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第1話 転生
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煌々と炎が焚かれている。
人々の関心は、その中心——火刑台に立たされた少女に向けられていた。
煤けた衣装、薄汚れた肌。かつては美しく結い上げられていた黒髪が、乾燥した風に吹かれて、ばさばさとはためいている。
「これより、神聖たる王家と国家に仇なした反逆の罪により、セレスティア・ド・アルノを火刑に処す!」
怒号混じりの歓声の中で、少女の心は酷く凪いでいた。もはや反抗する気力もなく、ただ黙って運命を受け入れようとしている。
これまでずっと、そうしてきたように。
足首を締め付ける縄が食い込む。痛みに呻く間もなく、足元に積み上げられた薪に火がつけられた。観衆の興奮が最高潮になる中で、彼女は堪らず金色の目を閉じる。頬を伝った涙が、じりじりと蒸発していった。
(ねえ、わたしは何を間違えたの?)
それは確かな疑問だった。今まで何もかも言いなりに生きてきた彼女の、最初で最後の意思。
けれどそれが、誰かに届くことは無い。熱と煙に晒されて、やがて少女の意識は溶けるように消えていく。
(……もし、もう一度)
ほとんど止まりかけた思考が、最期の独白を紡ぐ。こぼれた涙もすぐに消えていく温度の中で、彼女はしっかりと手を握りしめていた。
(もう一度、生きられるならば……わたしはもう、誰の言いなりにもならないわ)
炎が派手に上がる。脂の焼けるにおいが辺りを漂う。熱風が吹きすさび、処刑人の怒声が響き渡る。それでも人々の歓声は、いつまでも広場に溢れていた。
やがて彼女は光と煙に包まれ、その輪郭を失った。
☆☆☆
はっ、と息を吸う。すっと鼻に抜ける、薬草と湿った土のにおい。がさついた、けれど人肌に温かいシーツの感触。ぼんやりと目を開けたまま、彼女はしばらくそうしていた。
ここはどこ、なんて。
混乱した記憶の中でそんな疑問が湧いてくる。長く細く息を吐いて、額ににじんだ汗を拭った。指先に絡んだ毛は、くすんだ金色をしていた。
『あれ』は前世の記憶。みんなの言いなりになって死んだ、セレスティア・ド・アルノという、貴族の女の子の記憶。
そしてここは——
「……ここはわたしの、リュネの家」
リュネはもう一度息を吐いて、目を閉じた。哀れで愚かなセレスティアに、きっと神さまは同情なさったのだろう。一体どんな奇跡の御業かは分からないが、前世の記憶を引き継いだままのセレスティアは、今世では『リュネ』という女性として生きている。
最期の願いは、確かに聞き届けられたのだ。
(それにしたって、嫌な夢だったわ)
リュネはベッドからおりて伸びをした。清々しい日差しが窓の隙間から漏れている。ガウンを肩にかけ木戸を開けば、柔らかな日差しとしっとりとした土のにおいを感じる。
素晴らしい天気だ。爽やかな風が首すじをそっと撫でた。
リュネはゆっくりと、確かめるように部屋を見渡す。
あちこちに干している薬草。作りかけのお守り。木組みのどっしりとした家具。棚にはたくさんの本と薬瓶が並び、大鍋の近くには、一昨日作った木いちごのジャムが身を寄せあっている。
桶に張った水面を覗き込む。くすんだ金髪に緑の目。ぱらぱらとそばかすの散った顔。目を剥くような美貌も、きらびやかなドレスも、たっぷりの宝石がついたアクセサリーもない。
けれど、大丈夫。それがいつも通りの『リュネ』だ。
「……よし。今日も一日わたしらしくいこう」
もう誰の言いなりにはならない。改めてそう思えば、自然とリュネの背筋は伸びていた。
「魔女さま!」
朝の祈りを終えたところで、けたたましい音を立ててドアが叩かれた。リュネは下ろしたままだった髪を髪紐で結び、扉を開ける。
「おはよう。どうしたの?」
「魔女さま。ごめんなさい。ごめんなさい」
ぼろぼろの服を着た少年は、リュネを見るなりその腰元に飛びついてきた。赤く熟れた果実が二、三個、ばらばらと床に転がり落ちる。何か尋ねようとしても、少年は泣いて謝るばかりだ。
呆気に取られていると、低い怒鳴り声が近づいてきた。少年がびくりと体を震わせる。
「魔女さま。その子どもをこっちに渡してくんねえか」
のしのしと歩いてきたのは、目尻をぎりりと釣り上げた大柄な男だった。濃い緑の襟巻きには見覚えがある。たしか、村で商店を営んでいる男だった。いつもは陽気な印象のする顔が、今は酷くいかめしい表情をしている。
「何事ですか」
「このガキ、うちの果物を盗みやがった」
