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「ここら辺にしておきましょう」
第一王子がマリアを止めたのはまだ森も浅いところだった。
確かにマリアの体躯を考えれば森の中はきつい、けれど近付きつつも見つからないよう隠れることを考えると、もう少し奥まで進んだ方が……
いざとなれば申し訳ないが周りの木なんて倒してしまえばいいし。というか既に何本かいっちゃってるし。……だからか?止められたの。
首を捻るおれに、あちらも同じ状況ですので、と第一王子は答える。そこでやっとそうか、と納得した。
確かにマリアと同じくらいの大きさの竜を連れて隠れるのは大変だ、どうしたって身を潜められるような森の中とかを選んでしまうだろう。鉢合わせなんてしたら最悪だ。
「それに臣下にもこの付近にいると伝えてるので……」
「まあそうねえ、目印なんてつけられないものね」
鳥たちなら母さまやマリアを見つけることは出来るけれど、人間が森の中に隠れた人間を他に見つからないように探し出すのは大変だからなあ。
頷いて、取り敢えずそっとマリアの背から降りた。
空の上と違い、しんとした森で声を張る訳にはいかない。自分たちの場所をばらしているようなものだ。自然と皆小声になり、次第に話声もしなくなった。
ふとかおを上げると、不安そうに眉を寄せるアンリが視界に入った。
半ば無理矢理付いてきたようなものだけれど、アンリが怯えるのも仕方がない。
自分自身のことがよく呑み込めない内にこの状況だもの、おれだって前のアンリのことでまだ混乱している。
「あ」
思わず出掛かった声を慌てて呑み込んだ。
ジャンがアンリに触れたからだ。
それは別に不満だとか、傷付いたとかじゃあない、寧ろジャンがアンリの不安に気付いたことへの安堵とか、アンリの能力なんかなくてもちゃんと気にかけてることがわかった安心とかの方が強かった。
けれどレオンはおれの視線を遮るようにすっと前に移動し、母さまがぎゅうとおれの手を握る。
母さまはその、婚約破棄を決めた元婚約者とその相手の現婚約者の甘い現場を見させられて、おれが傷付かないようにと慰めようとしてるのはわかるけれど、レオンはおれがもうジャンなんてどうでもいいと思ってることを知ってるだろうに。
……知ってるっけ。
まあいいや、ジャンよりレオンとアルベールを選んだことはわかってるだろうに。まだおれがジャンに傷付けられることがあると思ってるのだろうか。
ほんの少しだけ不満。おれがジャンにでれでれしてるところとか、ジャンに婚約破棄されてショックを受けてるところなんて、見せたことないのに。
母さまはともかく、レオンさまが……
あれ、おれ、言ったっけ。口にしたっけ。
口元を塞いだまま、ちらりとレオンを見上げると、彼は何だというように、でも優しく微笑んだ。
レオンもアルベールも、それはもう鬱陶しい程に、言い過ぎて逆に疑ってしまう程に、おれに何度も言葉を掛けた。
すき、愛してる、かわいい、愛らしい、そんな甘ったるい言葉も、抱き締める体温も、その柔らかい笑顔も。
おれは気持ちいいとか、触ってほしいとか、いやじゃないとか、そういうことばっかりで……ちゃんとした気持ちを言ってない気がする。
だっておれが言っていいのかなって。
イヴだけど、イヴじゃない。
今のイヴに返さないといけないから。
でもおれが前世がイヴだったということも間違ってなくて、だから同じようなもので。
でもちゃんと、本物のイヴもいるから。
わかってるんだけど。
多分本物のイヴもこうやってひとのせいにして生きてきたんだろうな、わかるもの、イヴのことを、今のおれは全部わかる。
記憶だって考えてたことだって、全部。
やっぱりおれ、この世界から消えると思う。アンリのように。行先はどこかわからないけれど、多分、おれにも役割があって、それはきっとアルベールを助け出せたら終わるのだろう。そんな気がする。
イヴに出来ないことをしに来た。
遠慮をするイヴの代わりに、怯えるイヴの代わりに、ちゃんと愛を伝えることがきっとおれの役目。イヴの幸福からの逃げ道を塞ぐ為。
そしてイヴに躰を返して終わり。
達成出来ずに死んだらアンリのようにやり直しは出来るのかもしれないけど、……見たくもないな、アルベールの死んだ姿も、ショックを受けるレオンと母さまの姿も。
だから次があるとか考えたらだめだ。
綺麗な記憶のまま、イヴに返してあげたい。
向こうの世界ではもう死んでいるおれがそのまま消えてしまうとしても。
「イヴ」
「……!」
ぼおっとしていたところを母さまに腕を引かれてはっとした。
そうだ、今はまだアルベールたちを助け出す為のことに頭を使わなきゃ。
この子の言葉を教えてくれる、と母さまが指先に留まった小鳥をおれの目の前についと出した。
……雀だ。かわいい。
ぴいぴいと鳴く小さな嘴。
その声は他の竜の無事を伝える良い知らせだった。
国境の手前、つまりハディス国の領地の方に隠れているのを見つけた、怪我はしているが大きなものはなさそうだということ。
比較的大きな竜はそちらにいるようで、そうなると竜が原因でアルベールたちが見つかることもないだろうし、彼等が操られることもない。
マリアも本調子ではないし、今回ばかりは竜の数は不利になる。隠れててもらった方がいい。
