56 / 92
悪役領主はひれ伏さない
第56話 ×ヒロイン ○ヒドイン
しおりを挟む
「ニーナ、走るぞッ!」
「えっ、どうしたのよいきなり」
反応の悪い聖女の手を掴んで引っ張る。
全力で走ればなんとかなる、かもしれない。
そう思っていたのだが、
「ややっ?」
その人物が横移動して俺の行く手を阻んだ。
くそっ、判断が遅かったか……。
こうなるんだったら森の中に逃げ込めばよかった。
「そなた、かなりの剛の者とお見受けしたのだ」
「いや、全然弱いぞ」
「是非、我と手合わせいたそうではないかッ」
「手合わせ出来るほどの実力はないって」
「我が名はトモエ。いざ尋常に勝負なのだ!」
「聞けよ、話を!」
全く聞く耳がねぇ。
くそっ、ほんとコイツ原作通りだな!
ばさっとボロボロのローブを脱ぎ捨てる。
中からは、甲冑と太刀を装備した美少女が現われた。
長い髪の毛は、白い元結《もっとい》で後頭部で一本に束ねられている。
彼女の黒い髪と瞳は、この大陸の人間でないことを現している。
トモエはヒノワっていうまんま日本をモデルにした国から、武者修行の旅に出たって設定だ。
本来こいつとは、大陸の国が四つ消滅すると結成される人類連合軍で初めて顔を合わせる。
だがトモエルートに入った時だけは、フィールド移動中に突発的に出会うことになる。
突入フラグは、高等部在学中に剣術をⅤ、筋力を250以上にすることだ。
筋力の基礎値を250以上にするとなると、知力と精神力を一ミリも上げられなくなる。
それゆえ、トモエルートは別名、脳筋ルートとも呼ばれている。
さておき、何故こいつと出会うことになったかと言えば……まあ、俺のステータスがこいつのフラグを立てるに十分だったからだろうな。
でも正直、こいつとだけは会いたくなかった。
特に〝今〟は本当にヤバイ。
「さあ、そなたも剣を抜くのだ!」
「ちょ、ちょっと、あの子なんなの? 通り魔かなんかなの?」
「なんか、じゃなくて通り魔だ」
「逃げた方がいいんじゃない?」
「逃げられるなら、な……」
たぶん、逃げられない。
そういうイベントだからではなく、身体能力に差がないからだ。
一般的なロールプレイングゲームにおいて、加入時の仲間のレベルを決める方法は二パターン存在する。
一つは、最初から加入レベルが決まっているパターン。
もう一つは、加入時に主人公のレベルを参照して決まるパターン。
プロデニの場合は、後者の方法が設定されている。
つまり俺のレベルが99に上がった今、トモエもまたレベル99になっているはずだ。
脳筋ルートって俗称の通り、トモエは腕力と体力お化け。
逃走可能な相手じゃない。
序盤防具しか身につけてない俺にとって、トモエの攻撃は一撃必殺。かすっただけでも死にかねん。
だからこいつにだけは会いたくなかったんだよなあ……。
「ほら早く死合おうではないか!」
「他を当たってくれ」
「せめて刀の先っちょ、先っちょだけでも! フヒヒッ」
「…………」
「ハァハァ!」
うっ。
背筋に寒気が。
てかこいつ、性格がおかしくなってね?
もしかして俺のレベルが99だから、高すぎるステータスに酔っ払ってんのか?
目もちょっとイってるし。
こりゃ完全にキマってますわ……。
こんなのとまともにやり合ったら、俺までおかしくなりそうだ。
「ニーナ。悪い、少し掴まれ」
「えっ、キャッ!」
聖女をお姫様抱っこして、身体強化をかける。
足に力を込めて、全力で飛び出した。
「ぬっ?」
速攻を仕掛けたつもりだったが、トモエは即座に反応した。
さすが、キマっても武士。
少しは油断してくれないかと思ったが、この反応速度が嫌になる。
しかし、来るとわかって飛び込んだ。
俺は慌てず腰をかがめる。
頭上すれすれを、トモエの刀がかすめた。
――ッぶねぇ!
いま絶対頸狙ってたぞッ!
こいつマジでヒロインなのか!?
主人公の首を刈り取ろうとするなよ!
後ろを見ずに全力ダッシュ!
俺の後ろを、ぴたりとトモエが追ってくる。
「アヒャヒャヒャ。待てー、待つのだー! フヒヒ」
お前みたいな危険人物に呼び止められて、待つ奴がいるか!
しかし、突き放せないな。
それどころか、じわじわと距離を縮められている。
ニーナがお荷物になってるせいだな。
……聖女を囮として放流出来ないかな?
うん、やめておこう。
トモエが狙ってるのは俺だろうし、聖女を放流して囮にすらならなかったら、バッドエンドフラグが立ちかねん。
しゃーない。
ここは奥の手を出すか。
俺は意識を地面に向ける。
タイミングを狙い澄まして、影を発動。
込められていた魔力が蠢き、地面を抉る。
俺の影が、地面を大きく消し去った。
その消えた地面の直上には、着地姿勢のトモエ。
「んあッ!?」
悲しそうな顔をして、ぴゅんと即席落とし穴に落下した。
少し可哀想だが、これでよし。
俺がこれまで注いできた魔力を全部使った影だ。
落とし穴の深さはかなりのものになっているはずだ。
だからといって安心は出来ない。
相手はレベル99のトモエである。
一般人なら即死級の落とし穴であっても、たぶんピンピンしてるだろうし、なんなら即座に這い上がってきても不思議じゃない。
俺はイングラムの国境に向けて、引き続き全力で走り続けるのだった。
「えっ、どうしたのよいきなり」
反応の悪い聖女の手を掴んで引っ張る。
全力で走ればなんとかなる、かもしれない。
そう思っていたのだが、
「ややっ?」
その人物が横移動して俺の行く手を阻んだ。
くそっ、判断が遅かったか……。
こうなるんだったら森の中に逃げ込めばよかった。
「そなた、かなりの剛の者とお見受けしたのだ」
「いや、全然弱いぞ」
「是非、我と手合わせいたそうではないかッ」
「手合わせ出来るほどの実力はないって」
「我が名はトモエ。いざ尋常に勝負なのだ!」
「聞けよ、話を!」
全く聞く耳がねぇ。
くそっ、ほんとコイツ原作通りだな!