「ごめんなさい! ごめんなさい!」
男は今にも殺さんばかりの剣幕で、少年の肩を掴んでいる。怯えて泣き叫ぶ少年と男の間に入り、リュネは膝を折って尋ねた。
「盗んだの?」
涙でぐしゃぐしゃになった顔が、小さく頷く。果物屋の男がますます顔を渋くして、少年を引き剥がそうとした。
が、リュネはそのがっしりとした腕を掴み、顔を上げる。その眼光に一瞬、彼の意識がぐらりと揺れた。
「ねえおじさま、そしたらわたしが払うわ。いくらかしら」
魔女さま。少年の濡れた声が驚きに色づく。が、果物屋の男は再び顔を険しくして大きく横に振った。
「魔女さま。それはいけねえ。こいつは盗みをした。なら、ちゃんとしつけてやらねえと」
「ええ。ですが、何か事情があってのことかもしれません」
「けどよお」
おじさま。リュネはあくまで冷静に、まるで自分に言い聞かせるようにゆっくりと言葉を重ねる。ざあ、と風が吹いて朝日をちらちらと揺らしていた。
「だからわたしが、代わりに支払います。それなら許してくれるかしら」
男はしばらくの間黙り込んでいたが、やがて呆れたように頭をがしがしとかいてため息をついた。
「……仕方ねえなあ。『赦しの魔女』さまは。おいガキ!」
「っ、は、はい!」
少年が再び背筋をぴんと伸ばす。男は少年に目線を合わせると、落ちていた果実を彼に手渡した。
「いいか。魔女さまに誓って、もう二度とすんじゃねえぞ」
「は、はい! ごめんなさい……」
リュネは財布から果物代と、それに色をつけた分のコインを渡して、男を帰らせた。それから、まだぐすぐすと泣いている少年を招き入れる。
「さあ座って。薬草茶は好き?」
「……魔女さま、その」
「理由があったのなら教えてちょうだい。さあもう泣くのはよして」
落ちていた残りの果実を拾い、リュネは薬草茶の準備をした。老婆直伝のそれは、爽やかな香りとほんのりとした甘みが特徴的なものだ。少年の前にカップを差し出すと、彼は熱さに目を細めながらも、むさぼるように飲む。
その様子を眺めていると、彼は少し恥ずかしそうに肩をすぼめて、ほとんど空になったカップをテーブルに戻した。
「母ちゃんが病気で……リンゴが食べたいって。でも、お金が無くて」
「それで盗んでしまったのね」
小さな頭が頷く。泥汚れのついた毛先に、げっそりとした顔。爪の先が真っ黒になった指。彼の暮らしぶりがよくないことはひと目で分かる。
お金持ちや貴族の子どもが、十分すぎる教育や衣食住を与えられているのに対して、今日を生きるのにも精一杯な子どもが多いことは、もうよく理解している。
けれど。リュネはおかわりのお茶をついで、自分の分のカップをゆっくり揺らした。淡い緑色の、とろんとした液体がくるりと円を描く。
「分かっているでしょうけど、盗みはいけないわ。あのおじさんも、リンゴを売ったお金で生活しているの。それは分かるでしょう?」
「……はい」
「いい子ね。あなたは、しばらくここでお手伝いをしてちょうだい。リンゴ代のお詫びよ」
ごめんなさい。少年はもう一度頭を下げて謝ると、リンゴをポケットに詰め込み始めた。リュネはカップのお茶を静かに飲み干してから、ぱん、と椅子から立ち上がる。
「よし。それじゃあ、お母さまのところへ案内して」
「えっ……」
「病気なんでしょう? 容態を診るわ。準備をするから少し待っていて」
置いていたカゴを手にして、リュネは薬草棚を開いた。ささ、と万能効果のある薬をいくつかカゴに放り込む。調合済の小瓶が、からころと音を立てた。
(わたしはすべての人を救えるほどの力は無い。けれど……)
目の前で困っている人を放っておくことは、許せない。これは、自分のための行いだ。
少年が再び泣き出しそうな声で礼を言う。リュネはそれにただ、優しく微笑むだけだった。
人々の関心は、その中心——火刑台に立たされた少女に向けられていた。
煤けた衣装、薄汚れた肌。かつては美しく結い上げられていた黒髪が、乾燥した風に吹かれて、ばさばさとはためいている。
「これより、神聖たる王家と国家に仇なした反逆の罪により、セレスティア・ド・アルノを火刑に処す!」
怒号混じりの歓声の中で、少女の心は酷く凪いでいた。もはや反抗する気力もなく、ただ黙って運命を受け入れようとしている。
これまでずっと、そうしてきたように。
足首を締め付ける縄が食い込む。痛みに呻く間もなく、足元に積み上げられた薪に火がつけられた。観衆の興奮が最高潮になる中で、彼女は堪らず金色の目を閉じる。頬を伝った涙が、じりじりと蒸発していった。
(ねえ、わたしは何を間違えたの?)
