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ユキは強い子だね、と呟いて、ジルがまた近付いた瞬間だった。
ううん、と真横で遥陽の伸びる声がした。
慌ててジルから少し距離をとる。ベッドの上じゃそんなに離れられないんだけど。
まだどきどきしてるから、遥陽からは顔を逸らしたまま。
……まだ起きないでほしい。多分おれ、まだ紅いと思う。
遥陽にそんな顔を見られるのが恥ずかしいって気持ちと、その、こんなことしといてなんだけど、一応はその、振った相手の前で他のひとといちゃいちゃするなんて酷いことしちゃだめだってことくらいわかってるっていうか。
ふたりとも、敢えてふざけてくれてるところもあるんだと思う。
有難いけど、完全にそれに乗っかる訳にもいかない。
おれだって気を遣わない訳にはいかないんだ。
ずるいけど、ふたりには最低な奴って思われたくないんだもん。
きらわれたくないし……好意を持ってもらいたい、ずっとすきでいてもらいたい。
「ジル……えと、ジルは?どうする?……暫く空けてたし、仕事、溜まってるよね」
「……そうだね、ユキと一緒にいたいけど」
「城内だし大丈夫だよ」
「何かあったらすぐ連絡して」
「う、うん」
ぎし、と動いたジルが、唇ぎりぎりの口許にまたキスをして、頭を撫でた。
その動きで、遥陽が仔猫のようにもぞもぞと動き、むにゃむにゃとおれの名前を呼びながら頭を上げる。
慌てておはようと遥陽に向かうおれのすぐ後ろで、ジルの笑う声がした。
◇◇◇
「買い過ぎじゃない?」
「おれもそう思う……」
キャロルへのお土産の箱を見て、げんなりしたように遥陽が言う。
その気持ちはおれならわかる。
お土産の量じゃないよな……でも色々プレゼントしたくなる気持ちもわかる。
あの無邪気な笑顔に、嬉しいありがとうと言わせたいのだ。
「女の子だしね……服はいっぱい買ってあげたくなるよね……」
「あれくらいの子なんてすぐ着れなくなっちゃうだろーに」
「おれたちの感覚とは違うんだよ……」
「お金の感覚ほんっと慣れない」
モーリスさんが運んでくれても尚持ちきれない箱をおれと遥陽も抱えながら廊下を歩く。
そういえばおれへのお土産もすごい量だったんだよな、とまだ数ヶ月しか経ってないのに懐かしさを感じてしまう。
思い出し笑いをするおれを怪訝そうに見ながら、遥陽も、昨日貰ったお土産、僕もだいじにするね、と照れたように笑う。
昨日はすぐに話をしちゃったから、遥陽に中身を見てもらうまではしてないんだよな、似合うだろうなと思って選んだから、そこまで確認すれば良かった。
こっちの方はそこまで雪とか降らないっていうから選んだ薄手のコート。でもふわふわの白いファーが遥陽に似合うだろうなって思って。
……着てくれたら嬉しい。そして出来ればそれを見たい。
「いらっしゃい!」
扉を開けて貰うと、キャロルの鈴のようなかわいらしい声が響く。
おれたちの顔と両手に抱える箱を見て、ぱあっと顔を輝かせた。
箱を開けては小さな躰に運び、かわいい?にあう?と訊いてくる。
かわいいに決まってる。
頷くとくるくると回って喜びを表現する幼い女の子に、皆揃って目尻を下げてしまう。
「ゆき、いっぱいふるんでしょう?きれいだった?」
「……うん、綺麗だったよ」
「キャロもげんきになったらみてみたいなあ」
怖いくらい綺麗で静かな昏い世界を思い出して、少し足が震えた気がした。
すぐに持ち直して、なんでもない話をしていると、お祭りは楽しかったか訊かれる。
……こんなことがあったから、お祭りなんて見ずに帰ってきた。
でもそんなことキャロルには言い辛くて、でも良かったよと嘘も言えなくて、ジルの仕事が忙しくてすぐに帰ってきたと変な嘘を吐いてしまった。
ジルにいさまおいそがしいのね、と心配そうに言うキャロルにちょっと罪悪感。
本当のことはこんな小さな子には言えなかった。もしかしたらもう最後かもしれないなんて。
「ジルにいさまいそがしいと、ユキにいさまもさみしいでしょう?」
「えっ、あ、うん、そうだね」
「さみしかったらキャロのとこきてもいいのよ」
「……うん、ありがと」
おれの頭を撫でながら言うキャロルに泣きそうになってしまう。
お兄ちゃんの真似のつもりなんだろうな。ちょっと似てる。
「……ユキにいさまも、ハルヒにいさまもげんきがないの、キャロにもなにかできたらいいのに」
ぷくぷくとした小さな手がおれの手を掴む。
普通にしてるつもりでも、わかってしまうことなんだろうか。
情けないな、キャロルよりもずっとお兄さんなのに。
「キャロルはそのままで大丈夫だよ」
「でも」
「キャロルがキャロルなのがいちばん元気出る!」
「ほんとお」
「ほんとほんと!」
ぷくっと膨らませた柔らかいほっぺたを両手で挟む。小さくてあったかくてさらさらしていて気持ちいい。
キャロルにはまたお菓子を作る約束や、別館に来る約束が残っている。
庭を見せると、シャノン様から逃げてきていいと。
だからその約束を守らなきゃ。
約束は増える程ここに縛ってくれる気がする。
ううん、と真横で遥陽の伸びる声がした。
慌ててジルから少し距離をとる。ベッドの上じゃそんなに離れられないんだけど。
まだどきどきしてるから、遥陽からは顔を逸らしたまま。
……まだ起きないでほしい。多分おれ、まだ紅いと思う。
遥陽にそんな顔を見られるのが恥ずかしいって気持ちと、その、こんなことしといてなんだけど、一応はその、振った相手の前で他のひとといちゃいちゃするなんて酷いことしちゃだめだってことくらいわかってるっていうか。
ふたりとも、敢えてふざけてくれてるところもあるんだと思う。
有難いけど、完全にそれに乗っかる訳にもいかない。
おれだって気を遣わない訳にはいかないんだ。
ずるいけど、ふたりには最低な奴って思われたくないんだもん。
きらわれたくないし……好意を持ってもらいたい、ずっとすきでいてもらいたい。
「ジル……えと、ジルは?どうする?……暫く空けてたし、仕事、溜まってるよね」
「……そうだね、ユキと一緒にいたいけど」
「城内だし大丈夫だよ」
「何かあったらすぐ連絡して」
「う、うん」
ぎし、と動いたジルが、唇ぎりぎりの口許にまたキスをして、頭を撫でた。
その動きで、遥陽が仔猫のようにもぞもぞと動き、むにゃむにゃとおれの名前を呼びながら頭を上げる。
慌てておはようと遥陽に向かうおれのすぐ後ろで、ジルの笑う声がした。
◇◇◇
「買い過ぎじゃない?」
「おれもそう思う……」
キャロルへのお土産の箱を見て、げんなりしたように遥陽が言う。
その気持ちはおれならわかる。
お土産の量じゃないよな……でも色々プレゼントしたくなる気持ちもわかる。
あの無邪気な笑顔に、嬉しいありがとうと言わせたいのだ。
「女の子だしね……服はいっぱい買ってあげたくなるよね……」
「あれくらいの子なんてすぐ着れなくなっちゃうだろーに」
「おれたちの感覚とは違うんだよ……」
「お金の感覚ほんっと慣れない」
モーリスさんが運んでくれても尚持ちきれない箱をおれと遥陽も抱えながら廊下を歩く。
そういえばおれへのお土産もすごい量だったんだよな、とまだ数ヶ月しか経ってないのに懐かしさを感じてしまう。
思い出し笑いをするおれを怪訝そうに見ながら、遥陽も、昨日貰ったお土産、僕もだいじにするね、と照れたように笑う。
昨日はすぐに話をしちゃったから、遥陽に中身を見てもらうまではしてないんだよな、似合うだろうなと思って選んだから、そこまで確認すれば良かった。
こっちの方はそこまで雪とか降らないっていうから選んだ薄手のコート。でもふわふわの白いファーが遥陽に似合うだろうなって思って。
……着てくれたら嬉しい。そして出来ればそれを見たい。
「いらっしゃい!」
扉を開けて貰うと、キャロルの鈴のようなかわいらしい声が響く。
おれたちの顔と両手に抱える箱を見て、ぱあっと顔を輝かせた。
箱を開けては小さな躰に運び、かわいい?にあう?と訊いてくる。
かわいいに決まってる。
頷くとくるくると回って喜びを表現する幼い女の子に、皆揃って目尻を下げてしまう。
「ゆき、いっぱいふるんでしょう?きれいだった?」
「……うん、綺麗だったよ」
「キャロもげんきになったらみてみたいなあ」
怖いくらい綺麗で静かな昏い世界を思い出して、少し足が震えた気がした。
すぐに持ち直して、なんでもない話をしていると、お祭りは楽しかったか訊かれる。
……こんなことがあったから、お祭りなんて見ずに帰ってきた。
でもそんなことキャロルには言い辛くて、でも良かったよと嘘も言えなくて、ジルの仕事が忙しくてすぐに帰ってきたと変な嘘を吐いてしまった。
ジルにいさまおいそがしいのね、と心配そうに言うキャロルにちょっと罪悪感。
本当のことはこんな小さな子には言えなかった。もしかしたらもう最後かもしれないなんて。
「ジルにいさまいそがしいと、ユキにいさまもさみしいでしょう?」
「えっ、あ、うん、そうだね」
「さみしかったらキャロのとこきてもいいのよ」
「……うん、ありがと」
おれの頭を撫でながら言うキャロルに泣きそうになってしまう。
お兄ちゃんの真似のつもりなんだろうな。ちょっと似てる。
「……ユキにいさまも、ハルヒにいさまもげんきがないの、キャロにもなにかできたらいいのに」
ぷくぷくとした小さな手がおれの手を掴む。
普通にしてるつもりでも、わかってしまうことなんだろうか。
情けないな、キャロルよりもずっとお兄さんなのに。
「キャロルはそのままで大丈夫だよ」
「でも」
「キャロルがキャロルなのがいちばん元気出る!」
「ほんとお」
「ほんとほんと!」
ぷくっと膨らませた柔らかいほっぺたを両手で挟む。小さくてあったかくてさらさらしていて気持ちいい。
キャロルにはまたお菓子を作る約束や、別館に来る約束が残っている。
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約束は増える程ここに縛ってくれる気がする。
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