貴方と雪と僕

しろちゃん

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修学旅行1日目(深夜...)

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僕は寮でベットに転がっていた。
ゴロゴローゴロゴローと、転がっていると。
「何してんの?」
「ひぇ!」
急に声をかけられびっくりした。
ていうか、この声...浅野?
「んだよ...浅野菜乃瀬さん?」
「ていうか、ここ、男子の寮だぞ。お前まさか男になったか」
「男じゃないし...残ってる男子に用があっただけ。もしかして残ってるのって、綉だけ?」
「そうだけど?」
「もしかしてバレたの?あいつら」
「バレてたバレてた。そりゃ、警戒するわ、女子だもの」
女子ってそんなもんなの?と心中で呟く。
「あんだけ計画してバレるとか終わってんな」
「残ってるの綉だけとか...草」
「いや、現代JKじゃねーんだから草なんて言うな。そして僕って優秀」
「現代JKですー!しかも自分で言う?普通」
「ま、どうせ綉のことだし誘われなかっただけだろうけど」
「うっ」
「図星か、ダサいね。綉って」
僕の胸にグサグサ刺さる。
めちゃくちゃ言葉のナイフって辛すぎ。
「で、あいつらどうなったの?」
「今日は寮に帰ってこないよ。廊下の床で寝させるらしい。女子の提案で」
「女子の恨み怖ぇ」
「私はそんなにしなくてもいいと思ったんだけどねぇ」
「ま、自業自得じゃない?良かったね、誘われなくて」
「それ以上言うな...胸が痛い」
「そ、じゃあね!」
「おう、二度と来んな」
「辛辣過ぎだって...」
とぼとぼと歩きながら去っていく浅野。
辛辣なのは僕の性格だからね仕方ないね。
さてと、やる事ないし寝る準備するかね...
てか、絶対浅野来るだろ。
あいつから聞いたけど僕に恩義を感じて接してるらしいからな...
よし、寝よ。
結局寝れず12時過ぎてしまったのだった...
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