それは確かな疑問だった。今まで何もかも言いなりに生きてきた彼女の、最初で最後の意思。
けれどそれが、誰かに届くことは無い。熱と煙に晒されて、やがて少女の意識は溶けるように消えていく。
(……もし、もう一度)
ほとんど止まりかけた思考が、最期の独白を紡ぐ。こぼれた涙もすぐに消えていく温度の中で、彼女はしっかりと手を握りしめていた。
(もう一度、生きられるならば……わたしはもう、誰の言いなりにもならないわ)
炎が派手に上がる。脂の焼けるにおいが辺りを漂う。熱風が吹きすさび、処刑人の怒声が響き渡る。それでも人々の歓声は、いつまでも広場に溢れていた。
やがて彼女は光と煙に包まれ、その輪郭を失った。
☆☆☆
はっ、と息を吸う。すっと鼻に抜ける、薬草と湿った土のにおい。がさついた、けれど人肌に温かいシーツの感触。ぼんやりと目を開けたまま、彼女はしばらくそうしていた。
ここはどこ、なんて。
混乱した記憶の中でそんな疑問が湧いてくる。長く細く息を吐いて、額ににじんだ汗を拭った。指先に絡んだ毛は、くすんだ金色をしていた。
『あれ』は前世の記憶。みんなの言いなりになって死んだ、セレスティア・ド・アルノという、貴族の女の子の記憶。
そしてここは——
「……ここはわたしの、リュネの家」
リュネはもう一度息を吐いて、目を閉じた。哀れで愚かなセレスティアに、きっと神さまは同情なさったのだろう。一体どんな奇跡の御業かは分からないが、前世の記憶を引き継いだままのセレスティアは、今世では『リュネ』という女性として生きている。
最期の願いは、確かに聞き届けられたのだ。
(それにしたって、嫌な夢だったわ)
リュネはベッドからおりて伸びをした。清々しい日差しが窓の隙間から漏れている。ガウンを肩にかけ木戸を開けば、柔らかな日差しとしっとりとした土のにおいを感じる。
素晴らしい天気だ。爽やかな風が首すじをそっと撫でた。
リュネはゆっくりと、確かめるように部屋を見渡す。
あちこちに干している薬草。作りかけのお守り。木組みのどっしりとした家具。棚にはたくさんの本と薬瓶が並び、大鍋の近くには、一昨日作った木いちごのジャムが身を寄せあっている。
桶に張った水面を覗き込む。くすんだ金髪に緑の目。ぱらぱらとそばかすの散った顔。目を剥くような美貌も、きらびやかなドレスも、たっぷりの宝石がついたアクセサリーもない。
けれど、大丈夫。それがいつも通りの『リュネ』だ。
「……よし。今日も一日わたしらしくいこう」
もう誰の言いなりにはならない。改めてそう思えば、自然とリュネの背筋は伸びていた。
「魔女さま!」
朝の祈りを終えたところで、けたたましい音を立ててドアが叩かれた。リュネは下ろしたままだった髪を髪紐で結び、扉を開ける。
「おはよう。どうしたの?」
「魔女さま。ごめんなさい。ごめんなさい」
ぼろぼろの服を着た少年は、リュネを見るなりその腰元に飛びついてきた。赤く熟れた果実が二、三個、ばらばらと床に転がり落ちる。何か尋ねようとしても、少年は泣いて謝るばかりだ。
呆気に取られていると、低い怒鳴り声が近づいてきた。少年がびくりと体を震わせる。
「魔女さま。その子どもをこっちに渡してくんねえか」
のしのしと歩いてきたのは、目尻をぎりりと釣り上げた大柄な男だった。濃い緑の襟巻きには見覚えがある。たしか、村で商店を営んでいる男だった。いつもは陽気な印象のする顔が、今は酷くいかめしい表情をしている。
「何事ですか」
「このガキ、うちの果物を盗みやがった」
「ごめんなさい! ごめんなさい!」
