるか?取っておきの美味いやつ。」
「そうですね。今日はハムがありますのでサンドイッチはどうでしょうか。」
「サンドイッチか。ハム多めでお願いします。シェフ。」
「ご注文を承りました。シェフの気まぐれ厚切りハムサンドイッチですね。少々お待ちください。」
と、冗談を言いながら部屋に向かおうとすると団長が声をかけてきた。
「そう言えば自己紹介してなかったな。俺の名前はギルバードだ。これからよろしくな。」
それだけ言うとはらへったーと言いながらどこかに言ってしまった。
「あぁーもう疲れた。あいつまじで戦闘狂だ。俺の時だけ本気できやがって。あー眠い。」
独り言を言ってるとクローネがサンドイッチを持ってきた。異常なサンドイッチを。なんと、またもや大量だったのだ。
「クローネまたでかくない?。 もっと少なくていいよ。」
「大丈夫です。私も食べるので。」
こんなに食べれないと思いながら食べていると気づけば無くなっていた。ひとつを除いて、最後に残ったのはとてつもない暑さのハムだった。拳一個分の厚さのハムだ。表面はかりかりに焼かれていて中は油でジューシーとても美味しかったが胃が持たれる。絶対に。
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