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第二章 ~学園~
1年生 VS 3年生
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「えっーと、掲示板には総合しか書いてなかったからナァ、まずは入試の点数から発表していくぞ。微妙に入れ替わっているところもある。聞き逃すなよナ?あと、自分の順位を確認したら、その通りに並べ。」
「では早速、時間がないので名前だけ読み上げる。1位 ユウト 2位 クイード 3位ラスティール 4位、、、、、、。 」
このクラスは30人。他のクラスは40人在籍しているから、少ない方だ。それでも読み終わるまでに3分ほどかかった。
目の前には既に3年生が並んでいる。
多分、ランク順なんだろうな。
俺は目の前にいる人と対決することになるんだろう。
だって、物凄い目で見てくるし。
目線だけで俺に穴開きそう。
「よし、ちゃんと並べたようだナ。では、21から30位までは前に出ろ。正面の奴と戦うことになる。しっかり把握しておけよ。開始は今から5分後とする。それまで各自身体を解しておけ。」
えっ、時計もってんの!?と思ったら、辞書くらいの大きさの魔道具だった。
後で聞いたところによると、タイマーみたいなものだそうだ。
ビーーーーー
「集合!最初のように並べ!正面の相手を確認して、各自散らばれ。21から30位の者以外は後ろに下がれ。言っておくが、お前たちが相手をするのは3年Sクラスだ。ナメてかかると痛い目見るぞ。」
マジか。Sクラスとかおかしいだろ。
なに?SクラスにはSクラスぶつけとけ、とかそういう感じ?
いやいや無理だろ。この年齢の2歳差は大きいぞ?
どうやら周囲の奴らもそう思ったようで、ザワザワと騒がしい。
「あー、別に勝てって訳じゃないから安心しろ。俺たちから見た実力を測るだけだ。上位の奴らは分からないがナァ。」
上位の奴らって、、、。
俺もじゃん。団長にまだ1回も勝てたことないのに。
団長より強い人なんてここにはいないと思うけど。
それより3年の目がギラギラしてる。
、、、怖いわ!あの目絶対殺る気だろ!?
「おーい、そこ!見つめあってないでさっさと移動しろ!」
別に見つめあってた訳じゃないですけど。
睨まれてたんだよコッチが。
俺はシブシブ移動する。
クイードを捜すと、あいつはさっさと移動していた。
薄情な奴!
「クイード、置いてくなよ。」
「あー、すまん。にしても、お前厄介な先輩に目をつけられたな。」
「ハァ!?」
厄介な先輩?俺、何もしてないよな。戦うのだって仕方ないだろ!不可抗力だ!
「あの人は、お前のとこの団長に憧れてるんだ。その団長直々の訓練を受けて、養子になったお前に嫉妬してるんじゃないか?」
「そういえばあの人有名人だったな。」
「お前それ私以外の前で言うなよ?殺されるぞ?」
「そんなに!?」
うわぁ、もうやだ。寒気がしてきた。団長のせいで手を抜けないじゃん。
ギリギリまで粘ったフリして負けようと思ったのに。
負けたら絶対付きまとわれる。勝っても付きまとわれそうだけど。
「お前ら、静かにしろ!ふぅ、やっと静かになったナァ。双方構えろ。では、初め!」
俺が慌てて口を閉じると、開始の声が響いた。
ガギィン ギィン ギィン
キンッ キンッ キィン
そこらじゅうから、剣のぶつかり合う音が響く。
おお、思ったより1年が頑張ってるな。
あっ、あそこに居るのはルーナか?
おおっ、だいぶ健闘してるな。
最初の3分は競っていた。3年は余裕な態度だが、その余裕を崩そうと果敢に切り込む。
だが、残り2分を切ると段々と1年の最初の頃のような勢いが無くなっていく。
体力切れか?相手の余裕を崩そうと、張り切り過ぎたな。
自分のペースを保てば、もう少しマシな試合になっただろうが、相手のペースに持ち込まれたか。
戦いの中には、様々な交渉、読み合いが存在する。
ただ剣を交えるだけでは、自分の上位の存在には決して勝てない。
相手の出方を伺い、それを制す。
無意識にやっていただろうが、ムキになって忘れてしまったんだろうな。
どうやら3年生には簡単に勝たせてもらえそうもないようだ。
ビーーーーー
終了を知らせる音が響くと、1年生は次々と崩れ落ちた。
「では、次!11から20位の者は準備をしろ!5分後に開始をする!」
崩れ落ちた1年生を3年生が隅に運ぶ。
ルーナは大丈夫かな?
