クマの短編ホラー小説

クマミー

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マジックショー

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 ミスター•リーブのマジックショーは今日も大盛況。
「アシスタントのエリーに盛大な拍手を!」
割れんばかりの拍手が沸き起こった。

「続いては!観客の皆様!大変お待たせいたしました!お待ちかねのギロチンマジック!!」
またもや大歓声。

「頼んだよエリー。練習通りやれば必ず出来る。」
「ミスター•リーブ、終わったら奢ってくださいよ。」
エリーが箱の中に入り、カギがかけられた。ピッタリ箱の中に入っており、逃げ場はない。

 5枚の鋭いギロチンが用意された。5枚のギロチンはミスター•リーブの手によってエリーの首、胸、腰、膝、足首に勢い良く差し込まれた。歓声、悲鳴、カメラのシャッター音、拍手、あらゆる声や音が会場を埋め尽くした。

 マジックショーは盛大のうちに終わった。舞台裏でミスター•リーブは黒いゴミ袋を手に、箱に入ったまま、動かなくなったエリーを見ながら独り言を呟いていた。


「ああ…エリー…今日までありがとう…またアシスタントを雇わなくっちゃいけないよ。」


「アシスタントのエリーは今日で卒業!リーブ•マジックショーは第6代1日舞台アシスタントを大募集!!給与前払いOK!しっかり教育します!明日のスターは君だ!」

 
 ミスター•リーブは中身がいっぱいになった黒いゴミ袋を今日も海に沈めた。
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