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第10章 勇者と親子の絆編
第98話 オーク……女心と秋の空
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「つい見つけたのね。オーク達の集落を……」
ナターシャは嘘であってほしいと願っていたが、現実はそれを否定していた。
アルムの町にある冒険者ギルド。
その中にあるギルドマスターの執務室で、偵察クエストに出ていたパーティーの報告を、ナターシャは椅子に座り聞いていた。
ナターシャの前に立つ副ギルドマスターが、まとめた情報を口頭で報告する。
「南の森、中域付近にオークが集落を形成している事を、偵察に出たパーティーの内、二組のパーティーが確認しています。場所と村の規模の報告が同じ事から、確実にオークは集落ないし村規模の巣を作っていると……」
「数は?」
「外周にいたオークだけで、おそらく100匹以上はいると報告されています。巣の規模からすると500匹はいる可能性があると……」
「やはりヒロの見立て通り……500匹以上はいると考えて行動する必要があるわね」
「はい……今は夏前だから食料も豊富ですが……冬に入ればどうなるか分かりません……恵み豊かな南の森と言えど、天候によっては恵みが減りますからな」
ナターシャは、オークの数が増え続け、増え過ぎたオークが森の食料を食べ尽くした時の事を考えていた。
数が増える前に間引かなければ、間違いなく食料を求めて襲い掛かってくる。
そうなれば、最も南の森から近いアルムの町に多大な被害が出るだろうと……恐るべき魔物のスタンピードが現実味を帯びて来た。
「でも、一体どうやってオーク達は私たちに気づかれずに、こんな大きな村を……」
「おそらく、位置的な問題があったのだと推測されます。ご覧ください」
副ギルドマスターが手に丸めて持っていた紙を、机の上に広げた。
紙には、マルセーヌ王国の首都、セントマルセーヌを中心とした地図が書き込まれていた。
副ギルドマスターが、中央の首都から離れた、左下に位置するアルムの町付近を指差した。
「ここがアルムの町、この南に広がる広大な森を、真っすぐに南下したこの場所が、深部と呼ばれる南の森の中心点……アルムの町から徒歩2日の距離ですな。そして今回発見されたオークの村はココです」
副ギルドマスターが指差した場所は、アルムの町と森の中心点を結ぶ直線の中心を指し、さらに左へと指を動かす。
アルムの町と森の中心部を結ぶ線を底辺に、オーク村の位置を指差した指を結ぶと、左側を頂点とした二等辺三角形が形作られる。
「そう……深部へ向かう直線から少し離れていたのね。ベテランパーティーならそのまま中心の深部へ向かうし、中級パーティーなら、こんな外れた場所にまで足を運ぶ事もないわ。ここから西に向かえば獣人国だけど……距離がアルムの町以上に離れていて、これでは誰も気がつかなかったのも頷けるわ」
「人族も獣人族も寄り付かない、空白地帯ですな……」
ナターシャは地理的に、オーク村の場所を確認すると、攻めるにしても、移動ルートや補給線の確保等、どうするかを頭の中で思い描く。
「それとオークの戦力について、ヒロと言う冒険者からメールで報告がありました。どうやらオークヒーロー以外の戦力も、かなり高いようです」
「なんですって?」
「最低でも、中級冒険者と同じ強さのオークがいるようです。少数なら良いですが、下手したら100匹はいるかもと……」
「ちゅ、中級冒険者レベルが、100匹ですって⁈ 不味すぎるわ……オークの怖さは集団戦よ。徒党を組んだ時のアイツら最悪なのに……」
「こちらも中級冒険者を集めれば対抗できますが……連携が取れない冒険者では……下手をすると危ないですな」
「そうね……これはいよいよ持って、人類協定を使わなければならないかもしれないわ」
「オーク500匹にオークヒーロー……アルムの町と周辺の町、城塞都市ラングリッドの王国軍の力を合わせても、ギリギリでしょうな……ここで食い止めなければ、人類協定を発動する必要があるでしょう」
人類協定……それは初代勇者ユウゴが作ったとされる協定であった。ガイヤの世界に滅びの危機が訪れた時、利害を超えて共に戦う事を誓った協定である。
人の名が課せられた種族、人族・獣人族・魔人族・亜人族・竜人族・巨人族、六つの種族が参加する協定は、一度発動されれば種族の垣根を超え、ガイヤに迫る害意に立ち向かわねばならなかった。
異形なる魔王の来襲、魔族の暴走、巨人族の反乱、今までに人類協定は、三度発動されている。
いずれも場合も、世界が滅亡する一歩手前で食い止めら、ガイヤの世界を滅亡から救っている。