ばさっとボロボロのローブを脱ぎ捨てる。
中からは、甲冑と太刀を装備した美少女が現われた。
長い髪の毛は、白い元結《もっとい》で後頭部で一本に束ねられている。
彼女の黒い髪と瞳は、この大陸の人間でないことを現している。
トモエはヒノワっていうまんま日本をモデルにした国から、武者修行の旅に出たって設定だ。
本来こいつとは、大陸の国が四つ消滅すると結成される人類連合軍で初めて顔を合わせる。
だがトモエルートに入った時だけは、フィールド移動中に突発的に出会うことになる。
突入フラグは、高等部在学中に剣術をⅤ、筋力を250以上にすることだ。
筋力の基礎値を250以上にするとなると、知力と精神力を一ミリも上げられなくなる。
それゆえ、トモエルートは別名、脳筋ルートとも呼ばれている。
さておき、何故こいつと出会うことになったかと言えば……まあ、俺のステータスがこいつのフラグを立てるに十分だったからだろうな。
でも正直、こいつとだけは会いたくなかった。
特に〝今〟は本当にヤバイ。
「さあ、そなたも剣を抜くのだ!」
「ちょ、ちょっと、あの子なんなの? 通り魔かなんかなの?」
「なんか、じゃなくて通り魔だ」
「逃げた方がいいんじゃない?」
「逃げられるなら、な……」
たぶん、逃げられない。
そういうイベントだからではなく、身体能力に差がないからだ。
一般的なロールプレイングゲームにおいて、加入時の仲間のレベルを決める方法は二パターン存在する。
一つは、最初から加入レベルが決まっているパターン。
もう一つは、加入時に主人公のレベルを参照して決まるパターン。
プロデニの場合は、後者の方法が設定されている。
つまり俺のレベルが99に上がった今、トモエもまたレベル99になっているはずだ。
脳筋ルートって俗称の通り、トモエは腕力と体力お化け。
逃走可能な相手じゃない。
序盤防具しか身につけてない俺にとって、トモエの攻撃は一撃必殺。かすっただけでも死にかねん。
だからこいつにだけは会いたくなかったんだよなあ……。
「ほら早く死合おうではないか!」
「他を当たってくれ」
「せめて刀の先っちょ、先っちょだけでも! フヒヒッ」
「…………」
「ハァハァ!」
うっ。
背筋に寒気が。
てかこいつ、性格がおかしくなってね?
もしかして俺のレベルが99だから、高すぎるステータスに酔っ払ってんのか?
目もちょっとイってるし。
こりゃ完全にキマってますわ……。
こんなのとまともにやり合ったら、俺までおかしくなりそうだ。
「ニーナ。悪い、少し掴まれ」
「えっ、キャッ!」
聖女をお姫様抱っこして、身体強化をかける。
足に力を込めて、全力で飛び出した。
「ぬっ?」
速攻を仕掛けたつもりだったが、トモエは即座に反応した。
さすが、キマっても武士。
少しは油断してくれないかと思ったが、この反応速度が嫌になる。
しかし、来るとわかって飛び込んだ。
俺は慌てず腰をかがめる。
頭上すれすれを、トモエの刀がかすめた。
――ッぶねぇ!
いま絶対頸狙ってたぞッ!
こいつマジでヒロインなのか!?
主人公の首を刈り取ろうとするなよ!
後ろを見ずに全力ダッシュ!
俺の後ろを、ぴたりとトモエが追ってくる。
「アヒャヒャヒャ。待てー、待つのだー! フヒヒ」
お前みたいな危険人物に呼び止められて、待つ奴がいるか!
しかし、突き放せないな。
それどころか、じわじわと距離を縮められている。
ニーナがお荷物になってるせいだな。
……聖女を囮として放流出来ないかな?
うん、やめておこう。
トモエが狙ってるのは俺だろうし、聖女を放流して囮にすらならなかったら、バッドエンドフラグが立ちかねん。
しゃーない。
ここは奥の手を出すか。
俺は意識を地面に向ける。
タイミングを狙い澄まして、影を発動。
込められていた魔力が蠢き、地面を抉る。
俺の影が、地面を大きく消し去った。
その消えた地面の直上には、着地姿勢のトモエ。
「んあッ!?」
悲しそうな顔をして、ぴゅんと即席落とし穴に落下した。
少し可哀想だが、これでよし。
俺がこれまで注いできた魔力を全部使った影だ。
落とし穴の深さはかなりのものになっているはずだ。
だからといって安心は出来ない。
相手はレベル99のトモエである。
一般人なら即死級の落とし穴であっても、たぶんピンピンしてるだろうし、なんなら即座に這い上がってきても不思議じゃない。
俺はイングラムの国境に向けて、引き続き全力で走り続けるのだった。
23
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる