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「ユリオプスの姫など、俺は貰う気などないぞ。政略的な意味合いでそういう噂が出ているのだろうが、そんな余裕は無い」
「そうなの?」
「大体、俺は堅苦しい女は嫌いだ」
「あはは、じゃあ堅苦しくなったらヘリオスに嫌われちゃうんだね。気を付けなきゃ」
何の裏も無く、にこにこと笑ってそう言うトエイに、ヘリオスもいい加減限界を感じていた。
だが、彼は元来プライドの高い男。帝王と呼ばれ、一人でここまでやってきたのだ。その心に覆われた強固な殻を砕いて、心中を全て曝け出すなど己自身が許さない。
しかし、目の前にいる彼女に対してそんなことをしていると、まるで何も無かったかのように事を終わらせてしまいそうだ。
むう、と眉を寄せて難しい顔で黙り込んだヘリオスに対して、トエイはずっと笑顔でその言葉の続きを待った。
彼がようやくその心中を言葉にして形取るには、結構な時間を有することになった。
ヘリオスはトエイに向き直ると、その紫の瞳を細め、揺るぎない決意を宿して想いを伝えた。
「……子は、成せぬかもしれない。反対も、されるだろう。……闇の歴史を繰り返すのかと」
弱気な、台詞。だが、彼の瞳は強く輝いたままだ。
「だが、俺の体に竜の血が流れているかぎり、それは誰と契ろうが同じ事だ」
凛とした静かな強さを持って佇む帝王の瞳には、今はトエイだけがその全てを占めている。
「だが俺は、その相手はお前以外に考えられない。お前だけが、俺の心を揺さ振る唯一の存在だ。生きるために無くてはならないあの水のように、俺はお前を強く欲しているんだ」
「ヘリオス……」
「愛している、トエイ」
途端に、トエイの顔が熟れた林檎のように真っ赤になってしまった。そこまで言われてしまえば、トエイとて理解するしかない。
思えば、ヘリオスは最初からそういう愛の言葉を口にしていない。
それが、悪かった。
トエイは鈍感では無い。なので、ここに来てトエイは改めて彼の想いをきっちりと理解し、目眩がしそうなくらいの強い想いをまともに受けとめてしまったのだ。
「……あたし……えっと……」
赤くなりすぎて死ぬのではないか、と余計な心配をしながらも、ヘリオスはちゃっかりと釘を刺す。
「悪いが、断られる準備はしていないからな」
「こ、断ったりはしないよ! ただ……幸せすぎて、なんだか…………」
ぽつり、と小さな雨粒が落ちるように涙が零れた。トエイは指輪をはめた指を愛しそうに握り締めると、涙はそのままにヘリオスの胸へと飛び込んだ。
ヘリオスは彼女を受け入れると、強く抱き締めた。涙が首下に当たり少し冷たかったが、彼の脳はそんなことよりこの愛しい彼女との未来を手に入れた喜びに浸れ、とひたすらに命令を下していた。
「お前は今日から、この国の王妃だ。ディアナでもなく、トエイでもなく。……俺の……」
「ヘリオスのお嫁さん、だね!」
今まさにそう言うつもりだったのだが、先に言われてしまうと何故か照れ臭い。ヘリオスは視線を逸らし、「そういうことだ」と答えた。
「絵本で見た、あんなドレス着れるかな?」
「それはどんなドレスだ?」
「白くて、ふわふわのドレスだよ。ヘリオスは赤いマントに丸く膨らんだズボンだよ」
「それは嫌だ」
「なんで?」
「絶対に嫌だ」
無言になる二人。だかすぐにお互いに頬を緩め、クスクスと笑い合った。
穏やかな時間、すぐそこにある幸せ。
二人はいつまでも、未来の楽しみを語り、体を寄せ、笑い合った。夜になると城に戻り、飽きることもなくまた未来の話に花を咲かせた。
そして、そのまま手を握り合い、夜の淵へと意識を手放した。
彼の強い想いを、トエイは確かに受け取った。
ヘリオスのトエイに対する恋情は、緩やかな時を経て愛情へと変化し、その生命続く限りに労り、敬い、支えようと決意させた。
薬指に光る指輪は、揺るぎない誓いの証。
さあ、これからはもっと忙しくなり、更にややこしくなる。まずは民の了解を得て、ユリオプスにもこの婚姻の説明をしなければならない。
国を出ているアインやルピナスも一度呼び戻し、話さなければ。
そんな忙しさは、少しも苦にはならない。
伴侶として彼女が傍にいる限り、ヘリオスの心には常に新しい風が吹いていくのだから。
――だが、そうやって希望に満ちた未来を夢見ていたのは、ヘリオスだけだったのだろうか。
「…………トエイ?」
翌日、彼女は姿を消した。
手を置くと、まだ少しぬくもりの残るシーツ。
さっきまではこの腕の中で眠っていたのに。
差し込んできた朝日が虚しく白いシーツを照らし、そこには誰もいないのだということを嫌味なほどに見せ付けてくる。
サイドボードを一瞥するも、書き置きらしきものさえ、無い。
いなくなった。
もう、ここではないどこかに行ってしまっている。ヘリオスにはすぐに分かった。
城の中にはもう感じないのだ。あの水の鼓動を。穏やかな気配を。
いつも髪を留めている小さな金具たちを付けることも忘れ、ヘリオスはベッドから飛び降りた。
* * *
朝の光は、まるで新しい旅立ちを祝うかのような白さを持ち、美しくも儚く見える少女を、優しく包んだ。
「これでいいよね」
水面に波紋を幾つも創り、トエイは何も纏っていない自身の体をゆっくりと浸した。
彼女が入ると水は喜び、その手の動きに応じて跳ねたり、波立ったりする。
そんな水の流れを体に纏いながら、トエイは穏やかに微笑んでいた。白い指先には水球を細かく発生させ、水を愛でている。翡翠の瞳は、少し濡れていた。
その様の、なんと美しいことか。
愛される喜びを知った竜の少女は、今が満開の大輪の花のごとく輝き、水に祝福されている。
水は徐々に帯状に変化し、まるで羽衣のようにトエイの周りを周回し始めた。トエイは伏せ目がちになると、胸の中心に両手を添え、それらをぎゅ、と収束した。
その水の帯はトエイの体の中から、普通の竜ならば人目に露見させない、「ある物」を取り出した。
相当な苦痛なのか、トエイの顔がきつく歪む。だが彼女は決して声を上げなかった。強烈な痛みに耐え、現われたのは、
「竜玉……。よかっ……た……、ちゃんとあたしにも……あった……」
ぼんやりと鈍く光る碧い玉、竜玉。宝石というよりは、磨かれた石のようで。両手に持つも、少し手からはみ出してしまう。華奢な彼女の胸部分から出たとは思えぬ大きさだ。ドクン、ドクンと脈打つ様は、まるで心臓のよう。
トエイはその竜玉と呼ばれる物体を、そうっと水中に沈めた。すると不思議なことに、竜玉の中心が強く光り始め、その体積を増し始めたのだ。
「がんばって、もっと」
トエイがそう言うと、竜玉は更に大きくなった。
「水を創ることが、私の存在意義なんだから……がんばって」
言葉は力を以て、更に竜玉を膨れ上がらせる。玉はどんどん大きくなり、やがてトエイの体ほどの大きさになった。
そして、ついにその身を勢い良く弾けさせ、渦巻きながら四方八方に散った。
辺り一面に砕け散った破片はそこらかしこに付着すると、また新たな玉となって光り始めた。
そうやって、数えきれないほどの光の玉が出来たのを確認した時、トエイの瞳から色が消えた。
ごとん、と器か何かが無気力に落ちたような音と共に、頭は地に打ち付けられた。
愚鈍なほど痛みを感じなくなった体だったが、トエイは悲しむことはなかった。倒れたことで、視界は空の青に占領されたので、そのあまりの美しさに感動するのに忙しかった。
弾け飛んだ竜玉の破片である無数の玉からは、渾渾(こんこん)と水が湧き出てきた。水は砂に吸い込まれることなく、そこに溜り広がっていく。無数の玉からは無数の溜りが生まれ、それはやがてひとつになり、池のようなものが出来た。
異常な光景だった。厳しい熱砂の大地に、みるみるうちに水溜まりが広がっていく。
その中心で横たわる少女は、常に穏やかな微笑みを浮かべている。体の周りが水ばかりになり、徐々に水位が上がっていき、ついにはそれが口や鼻のあたりまでせり上がってきても、トエイは両手を広げて倒れたまま動かなかった。
いや、そうではない。
動けないのだ。
もう四肢が、自分の言うことを聞かないのだ。指先が完全に痺れてしまい、水の感触すら感じられない。
竜玉という玉を失った彼女の体は、もう確実に、「死」に向かっているのだ。
「……冷たい」
「そうなの?」
「大体、俺は堅苦しい女は嫌いだ」
「あはは、じゃあ堅苦しくなったらヘリオスに嫌われちゃうんだね。気を付けなきゃ」
何の裏も無く、にこにこと笑ってそう言うトエイに、ヘリオスもいい加減限界を感じていた。
だが、彼は元来プライドの高い男。帝王と呼ばれ、一人でここまでやってきたのだ。その心に覆われた強固な殻を砕いて、心中を全て曝け出すなど己自身が許さない。
しかし、目の前にいる彼女に対してそんなことをしていると、まるで何も無かったかのように事を終わらせてしまいそうだ。
むう、と眉を寄せて難しい顔で黙り込んだヘリオスに対して、トエイはずっと笑顔でその言葉の続きを待った。
彼がようやくその心中を言葉にして形取るには、結構な時間を有することになった。
ヘリオスはトエイに向き直ると、その紫の瞳を細め、揺るぎない決意を宿して想いを伝えた。
「……子は、成せぬかもしれない。反対も、されるだろう。……闇の歴史を繰り返すのかと」
弱気な、台詞。だが、彼の瞳は強く輝いたままだ。
「だが、俺の体に竜の血が流れているかぎり、それは誰と契ろうが同じ事だ」
凛とした静かな強さを持って佇む帝王の瞳には、今はトエイだけがその全てを占めている。
「だが俺は、その相手はお前以外に考えられない。お前だけが、俺の心を揺さ振る唯一の存在だ。生きるために無くてはならないあの水のように、俺はお前を強く欲しているんだ」
「ヘリオス……」
「愛している、トエイ」
途端に、トエイの顔が熟れた林檎のように真っ赤になってしまった。そこまで言われてしまえば、トエイとて理解するしかない。
思えば、ヘリオスは最初からそういう愛の言葉を口にしていない。
それが、悪かった。
トエイは鈍感では無い。なので、ここに来てトエイは改めて彼の想いをきっちりと理解し、目眩がしそうなくらいの強い想いをまともに受けとめてしまったのだ。
「……あたし……えっと……」
赤くなりすぎて死ぬのではないか、と余計な心配をしながらも、ヘリオスはちゃっかりと釘を刺す。
「悪いが、断られる準備はしていないからな」
「こ、断ったりはしないよ! ただ……幸せすぎて、なんだか…………」
ぽつり、と小さな雨粒が落ちるように涙が零れた。トエイは指輪をはめた指を愛しそうに握り締めると、涙はそのままにヘリオスの胸へと飛び込んだ。
ヘリオスは彼女を受け入れると、強く抱き締めた。涙が首下に当たり少し冷たかったが、彼の脳はそんなことよりこの愛しい彼女との未来を手に入れた喜びに浸れ、とひたすらに命令を下していた。
「お前は今日から、この国の王妃だ。ディアナでもなく、トエイでもなく。……俺の……」
「ヘリオスのお嫁さん、だね!」
今まさにそう言うつもりだったのだが、先に言われてしまうと何故か照れ臭い。ヘリオスは視線を逸らし、「そういうことだ」と答えた。
「絵本で見た、あんなドレス着れるかな?」
「それはどんなドレスだ?」
「白くて、ふわふわのドレスだよ。ヘリオスは赤いマントに丸く膨らんだズボンだよ」
「それは嫌だ」
「なんで?」
「絶対に嫌だ」
無言になる二人。だかすぐにお互いに頬を緩め、クスクスと笑い合った。
穏やかな時間、すぐそこにある幸せ。
二人はいつまでも、未来の楽しみを語り、体を寄せ、笑い合った。夜になると城に戻り、飽きることもなくまた未来の話に花を咲かせた。
そして、そのまま手を握り合い、夜の淵へと意識を手放した。
彼の強い想いを、トエイは確かに受け取った。
ヘリオスのトエイに対する恋情は、緩やかな時を経て愛情へと変化し、その生命続く限りに労り、敬い、支えようと決意させた。
薬指に光る指輪は、揺るぎない誓いの証。
さあ、これからはもっと忙しくなり、更にややこしくなる。まずは民の了解を得て、ユリオプスにもこの婚姻の説明をしなければならない。
国を出ているアインやルピナスも一度呼び戻し、話さなければ。
そんな忙しさは、少しも苦にはならない。
伴侶として彼女が傍にいる限り、ヘリオスの心には常に新しい風が吹いていくのだから。
――だが、そうやって希望に満ちた未来を夢見ていたのは、ヘリオスだけだったのだろうか。
「…………トエイ?」
翌日、彼女は姿を消した。
手を置くと、まだ少しぬくもりの残るシーツ。
さっきまではこの腕の中で眠っていたのに。
差し込んできた朝日が虚しく白いシーツを照らし、そこには誰もいないのだということを嫌味なほどに見せ付けてくる。
サイドボードを一瞥するも、書き置きらしきものさえ、無い。
いなくなった。
もう、ここではないどこかに行ってしまっている。ヘリオスにはすぐに分かった。
城の中にはもう感じないのだ。あの水の鼓動を。穏やかな気配を。
いつも髪を留めている小さな金具たちを付けることも忘れ、ヘリオスはベッドから飛び降りた。
* * *
朝の光は、まるで新しい旅立ちを祝うかのような白さを持ち、美しくも儚く見える少女を、優しく包んだ。
「これでいいよね」
水面に波紋を幾つも創り、トエイは何も纏っていない自身の体をゆっくりと浸した。
彼女が入ると水は喜び、その手の動きに応じて跳ねたり、波立ったりする。
そんな水の流れを体に纏いながら、トエイは穏やかに微笑んでいた。白い指先には水球を細かく発生させ、水を愛でている。翡翠の瞳は、少し濡れていた。
その様の、なんと美しいことか。
愛される喜びを知った竜の少女は、今が満開の大輪の花のごとく輝き、水に祝福されている。
水は徐々に帯状に変化し、まるで羽衣のようにトエイの周りを周回し始めた。トエイは伏せ目がちになると、胸の中心に両手を添え、それらをぎゅ、と収束した。
その水の帯はトエイの体の中から、普通の竜ならば人目に露見させない、「ある物」を取り出した。
相当な苦痛なのか、トエイの顔がきつく歪む。だが彼女は決して声を上げなかった。強烈な痛みに耐え、現われたのは、
「竜玉……。よかっ……た……、ちゃんとあたしにも……あった……」
ぼんやりと鈍く光る碧い玉、竜玉。宝石というよりは、磨かれた石のようで。両手に持つも、少し手からはみ出してしまう。華奢な彼女の胸部分から出たとは思えぬ大きさだ。ドクン、ドクンと脈打つ様は、まるで心臓のよう。
トエイはその竜玉と呼ばれる物体を、そうっと水中に沈めた。すると不思議なことに、竜玉の中心が強く光り始め、その体積を増し始めたのだ。
「がんばって、もっと」
トエイがそう言うと、竜玉は更に大きくなった。
「水を創ることが、私の存在意義なんだから……がんばって」
言葉は力を以て、更に竜玉を膨れ上がらせる。玉はどんどん大きくなり、やがてトエイの体ほどの大きさになった。
そして、ついにその身を勢い良く弾けさせ、渦巻きながら四方八方に散った。
辺り一面に砕け散った破片はそこらかしこに付着すると、また新たな玉となって光り始めた。
そうやって、数えきれないほどの光の玉が出来たのを確認した時、トエイの瞳から色が消えた。
ごとん、と器か何かが無気力に落ちたような音と共に、頭は地に打ち付けられた。
愚鈍なほど痛みを感じなくなった体だったが、トエイは悲しむことはなかった。倒れたことで、視界は空の青に占領されたので、そのあまりの美しさに感動するのに忙しかった。
弾け飛んだ竜玉の破片である無数の玉からは、渾渾(こんこん)と水が湧き出てきた。水は砂に吸い込まれることなく、そこに溜り広がっていく。無数の玉からは無数の溜りが生まれ、それはやがてひとつになり、池のようなものが出来た。
異常な光景だった。厳しい熱砂の大地に、みるみるうちに水溜まりが広がっていく。
その中心で横たわる少女は、常に穏やかな微笑みを浮かべている。体の周りが水ばかりになり、徐々に水位が上がっていき、ついにはそれが口や鼻のあたりまでせり上がってきても、トエイは両手を広げて倒れたまま動かなかった。
いや、そうではない。
動けないのだ。
もう四肢が、自分の言うことを聞かないのだ。指先が完全に痺れてしまい、水の感触すら感じられない。
竜玉という玉を失った彼女の体は、もう確実に、「死」に向かっているのだ。
「……冷たい」
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