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第一章 眩きレブレーベント
プロローグ 異世界は敗北から⑤
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燃え盛る城の残骸の中で、総司は目を覚ました。
大自然を吹き抜ける風の代わりに、喉が痛くなるほどの熱風が頬を撫でてきた。
朦朧とする意識の中、何とか立ち上がったそのとき、総司は、自分の手にかの剣が――――「再臨者の剣」、リバース・オーダーと銘を刻まれた圧倒の象徴が、しっかりと握られていることを知る。初めてこの剣を見た時の、気圧されるような感覚はもうなかった。改めて持ってみると、意外に大きいことがわかる。
その剣を支えにして体を立たせるなど、どうにも罰当たりな気がしてならなかったが、まだ意識と体の感覚がリンクせず、頼らざるを得なかった。
「――――全く」
不意に、首から上が弾け飛ぶとんでもない錯覚に襲われた。
氷のような声を聞き、怜悧な刃物のような殺気をぶつけられたとき、総司は死を覚悟していた。心の奥底で無意識に望んでいたはずの死を、総司ははっきりと恐れた。
「ようやく時が来たかと期待したのだが、何だ、これは」
女の声だった。総司の視界に入って来たのは、焼け落ちた玉座の前に佇む、紫電の騎士の姿だった。
あまりにも不吉ないで立ち――――総司が今まで出会ったどんな女性よりも美しいと断言できる顔立ちであるにも関わらず、その女性には美しいという言葉があまりにも似つかわしくなかった。瞳は氷のように冷たく、発散する殺意は稲妻のように激しい。編み込んだ金髪と、鋭すぎる目、何よりも紫電の戦装束が特徴的な絶世の美女は、総司を遥か高みから見下して、失望の色を前面に押し出しながら言葉を続けた。
「こんな出来損ないを寄越して、あの性悪め……ついに慈悲の感情すら失ったか。それだけが取り柄のはずだったが」
「……あんたは、誰だ? いや――――なんだ?」
初対面の相手であろうと、驚くほどの美女であろうと、礼儀を尽くす気には到底なれなかった。目の前で憎悪と殺意をこんなにもぶつけられては、それも仕方ない。
紫電の女騎士は、その華奢な体に似合わない無骨な両刃の剣を地面に突き立て、その柄に手をつき、総司を睨み付けていたが――――やがて馬鹿にしたように笑った。
「ハッ。なるほど、根性だけは一人前と見える。私を前に立っていられるのだからな。どれ……」
剣をゆっくりと持ち上げ、騎士は笑う。
「恐らく何の意味もないが、試してやろう、女神の騎士よ。考えてみれば貴様は同情に値する――――あの女の気まぐれに付き合わされた挙句、私の元に放り出されてしまったのだからな」
「ちょっと待ってくれ。まずは状況を理解させてほしい。あんたはいろいろと事情を知っているようだし――――」
咄嗟に身をかがめた。剣を構える余裕すらなかった。
神速の剣が、総司の頭上をわずかにかすめる。総司は身を翻して後ろへ跳んだ。
何とか剣を構えた時には既に、紫電の騎士は臨戦態勢だった。
頬にピリピリと焼き付く、明確な敵意を感じる。紫電の騎士の眼光は既に、総司の一挙手一投足を捉え、いつでも殺せると言わんばかりに不敵に笑う。
「私が何者か、言わなければわからんか? あの女神どのは余程秘密主義が過ぎたと見える」
心底楽しげな笑みだった。
嗜虐的で、温かみの欠片もない、レヴァンチェスカとは似ても似つかない、恐ろしい笑顔で、騎士は言う。
「愚鈍な貴様にもわかりよい言葉で教えてやろう――――貴様が倒すべき者。悪しき者。それの一つに間違いなく数えられるであろう、貴様の敵だよ、救世主!」
両刃の大剣を、片刃の剣が受け止める。
その衝撃が周囲を襲い、炎がバウッ! と弾けた。相反する力が剣を通してぶつかりあい、得体のしれない波動が拡散し、受け止めた総司の足が城の石造りの床を踏み割った。
「ぐ、ぅ、おっ……!」
「おっと! 思ったよりやるじゃないか! だが及ばないな、その程度では!」
重々しく見える剣を実に軽快に翻し、さばいて、紫電の騎士は総司の体を、彼の剣ごとやすやすと吹き飛ばす。
総司も伊達に馬鹿みたいにキツイ試練を潜り抜けたわけではなかった。難なく態勢を立て直して、次の攻撃に備えようともう一度リバース・オーダーを構えるが――――
腕に残る鈍い衝撃が離れない。紫電の女騎士の攻撃は、華奢な体からは想像もつかないほど重く、強烈だった。
「くっそ……話の一つも聞いてくれねえってのかよ!」
「ほう? では口説いてみせるか、この私を。なかなか勇敢な心意気だがね」
一瞬で距離を詰められる。総司の反応速度も凄まじいものだった――――はずだが、女騎士の神速の剣戟は、総司の反応の限界を超えていた。
「あいにく――――自分より弱い男になど、興味ないな!」
それでも、何とかついていく。
付け焼刃に思える急ピッチな特訓であっても、総司は女神に鍛えられた騎士、偶然とはいえまさに「選ばれし者」である。
紫電の騎士の猛攻をいなし、あまつさえ反撃する。だがそれは、彼女がただ楽しんでいるからというだけに過ぎなかった。
実力は拮抗しているように見えて、両者の差は明白だった。
鋭すぎる一閃をかわした。返す刀の総司の攻撃も、度重なる試練を潜り抜けた甲斐あってか、凄まじい領域にまで達していたが、紫電の騎士には及ばない。
その抵抗が小気味の良いスパイスであるかのように、騎士は楽しげに残酷に、総司を少しずつ追い詰める。
「腐っても、救世主というわけか」
何度目かの剣戟の後、総司を蹴り飛ばして、紫電の騎士は楽しげに呟く。無論、その楽しげな声にすら温かみの欠片もない。そこにあるのは命のやり取りを楽しむ、戦闘狂の滲み出る狂気。
「少しは話を聞いてくれる気になったか?」
全く余裕がない中でも、総司はわずかな隙が出来たことに感謝し、声をかけた。しかし返ってきた言葉は、実につれないものだった。
「いいや、もう飽きた」
それが「魔力」と呼ばれるものだと、女神に教わった。
リスティリアの住人が持つ、自然の力、精霊の力をわが物とする、総司にとって未知の存在。
騎士が掲げる剣に集う、禍々しい紫電のオーラが、紛れもなく「魔力」そのものであると、見ただけでわかった。
呼吸をすること、手足を動かすこと、それと同じくらい、魔力を扱うというのはありふれたこと。
だがその先にある「魔法」を使う段階になると、生物の格の差が歴然と現れる。
紫電の騎士は、レヴァンチェスカが教えてくれたそんな「常識」からも逸脱していた。魔法ではない。あれは彼女が持つ単なる魔力である。可視化された禍々しいエネルギーは、それを起爆剤にして、燃料にして発現するはずの「魔法」をとうに超えていた。
その姿を見た時、総司の防衛本能が働いた。
“意味のある死”を諦め、レヴァンチェスカの言う“対価”を見たいと思った矢先に訪れた死の恐怖が、総司の体を突き動かし、彼に、彼の常識にはなかった「意志を持って魔力を使うとはどういうことか」を無理矢理教えた。
蒼銀の魔力が爆発する。紫電の騎士のそれとは対照的な、神秘的で清涼な魔力。女神が与えた加護は確かに機能していた。だが――――
「永劫に思える退屈な時の中で、ほんのわずかだが楽しめたよ。これはその礼だ」
騎士が剣を振り抜いた。
莫大な魔力の奔流が、総司を、抵抗する間もなく巻き込んだ。紫電の光は荒れ狂い、焼け落ちた城を蹂躙する。壁は吹き飛び、床は崩れ、大気が震えた。
眩い紫電の光が収まった時――――白銀の装束を纏う救世主は、無様に、崩れた石の中で横たわっていた。
「……チッ。ああ、わかっているさ」
女騎士が悪態をつく。
「私が殺せないと知って、ここへ叩き落とした。可愛そうに、何も知らぬまま。性悪も大概にしておかなければ、いくら女神とは言えそのうち天罰が下るぞ、馬鹿者め」
悪態はつくし、表情は苦々しげだ。だが――――先ほどまで発散していた憎悪や殺意の念は、驚くほどあっさりと消え失せていた。むしろ、彼女はどこか、総司への親しみ、というよりは同情を感じているかのような――――
「人並みの情はある。が、甘くはないぞ、私は」
総司の体を瓦礫の中から引っ張り出し、ずるずると引きずる。
焼け落ちた城の壁を越えた先には、何もない空間が広がっていた。星空でもない、単なる闇が広がって、どこまで続いているのかもわからない。
「今頃下界はどうなっているんだったかな……うん……あの女王ならば、コイツを悪いようには扱うまい」
“落としどころ”を探す彼女の所作には、どことなく不器用さが滲み出ていた。
「許すのは一度まで。次来た時は私も、奴の騎士として振る舞わせてもらう……“私の分の借り”はこれで返したぞ、レヴァンチェスカ」
総司の体を、先の見えない真っ暗闇の中へぽいっと放り投げて、紫電の騎士は険しい顔のままそう言った。
大自然を吹き抜ける風の代わりに、喉が痛くなるほどの熱風が頬を撫でてきた。
朦朧とする意識の中、何とか立ち上がったそのとき、総司は、自分の手にかの剣が――――「再臨者の剣」、リバース・オーダーと銘を刻まれた圧倒の象徴が、しっかりと握られていることを知る。初めてこの剣を見た時の、気圧されるような感覚はもうなかった。改めて持ってみると、意外に大きいことがわかる。
その剣を支えにして体を立たせるなど、どうにも罰当たりな気がしてならなかったが、まだ意識と体の感覚がリンクせず、頼らざるを得なかった。
「――――全く」
不意に、首から上が弾け飛ぶとんでもない錯覚に襲われた。
氷のような声を聞き、怜悧な刃物のような殺気をぶつけられたとき、総司は死を覚悟していた。心の奥底で無意識に望んでいたはずの死を、総司ははっきりと恐れた。
「ようやく時が来たかと期待したのだが、何だ、これは」
女の声だった。総司の視界に入って来たのは、焼け落ちた玉座の前に佇む、紫電の騎士の姿だった。
あまりにも不吉ないで立ち――――総司が今まで出会ったどんな女性よりも美しいと断言できる顔立ちであるにも関わらず、その女性には美しいという言葉があまりにも似つかわしくなかった。瞳は氷のように冷たく、発散する殺意は稲妻のように激しい。編み込んだ金髪と、鋭すぎる目、何よりも紫電の戦装束が特徴的な絶世の美女は、総司を遥か高みから見下して、失望の色を前面に押し出しながら言葉を続けた。
「こんな出来損ないを寄越して、あの性悪め……ついに慈悲の感情すら失ったか。それだけが取り柄のはずだったが」
「……あんたは、誰だ? いや――――なんだ?」
初対面の相手であろうと、驚くほどの美女であろうと、礼儀を尽くす気には到底なれなかった。目の前で憎悪と殺意をこんなにもぶつけられては、それも仕方ない。
紫電の女騎士は、その華奢な体に似合わない無骨な両刃の剣を地面に突き立て、その柄に手をつき、総司を睨み付けていたが――――やがて馬鹿にしたように笑った。
「ハッ。なるほど、根性だけは一人前と見える。私を前に立っていられるのだからな。どれ……」
剣をゆっくりと持ち上げ、騎士は笑う。
「恐らく何の意味もないが、試してやろう、女神の騎士よ。考えてみれば貴様は同情に値する――――あの女の気まぐれに付き合わされた挙句、私の元に放り出されてしまったのだからな」
「ちょっと待ってくれ。まずは状況を理解させてほしい。あんたはいろいろと事情を知っているようだし――――」
咄嗟に身をかがめた。剣を構える余裕すらなかった。
神速の剣が、総司の頭上をわずかにかすめる。総司は身を翻して後ろへ跳んだ。
何とか剣を構えた時には既に、紫電の騎士は臨戦態勢だった。
頬にピリピリと焼き付く、明確な敵意を感じる。紫電の騎士の眼光は既に、総司の一挙手一投足を捉え、いつでも殺せると言わんばかりに不敵に笑う。
「私が何者か、言わなければわからんか? あの女神どのは余程秘密主義が過ぎたと見える」
心底楽しげな笑みだった。
嗜虐的で、温かみの欠片もない、レヴァンチェスカとは似ても似つかない、恐ろしい笑顔で、騎士は言う。
「愚鈍な貴様にもわかりよい言葉で教えてやろう――――貴様が倒すべき者。悪しき者。それの一つに間違いなく数えられるであろう、貴様の敵だよ、救世主!」
両刃の大剣を、片刃の剣が受け止める。
その衝撃が周囲を襲い、炎がバウッ! と弾けた。相反する力が剣を通してぶつかりあい、得体のしれない波動が拡散し、受け止めた総司の足が城の石造りの床を踏み割った。
「ぐ、ぅ、おっ……!」
「おっと! 思ったよりやるじゃないか! だが及ばないな、その程度では!」
重々しく見える剣を実に軽快に翻し、さばいて、紫電の騎士は総司の体を、彼の剣ごとやすやすと吹き飛ばす。
総司も伊達に馬鹿みたいにキツイ試練を潜り抜けたわけではなかった。難なく態勢を立て直して、次の攻撃に備えようともう一度リバース・オーダーを構えるが――――
腕に残る鈍い衝撃が離れない。紫電の女騎士の攻撃は、華奢な体からは想像もつかないほど重く、強烈だった。
「くっそ……話の一つも聞いてくれねえってのかよ!」
「ほう? では口説いてみせるか、この私を。なかなか勇敢な心意気だがね」
一瞬で距離を詰められる。総司の反応速度も凄まじいものだった――――はずだが、女騎士の神速の剣戟は、総司の反応の限界を超えていた。
「あいにく――――自分より弱い男になど、興味ないな!」
それでも、何とかついていく。
付け焼刃に思える急ピッチな特訓であっても、総司は女神に鍛えられた騎士、偶然とはいえまさに「選ばれし者」である。
紫電の騎士の猛攻をいなし、あまつさえ反撃する。だがそれは、彼女がただ楽しんでいるからというだけに過ぎなかった。
実力は拮抗しているように見えて、両者の差は明白だった。
鋭すぎる一閃をかわした。返す刀の総司の攻撃も、度重なる試練を潜り抜けた甲斐あってか、凄まじい領域にまで達していたが、紫電の騎士には及ばない。
その抵抗が小気味の良いスパイスであるかのように、騎士は楽しげに残酷に、総司を少しずつ追い詰める。
「腐っても、救世主というわけか」
何度目かの剣戟の後、総司を蹴り飛ばして、紫電の騎士は楽しげに呟く。無論、その楽しげな声にすら温かみの欠片もない。そこにあるのは命のやり取りを楽しむ、戦闘狂の滲み出る狂気。
「少しは話を聞いてくれる気になったか?」
全く余裕がない中でも、総司はわずかな隙が出来たことに感謝し、声をかけた。しかし返ってきた言葉は、実につれないものだった。
「いいや、もう飽きた」
それが「魔力」と呼ばれるものだと、女神に教わった。
リスティリアの住人が持つ、自然の力、精霊の力をわが物とする、総司にとって未知の存在。
騎士が掲げる剣に集う、禍々しい紫電のオーラが、紛れもなく「魔力」そのものであると、見ただけでわかった。
呼吸をすること、手足を動かすこと、それと同じくらい、魔力を扱うというのはありふれたこと。
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紫電の騎士は、レヴァンチェスカが教えてくれたそんな「常識」からも逸脱していた。魔法ではない。あれは彼女が持つ単なる魔力である。可視化された禍々しいエネルギーは、それを起爆剤にして、燃料にして発現するはずの「魔法」をとうに超えていた。
その姿を見た時、総司の防衛本能が働いた。
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「永劫に思える退屈な時の中で、ほんのわずかだが楽しめたよ。これはその礼だ」
騎士が剣を振り抜いた。
莫大な魔力の奔流が、総司を、抵抗する間もなく巻き込んだ。紫電の光は荒れ狂い、焼け落ちた城を蹂躙する。壁は吹き飛び、床は崩れ、大気が震えた。
眩い紫電の光が収まった時――――白銀の装束を纏う救世主は、無様に、崩れた石の中で横たわっていた。
「……チッ。ああ、わかっているさ」
女騎士が悪態をつく。
「私が殺せないと知って、ここへ叩き落とした。可愛そうに、何も知らぬまま。性悪も大概にしておかなければ、いくら女神とは言えそのうち天罰が下るぞ、馬鹿者め」
悪態はつくし、表情は苦々しげだ。だが――――先ほどまで発散していた憎悪や殺意の念は、驚くほどあっさりと消え失せていた。むしろ、彼女はどこか、総司への親しみ、というよりは同情を感じているかのような――――
「人並みの情はある。が、甘くはないぞ、私は」
総司の体を瓦礫の中から引っ張り出し、ずるずると引きずる。
焼け落ちた城の壁を越えた先には、何もない空間が広がっていた。星空でもない、単なる闇が広がって、どこまで続いているのかもわからない。
「今頃下界はどうなっているんだったかな……うん……あの女王ならば、コイツを悪いようには扱うまい」
“落としどころ”を探す彼女の所作には、どことなく不器用さが滲み出ていた。
「許すのは一度まで。次来た時は私も、奴の騎士として振る舞わせてもらう……“私の分の借り”はこれで返したぞ、レヴァンチェスカ」
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