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本編

42話『僕の心とは裏腹に』☆彡

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康煕に抱かれてから、どのくらいが経ったのだろう。

夢でお父さんに襲われて怖いのに躰だけは快楽を求めて受け入れてた。
そのあと、パンツが濡れてて気持ち悪くて着替えたかったのに持ち合わせがなくて彼に頼んだんだよね。

いつも頼りになる幼馴染。僕の大好きな人・・・

だけど、気持ちを知られたら嫌われちゃうかもしれない。
そう思うと怖い・・・

今、僕は異世界なんてとこに来てて淋しくて康煕を呼び出しちゃった。
康煕は僕が巻き込んだ被害者なのに、僕を心配して見つけたことを喜んでくれてた。

なのに・・・
なんで今、僕達こんなことしてるんだろう・・・

康煕とのキスは好き。抱きしめてくれる腕の中は安心感を与えてくれる。
だけど、僕のスキルに中てられただけの彼とこんなことしたいわけじゃなかったのに・・・

どうして、こんなことになってるの・・・



――――――――

『Love』と『Like』の狭間にいる千隼が朦朧とする頭で考えに耽っていると・・・



「考える余裕がまだ残ってるのか・・・」


突如、頭の先まで貫かれるような快楽が走り抜ける。


「あぁぁ―――っ、ああっ、あ―――っ、あ―――っ! 」


悶える千隼の腰を手荒に抱え直し、激しく抽送されて瞬く間に快楽へと強引に引きずり込まれる。


「欲に塗れたお前が見たい。他のことなど考えるな・・・」

「はっ・・・・・・ぁ、あ・・・・・・! や・・・・・・っぁ」


ダメだと頭ではわかっているのに、奥を乱暴に突かれると僕の躰は喜びしならせた。

千隼はなすすべもなく追い立てられ、何度も何度も激しく突き上げられ2度目の絶頂を押し上げられた。
ふいに頭の後ろが真っ白になり、腹に生温かいものが散らされた。
それが自らが放った精だと自覚することもないまま、なおも躰を揺さぶられ、抉るように責められた。


「あぁっ、ぁ・・・・・・あんっ、んあ・・・・・・っ」


熱を放った千隼に休みは与えられず、突き上げもおさまることはなく、ずっと千隼の弱点を悪戯に責める。


「やっ、あん・・・・・・ダ、メぇ・・・・・・お、おかしく・・・・・・な、る・・・・・・」

「おかしくなれ。俺の楔に狂え・・・っ」







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