俺の恋路を邪魔するなら死ね

ものくろぱんだ

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仲良くなれと言われても

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「仲良くしなさい」
「「・・・」」

俺は今、ネロと二人並んでアリシアの言葉を頂戴していた。
ちょっと呆れたような目を向けてくるが、そもそも俺たちを引き合わせたのはアリシアだ。
少なくとも俺では無い。

ネロが大聖堂の俺の自室に住み込んでから早一週間。

俺たちは毎日のように口論をし合っていた。

なにぶん二人して性格が悪いので、どちらかが勝とうとした瞬間には別の角度から一撃を決めようとする。 
けれどもそれらは必殺には及ばず、結局延々と同じような言い合いが続く。
殴り合いに発展していないのはひとえに三人組の尽力あってこそだ。

けれども耐えられなくなったらしいシュネーがアリシアに言いつけた。
そして今ここである。

・・・めんどくせぇ。

「あ、今めんどくさいって思ったね?」
「思ってねぇ」

だってめんどくさいじゃなくてめんどくせぇだし。

「・・・めんどくせぇも同じよ?」
「チッ」
「あっ、舌打ち!リュオンが舌打ちした~!お姉様に舌打ちするなんて信じらんない!エリスちゃんに言いつけてやろ~」
「やめろめんどくせぇ」
「あ、めんどくせぇって言った」

揚げ足を取ってケラケラ笑うアリシアにイラッとする。
リュオンはエリスには頭が上がらない。

何故かと言えばまあ家族の中で一番と言っていいほどリュオンを溺愛し、そして同時に絶対的な保護者としてリュオンに関わってきたのがエリスだ。
この現状を知られればお叱りの言葉が飛んでくるに違いない。

「こほん!・・・まあ、とにかく、私に考えがあります!」
「はあ?」

また変なことを言い出した。

「リュオンとネロを仲良くさせ、次いでにリュオンをお外に出そう大作戦始動です!」
「ダッッッサ」
「酷い!」

アリシアが馬鹿なことを言い出した。

「とりあえずリュオン、後日お茶会の招待状を送るわ!ネロと二人で来るのよ?無視はダメ!」
「はあ?お茶会って・・・」
「次いでに世間知らずなリュオンに貴族の世界を体験させてあげるのよ!」
「・・・俺らって貴族だったか?」

両親が不思議な立ち位置にいる自分自身の地位について考えていると、アリシアが「ともかく!」と声を張った。

「お茶会兼マナー指導講座よ、逃げずに首を洗って待っていなさい!」

そう叫んだアリシアは転移魔法で一瞬で消え去った。
来た時と言い退場といい派手である。

リュオンはネロ共々ため息をついた。



そうして後日本当に送られてきた招待状は・・・皇后主催、参加者は我が家の女性メンバーの、明らかに全力投球のメンバーだった。
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