よく探してみると、ルーナは気丈にも自分の足で立って移動していた。
足がプルプルしてたけど。
可愛いなぁ。
トントン
「なんだよクイード。」
「ユウト、お前鼻の下伸びてるぞ。」
「えっ、マジで!?」
「ああ。マジだ。」
「おおっと。しっかりしなきゃな。」
「、、、。お前って奴は、ハァ。」
ビーーーーー
再び、集合の音が響く。
先ほどと同じように開始され、それをもう一度繰り返すと、残すは上位3人のみとなった。
「残った3人は前に出ろ。」
俺たちは、前に出て3年生と向かい合う。
「あー、ラスティールは、今から5分後に開始をする。クイードはラスティールが試合している間に準備を済ませろ。ユウトも同様にクイードが試合している間に終わらせろよナァ。」
「ライナー、お前説明下手だな。まあいい。では、ラスティール、準備を開始しろ。」
俺たちは、それぞれの位置に戻る。
ああ、もうすぐだ。ワクワクするな。
ふと、俺も団長やサイリさんのように戦闘狂なんだなと思った。
「では早速、時間がないので名前だけ読み上げる。1位 ユウト 2位 クイード 3位ラスティール 4位、、、、、、。 」
このクラスは30人。他のクラスは40人在籍しているから、少ない方だ。それでも読み終わるまでに3分ほどかかった。
目の前には既に3年生が並んでいる。
多分、ランク順なんだろうな。
俺は目の前にいる人と対決することになるんだろう。
だって、物凄い目で見てくるし。
目線だけで俺に穴開きそう。
「よし、ちゃんと並べたようだナ。では、21から30位までは前に出ろ。正面の奴と戦うことになる。しっかり把握しておけよ。開始は今から5分後とする。それまで各自身体を解しておけ。」
えっ、時計もってんの!?と思ったら、辞書くらいの大きさの魔道具だった。
後で聞いたところによると、タイマーみたいなものだそうだ。
ビーーーーー
「集合!最初のように並べ!正面の相手を確認して、各自散らばれ。21から30位の者以外は後ろに下がれ。言っておくが、お前たちが相手をするのは3年Sクラスだ。ナメてかかると痛い目見るぞ。」
マジか。Sクラスとかおかしいだろ。
なに?SクラスにはSクラスぶつけとけ、とかそういう感じ?
いやいや無理だろ。この年齢の2歳差は大きいぞ?
どうやら周囲の奴らもそう思ったようで、ザワザワと騒がしい。
「あー、別に勝てって訳じゃないから安心しろ。俺たちから見た実力を測るだけだ。上位の奴らは分からないがナァ。」
上位の奴らって、、、。
俺もじゃん。団長にまだ1回も勝てたことないのに。
団長より強い人なんてここにはいないと思うけど。
それより3年の目がギラギラしてる。
、、、怖いわ!あの目絶対殺る気だろ!?
「おーい、そこ!見つめあってないでさっさと移動しろ!」
別に見つめあってた訳じゃないですけど。
睨まれてたんだよコッチが。
俺はシブシブ移動する。
クイードを捜すと、あいつはさっさと移動していた。
薄情な奴!
「クイード、置いてくなよ。」
「あー、すまん。にしても、お前厄介な先輩に目をつけられたな。」
「ハァ!?」
厄介な先輩?俺、何もしてないよな。戦うのだって仕方ないだろ!不可抗力だ!
「あの人は、お前のとこの団長に憧れてるんだ。その団長直々の訓練を受けて、養子になったお前に嫉妬してるんじゃないか?」
「そういえばあの人有名人だったな。」
「お前それ私以外の前で言うなよ?殺されるぞ?」
「そんなに!?」
うわぁ、もうやだ。寒気がしてきた。団長のせいで手を抜けないじゃん。
ギリギリまで粘ったフリして負けようと思ったのに。
負けたら絶対付きまとわれる。勝っても付きまとわれそうだけど。
「お前ら、静かにしろ!ふぅ、やっと静かになったナァ。双方構えろ。では、初め!」
俺が慌てて口を閉じると、開始の声が響いた。
ガギィン ギィン ギィン
キンッ キンッ キィン
そこらじゅうから、剣のぶつかり合う音が響く。
おお、思ったより1年が頑張ってるな。
あっ、あそこに居るのはルーナか?
おおっ、だいぶ健闘してるな。
最初の3分は競っていた。3年は余裕な態度だが、その余裕を崩そうと果敢に切り込む。
だが、残り2分を切ると段々と1年の最初の頃のような勢いが無くなっていく。
体力切れか?相手の余裕を崩そうと、張り切り過ぎたな。
自分のペースを保てば、もう少しマシな試合になっただろうが、相手のペースに持ち込まれたか。
戦いの中には、様々な交渉、読み合いが存在する。
ただ剣を交えるだけでは、自分の上位の存在には決して勝てない。
相手の出方を伺い、それを制す。
無意識にやっていただろうが、ムキになって忘れてしまったんだろうな。
どうやら3年生には簡単に勝たせてもらえそうもないようだ。
ビーーーーー
終了を知らせる音が響くと、1年生は次々と崩れ落ちた。
「では、次!11から20位の者は準備をしろ!5分後に開始をする!」
崩れ落ちた1年生を3年生が隅に運ぶ。
ルーナは大丈夫かな?
よく探してみると、ルーナは気丈にも自分の足で立って移動していた。
足がプルプルしてたけど。
可愛いなぁ。
トントン
「なんだよクイード。」
「ユウト、お前鼻の下伸びてるぞ。」
「えっ、マジで!?」
「ああ。マジだ。」
「おおっと。しっかりしなきゃな。」
「、、、。お前って奴は、ハァ。」
ビーーーーー
再び、集合の音が響く。
先ほどと同じように開始され、それをもう一度繰り返すと、残すは上位3人のみとなった。
「残った3人は前に出ろ。」
俺たちは、前に出て3年生と向かい合う。
「あー、ラスティールは、今から5分後に開始をする。クイードはラスティールが試合している間に準備を済ませろ。ユウトも同様にクイードが試合している間に終わらせろよナァ。」
「ライナー、お前説明下手だな。まあいい。では、ラスティール、準備を開始しろ。」
俺たちは、それぞれの位置に戻る。
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ふと、俺も団長やサイリさんのように戦闘狂なんだなと思った。
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