それを聞いた母さまがもう一度、竜たちに伝える為にその小さな躰を手のひらから飛ばした。
第一王子がマリアを止めたのはまだ森も浅いところだった。
確かにマリアの体躯を考えれば森の中はきつい、けれど近付きつつも見つからないよう隠れることを考えると、もう少し奥まで進んだ方が……
いざとなれば申し訳ないが周りの木なんて倒してしまえばいいし。というか既に何本かいっちゃってるし。……だからか?止められたの。
首を捻るおれに、あちらも同じ状況ですので、と第一王子は答える。そこでやっとそうか、と納得した。
確かにマリアと同じくらいの大きさの竜を連れて隠れるのは大変だ、どうしたって身を潜められるような森の中とかを選んでしまうだろう。鉢合わせなんてしたら最悪だ。
「それに臣下にもこの付近にいると伝えてるので……」
「まあそうねえ、目印なんてつけられないものね」
鳥たちなら母さまやマリアを見つけることは出来るけれど、人間が森の中に隠れた人間を他に見つからないように探し出すのは大変だからなあ。
頷いて、取り敢えずそっとマリアの背から降りた。
空の上と違い、しんとした森で声を張る訳にはいかない。自分たちの場所をばらしているようなものだ。自然と皆小声になり、次第に話声もしなくなった。
ふとかおを上げると、不安そうに眉を寄せるアンリが視界に入った。
半ば無理矢理付いてきたようなものだけれど、アンリが怯えるのも仕方がない。
自分自身のことがよく呑み込めない内にこの状況だもの、おれだって前のアンリのことでまだ混乱している。
「あ」
思わず出掛かった声を慌てて呑み込んだ。
ジャンがアンリに触れたからだ。
それは別に不満だとか、傷付いたとかじゃあない、寧ろジャンがアンリの不安に気付いたことへの安堵とか、アンリの能力なんかなくてもちゃんと気にかけてることがわかった安心とかの方が強かった。
けれどレオンはおれの視線を遮るようにすっと前に移動し、母さまがぎゅうとおれの手を握る。
母さまはその、婚約破棄を決めた元婚約者とその相手の現婚約者の甘い現場を見させられて、おれが傷付かないようにと慰めようとしてるのはわかるけれど、レオンはおれがもうジャンなんてどうでもいいと思ってることを知ってるだろうに。
……知ってるっけ。
まあいいや、ジャンよりレオンとアルベールを選んだことはわかってるだろうに。まだおれがジャンに傷付けられることがあると思ってるのだろうか。
ほんの少しだけ不満。おれがジャンにでれでれしてるところとか、ジャンに婚約破棄されてショックを受けてるところなんて、見せたことないのに。
母さまはともかく、レオンさまが……
あれ、おれ、言ったっけ。口にしたっけ。
口元を塞いだまま、ちらりとレオンを見上げると、彼は何だというように、でも優しく微笑んだ。
レオンもアルベールも、それはもう鬱陶しい程に、言い過ぎて逆に疑ってしまう程に、おれに何度も言葉を掛けた。
すき、愛してる、かわいい、愛らしい、そんな甘ったるい言葉も、抱き締める体温も、その柔らかい笑顔も。
おれは気持ちいいとか、触ってほしいとか、いやじゃないとか、そういうことばっかりで……ちゃんとした気持ちを言ってない気がする。
だっておれが言っていいのかなって。
イヴだけど、イヴじゃない。
今のイヴに返さないといけないから。
でもおれが前世がイヴだったということも間違ってなくて、だから同じようなもので。
でもちゃんと、本物のイヴもいるから。
わかってるんだけど。
多分本物のイヴもこうやってひとのせいにして生きてきたんだろうな、わかるもの、イヴのことを、今のおれは全部わかる。
記憶だって考えてたことだって、全部。
やっぱりおれ、この世界から消えると思う。アンリのように。行先はどこかわからないけれど、多分、おれにも役割があって、それはきっとアルベールを助け出せたら終わるのだろう。そんな気がする。
イヴに出来ないことをしに来た。
遠慮をするイヴの代わりに、怯えるイヴの代わりに、ちゃんと愛を伝えることがきっとおれの役目。イヴの幸福からの逃げ道を塞ぐ為。
そしてイヴに躰を返して終わり。
達成出来ずに死んだらアンリのようにやり直しは出来るのかもしれないけど、……見たくもないな、アルベールの死んだ姿も、ショックを受けるレオンと母さまの姿も。
だから次があるとか考えたらだめだ。
綺麗な記憶のまま、イヴに返してあげたい。
向こうの世界ではもう死んでいるおれがそのまま消えてしまうとしても。
「イヴ」
「……!」
ぼおっとしていたところを母さまに腕を引かれてはっとした。
そうだ、今はまだアルベールたちを助け出す為のことに頭を使わなきゃ。
この子の言葉を教えてくれる、と母さまが指先に留まった小鳥をおれの目の前についと出した。
……雀だ。かわいい。
ぴいぴいと鳴く小さな嘴。
その声は他の竜の無事を伝える良い知らせだった。
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比較的大きな竜はそちらにいるようで、そうなると竜が原因でアルベールたちが見つかることもないだろうし、彼等が操られることもない。
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