男は今にも殺さんばかりの剣幕で、少年の肩を掴んでいる。怯えて泣き叫ぶ少年と男の間に入り、リュネは膝を折って尋ねた。
「盗んだの?」
涙でぐしゃぐしゃになった顔が、小さく頷く。果物屋の男がますます顔を渋くして、少年を引き剥がそうとした。
が、リュネはそのがっしりとした腕を掴み、顔を上げる。その眼光に一瞬、彼の意識がぐらりと揺れた。
「ねえおじさま、そしたらわたしが払うわ。いくらかしら」
魔女さま。少年の濡れた声が驚きに色づく。が、果物屋の男は再び顔を険しくして大きく横に振った。
「魔女さま。それはいけねえ。こいつは盗みをした。なら、ちゃんとしつけてやらねえと」
「ええ。ですが、何か事情があってのことかもしれません」
「けどよお」
おじさま。リュネはあくまで冷静に、まるで自分に言い聞かせるようにゆっくりと言葉を重ねる。ざあ、と風が吹いて朝日をちらちらと揺らしていた。
「だからわたしが、代わりに支払います。それなら許してくれるかしら」
男はしばらくの間黙り込んでいたが、やがて呆れたように頭をがしがしとかいてため息をついた。
「……仕方ねえなあ。『赦しの魔女』さまは。おいガキ!」
「っ、は、はい!」
少年が再び背筋をぴんと伸ばす。男は少年に目線を合わせると、落ちていた果実を彼に手渡した。
「いいか。魔女さまに誓って、もう二度とすんじゃねえぞ」
「は、はい! ごめんなさい……」
リュネは財布から果物代と、それに色をつけた分のコインを渡して、男を帰らせた。それから、まだぐすぐすと泣いている少年を招き入れる。
「さあ座って。薬草茶は好き?」
「……魔女さま、その」
「理由があったのなら教えてちょうだい。さあもう泣くのはよして」
落ちていた残りの果実を拾い、リュネは薬草茶の準備をした。老婆直伝のそれは、爽やかな香りとほんのりとした甘みが特徴的なものだ。少年の前にカップを差し出すと、彼は熱さに目を細めながらも、むさぼるように飲む。
その様子を眺めていると、彼は少し恥ずかしそうに肩をすぼめて、ほとんど空になったカップをテーブルに戻した。
「母ちゃんが病気で……リンゴが食べたいって。でも、お金が無くて」
「それで盗んでしまったのね」
小さな頭が頷く。泥汚れのついた毛先に、げっそりとした顔。爪の先が真っ黒になった指。彼の暮らしぶりがよくないことはひと目で分かる。
お金持ちや貴族の子どもが、十分すぎる教育や衣食住を与えられているのに対して、今日を生きるのにも精一杯な子どもが多いことは、もうよく理解している。
けれど。リュネはおかわりのお茶をついで、自分の分のカップをゆっくり揺らした。淡い緑色の、とろんとした液体がくるりと円を描く。
「分かっているでしょうけど、盗みはいけないわ。あのおじさんも、リンゴを売ったお金で生活しているの。それは分かるでしょう?」
「……はい」
「いい子ね。あなたは、しばらくここでお手伝いをしてちょうだい。リンゴ代のお詫びよ」
ごめんなさい。少年はもう一度頭を下げて謝ると、リンゴをポケットに詰め込み始めた。リュネはカップのお茶を静かに飲み干してから、ぱん、と椅子から立ち上がる。
「よし。それじゃあ、お母さまのところへ案内して」
「えっ……」
「病気なんでしょう? 容態を診るわ。準備をするから少し待っていて」
置いていたカゴを手にして、リュネは薬草棚を開いた。ささ、と万能効果のある薬をいくつかカゴに放り込む。調合済の小瓶が、からころと音を立てた。
(わたしはすべての人を救えるほどの力は無い。けれど……)
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