人類協定の発動……それはガイヤの世界に、滅亡の影が忍び寄っている事を意味していた。
「できれば発動したくないわね」
「ですな……それとギルドマスター、アルセーヌ王への報告は?」
「領主である、アルム・ストレイムに、報告をお願いしているわ。近隣の町と城塞都市ラングリッドにも助けを求めてもらったけど……最低限の戦力が集まるのに、どんなに急いでも1週間は掛かるでしょう」
「一週間……急がねばなりませんな」
「オークの成長スピードを考えると、時間が掛かれば掛かる程、手強くなるわ……」
「急ぎ戦える者を集い、戦いに備えましょう。協力してくれる者達の、受け入れも準備しなければ……」
「私は各ギルドマスターを招集して、協力を仰ぐわ。まあ、協力を惜しむギルドマスターがいるとは思えないけど……」
「町はおろか、下手したら大陸が滅びるかもしれませんからな……では、私も急ぎ準備がありますので、失礼します」
「ええ、頼んだわ。お金は出し惜しみしないで良いわよ。死んだら、お金なんて無価値だから」
「ギルドの金庫を空にするつもりで動きましょう」
「そうして頂戴」
副ギルドマスターは、ニカッと笑うとそのまま踵を返し、慌ただしく部屋を後にした。
「さて、できる限りの手を打たなくちゃね。ヒロが……希望が捕われている以上、私がみんなの希望になる必要があるわね」
ナターシャは、部屋に備え付けられたクローゼットの縁に手を掛け、力を込めて横に押すと……クローゼットが少しずつ横にスライドしていく。
クローゼットの後ろには、壁が凹み、小さな空間が空いていた。
クローゼットを扉代わりにした隠し部屋……その中には、一本の大剣が台座に立てられ鎮座していた。
180cmを超す大柄なナターシャよりも長いその大剣は、横幅も広かった。
50cmを超す幅広の大剣は、もはや剣と言うよりも大盾と言っても差し支えがない、大きさと分厚さを持っていた。
およそ剣として切るよりも、押しつぶす用途に特化した大剣である。
立てかけられた大剣を、懐かしむようにナターシャが触る。
「再びコレを振るう時が来ようとは思わなかったわ……コレを持つと私、性格が変わっちゃうからイヤなのよね。でも……」
ナターシャは大剣の柄を手に持つと、軽々と台座から引き抜く。慣れた手つきで台座から抜いた剣を振るうナターシャ……ニ度三度と剣を振り具合を確かめる。最後に正眼に大剣を構え、ナターシャは動きを止めた。
「全盛期には、ほど遠いが……俺がやるしかねえか! 勇者がいない以上、勇者の末裔である俺、千鞭のナータがな!」
女? が決意を固めた時、漢が戦いの戦場へ舞い戻る!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ん~、母上……」
シーザーが、柔らかく温かいものの上で寝返りを打つ。頬に当たり柔らかなでスベスベな感触……えもいえぬ気持ち良さに顔がだらしなく綻んでいた。
頬をすり寄せ、感触を楽しむように頭を左右に動かし、頬の感触だけで飽き足らず、その手を温かなものに触り始めた。
「えへへへ、スベスベで気持ちいい~、母上~」
寝言で母アリアの名を呟くシーザー。
「ヒロ、二人に訳してください。この子……ぶっ叩いていいかを!」
リーシアの胸を弄るシーザー……その手が推定Dカップのリーシアの胸を揉みまくっていた!
「え……待ってリーシア……怪我人なんだし、子供ですよ? ぶっ叩くのは……」
「この子は……なんて恥ずかしい……ヒロさん、リーシアさんに伝えてください! ぶっ叩いて構わないと!」
「息子よ……俺も触ってみたいぞ……」
「あなた! なに考えているのですか! あなたがそんなだから、シーザーが変な子になったのですよ!」
「むう……雄なら雌を求めるのは自然な事だぞ」
「いつもいつもそんな事をシーザーに吹き込んで! この子が皆に、裏で呼ばれているか知っているのですか!」
「むう……シーザーではないのか?」
「エロ二世です! エロ二世! 恥ずかしい!」
「ヒロ! ぶっ叩いていいですか? むしろ殴りますよ!」
「待て! エロの何がいけない! 雄と雌が出会えは普通エロに発展するだろう! 現にお前だって○○○○して○○○って、いつも言っているではないか!」
「他の者がいる前でなんて事言うの! 恥ずかしい! ヒロさんリーシアさんに訳してください! 父子共々、殴ってほしいと! 私が許します! 私の気が済むまで、このダメ父子を殴って、性根を叩き直してください! さあ!」
「リーシア子供ですから! 殴っちゃだめです! アリアさんも落ち着いて!」
「「エロは撲滅です!」」
言葉は違えど種族を超えた女性陣の声が、ヒロにだけ見事にハモッて聞こえるのだった!
この後、リーシアとアリアの手で、シーザーとカイザーの頬をぶっ叩く音が、牢屋内に盛大に鳴り響いたのは言うまでもなかった……。
〈オーク村一番のエロ父子が討伐された!〉
ナターシャは嘘であってほしいと願っていたが、現実はそれを否定していた。
アルムの町にある冒険者ギルド。
その中にあるギルドマスターの執務室で、偵察クエストに出ていたパーティーの報告を、ナターシャは椅子に座り聞いていた。
ナターシャの前に立つ副ギルドマスターが、まとめた情報を口頭で報告する。
「南の森、中域付近にオークが集落を形成している事を、偵察に出たパーティーの内、二組のパーティーが確認しています。場所と村の規模の報告が同じ事から、確実にオークは集落ないし村規模の巣を作っていると……」
「数は?」
「外周にいたオークだけで、おそらく100匹以上はいると報告されています。巣の規模からすると500匹はいる可能性があると……」
「やはりヒロの見立て通り……500匹以上はいると考えて行動する必要があるわね」
「はい……今は夏前だから食料も豊富ですが……冬に入ればどうなるか分かりません……恵み豊かな南の森と言えど、天候によっては恵みが減りますからな」
ナターシャは、オークの数が増え続け、増え過ぎたオークが森の食料を食べ尽くした時の事を考えていた。
数が増える前に間引かなければ、間違いなく食料を求めて襲い掛かってくる。
そうなれば、最も南の森から近いアルムの町に多大な被害が出るだろうと……恐るべき魔物のスタンピードが現実味を帯びて来た。
「でも、一体どうやってオーク達は私たちに気づかれずに、こんな大きな村を……」
「おそらく、位置的な問題があったのだと推測されます。ご覧ください」
副ギルドマスターが手に丸めて持っていた紙を、机の上に広げた。
紙には、マルセーヌ王国の首都、セントマルセーヌを中心とした地図が書き込まれていた。
副ギルドマスターが、中央の首都から離れた、左下に位置するアルムの町付近を指差した。
「ここがアルムの町、この南に広がる広大な森を、真っすぐに南下したこの場所が、深部と呼ばれる南の森の中心点……アルムの町から徒歩2日の距離ですな。そして今回発見されたオークの村はココです」
副ギルドマスターが指差した場所は、アルムの町と森の中心点を結ぶ直線の中心を指し、さらに左へと指を動かす。
アルムの町と森の中心部を結ぶ線を底辺に、オーク村の位置を指差した指を結ぶと、左側を頂点とした二等辺三角形が形作られる。
「そう……深部へ向かう直線から少し離れていたのね。ベテランパーティーならそのまま中心の深部へ向かうし、中級パーティーなら、こんな外れた場所にまで足を運ぶ事もないわ。ここから西に向かえば獣人国だけど……距離がアルムの町以上に離れていて、これでは誰も気がつかなかったのも頷けるわ」
「人族も獣人族も寄り付かない、空白地帯ですな……」
ナターシャは地理的に、オーク村の場所を確認すると、攻めるにしても、移動ルートや補給線の確保等、どうするかを頭の中で思い描く。
「それとオークの戦力について、ヒロと言う冒険者からメールで報告がありました。どうやらオークヒーロー以外の戦力も、かなり高いようです」
「なんですって?」
「最低でも、中級冒険者と同じ強さのオークがいるようです。少数なら良いですが、下手したら100匹はいるかもと……」
「ちゅ、中級冒険者レベルが、100匹ですって⁈ 不味すぎるわ……オークの怖さは集団戦よ。徒党を組んだ時のアイツら最悪なのに……」
「こちらも中級冒険者を集めれば対抗できますが……連携が取れない冒険者では……下手をすると危ないですな」
「そうね……これはいよいよ持って、人類協定を使わなければならないかもしれないわ」
「オーク500匹にオークヒーロー……アルムの町と周辺の町、城塞都市ラングリッドの王国軍の力を合わせても、ギリギリでしょうな……ここで食い止めなければ、人類協定を発動する必要があるでしょう」
人類協定……それは初代勇者ユウゴが作ったとされる協定であった。ガイヤの世界に滅びの危機が訪れた時、利害を超えて共に戦う事を誓った協定である。
人の名が課せられた種族、人族・獣人族・魔人族・亜人族・竜人族・巨人族、六つの種族が参加する協定は、一度発動されれば種族の垣根を超え、ガイヤに迫る害意に立ち向かわねばならなかった。
異形なる魔王の来襲、魔族の暴走、巨人族の反乱、今までに人類協定は、三度発動されている。
いずれも場合も、世界が滅亡する一歩手前で食い止めら、ガイヤの世界を滅亡から救っている。
人類協定の発動……それはガイヤの世界に、滅亡の影が忍び寄っている事を意味していた。
「できれば発動したくないわね」
「ですな……それとギルドマスター、アルセーヌ王への報告は?」
「領主である、アルム・ストレイムに、報告をお願いしているわ。近隣の町と城塞都市ラングリッドにも助けを求めてもらったけど……最低限の戦力が集まるのに、どんなに急いでも1週間は掛かるでしょう」
「一週間……急がねばなりませんな」
「オークの成長スピードを考えると、時間が掛かれば掛かる程、手強くなるわ……」
「急ぎ戦える者を集い、戦いに備えましょう。協力してくれる者達の、受け入れも準備しなければ……」
「私は各ギルドマスターを招集して、協力を仰ぐわ。まあ、協力を惜しむギルドマスターがいるとは思えないけど……」
「町はおろか、下手したら大陸が滅びるかもしれませんからな……では、私も急ぎ準備がありますので、失礼します」
「ええ、頼んだわ。お金は出し惜しみしないで良いわよ。死んだら、お金なんて無価値だから」
「ギルドの金庫を空にするつもりで動きましょう」
「そうして頂戴」
副ギルドマスターは、ニカッと笑うとそのまま踵を返し、慌ただしく部屋を後にした。
「さて、できる限りの手を打たなくちゃね。ヒロが……希望が捕われている以上、私がみんなの希望になる必要があるわね」
ナターシャは、部屋に備え付けられたクローゼットの縁に手を掛け、力を込めて横に押すと……クローゼットが少しずつ横にスライドしていく。
クローゼットの後ろには、壁が凹み、小さな空間が空いていた。
クローゼットを扉代わりにした隠し部屋……その中には、一本の大剣が台座に立てられ鎮座していた。
180cmを超す大柄なナターシャよりも長いその大剣は、横幅も広かった。
50cmを超す幅広の大剣は、もはや剣と言うよりも大盾と言っても差し支えがない、大きさと分厚さを持っていた。
およそ剣として切るよりも、押しつぶす用途に特化した大剣である。
立てかけられた大剣を、懐かしむようにナターシャが触る。
「再びコレを振るう時が来ようとは思わなかったわ……コレを持つと私、性格が変わっちゃうからイヤなのよね。でも……」
ナターシャは大剣の柄を手に持つと、軽々と台座から引き抜く。慣れた手つきで台座から抜いた剣を振るうナターシャ……ニ度三度と剣を振り具合を確かめる。最後に正眼に大剣を構え、ナターシャは動きを止めた。
「全盛期には、ほど遠いが……俺がやるしかねえか! 勇者がいない以上、勇者の末裔である俺、千鞭のナータがな!」
女? が決意を固めた時、漢が戦いの戦場へ舞い戻る!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ん~、母上……」
シーザーが、柔らかく温かいものの上で寝返りを打つ。頬に当たり柔らかなでスベスベな感触……えもいえぬ気持ち良さに顔がだらしなく綻んでいた。
頬をすり寄せ、感触を楽しむように頭を左右に動かし、頬の感触だけで飽き足らず、その手を温かなものに触り始めた。
「えへへへ、スベスベで気持ちいい~、母上~」
寝言で母アリアの名を呟くシーザー。
「ヒロ、二人に訳してください。この子……ぶっ叩いていいかを!」
リーシアの胸を弄るシーザー……その手が推定Dカップのリーシアの胸を揉みまくっていた!
「え……待ってリーシア……怪我人なんだし、子供ですよ? ぶっ叩くのは……」
「この子は……なんて恥ずかしい……ヒロさん、リーシアさんに伝えてください! ぶっ叩いて構わないと!」
「息子よ……俺も触ってみたいぞ……」
「あなた! なに考えているのですか! あなたがそんなだから、シーザーが変な子になったのですよ!」
「むう……雄なら雌を求めるのは自然な事だぞ」
「いつもいつもそんな事をシーザーに吹き込んで! この子が皆に、裏で呼ばれているか知っているのですか!」
「むう……シーザーではないのか?」
「エロ二世です! エロ二世! 恥ずかしい!」
「ヒロ! ぶっ叩いていいですか? むしろ殴りますよ!」
「待て! エロの何がいけない! 雄と雌が出会えは普通エロに発展するだろう! 現にお前だって○○○○して○○○って、いつも言っているではないか!」
「他の者がいる前でなんて事言うの! 恥ずかしい! ヒロさんリーシアさんに訳してください! 父子共々、殴ってほしいと! 私が許します! 私の気が済むまで、このダメ父子を殴って、性根を叩き直してください! さあ!」
「リーシア子供ですから! 殴っちゃだめです! アリアさんも落ち着いて!」
「「エロは撲滅です!」」
言葉は違えど種族を超えた女性陣の声が、ヒロにだけ見事にハモッて聞こえるのだった!
この後、リーシアとアリアの手で、シーザーとカイザーの頬をぶっ叩く音が、牢屋内に盛大に鳴り響いたのは言うまでもなかった……。
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