4 / 30
第4話 奇跡の秘術
しおりを挟む
息が止まる。リュネは目を見開いたまま、最大限の集中力を深い傷に向けていた。
失敗は、許されない。指先が震えている。それを、力を込めて抑えた。
感情は、外に追い出さないと。
指先に込めた魔力が淡い緑の輝きを放つ。それを、えぐれてしまった皮膚の端から、ゆっくり、ゆっくりと埋めていくのだ。
そうすると、お湯が湧き始めるみたいに真っ赤な肉が膨れて、徐々に傷口を小さくしていく。新しく出来上がったばかりの皮膚があらわになっていく。
急いではいけない。けれど、のんびりもしていられない。頭の中が整理されていく。次にやること、意識しないといけないこと、周りの気配——。そのすべての情報が流れ込んできて、冷静に処理している。
「……っ、は」
これ以上は、というところで、リュネは息を思い切り吐いた。泡が弾けるように集中力が飛び、くらりとその場に崩れる。
瞬間、石の床がくるくる回りだし、鎧でも着せられたかのような重みがどっと体に被さってきた。
「……ぅあ、頭いた……」
きりきりと締め付ける頭を押さえて、それでもリュネは体を起こす。彼は——とりあえず、酷い傷口は塞がれていた。まだ薄く体液の滲む部分はあれど、包帯で処置できるほどに治まっている。
脈も、弱いけどある。息、している。血色は……まだ戻らないけれど、かろうじて繋いだ。魔力で傷口を覆っているから、瘴気が蝕むこともないだろう。
けれど油断はしていられない。リュネは彼の傷口に包帯を巻き付け、付近にあった毛布で体を包んだ。
ここから先は、彼の体力次第だ。
からからになった喉に唾液を飲み下し、リュネはもう一度ため息をつく。心臓の音がやけにうるさい。がたがた震えている手をぎゅっと握りしめる。
(おばあちゃま……)
『——お前のそれは、世界の理さえ曲げる力だ。そんな大きな力を使えば、必ず代償が起こる』
幼い頃、死んでしまった小鳥を生き返らせてしまったとき、老婆はそう言った。
ただ怪我を治してあげたかっただけなのに。当時はそう思っていたが、その後三日ほど熱を出してしまったので、身をもって知ることとなったのだ。
この力は、強大だ。けれど、無限に使うことはできない。
(あの小鳥も、結局その後すぐに死んでしまって……)
ぞっとする。ひゅっと息の音が喉奥で響いて、リュネは咄嗟に青年の手を握っていた。
肩が強ばる。手の冷たさがしんしんと押し寄せてくる。彼の温度が皮膚の奥まで染み込んでくるような——。
また、同じことを繰り返したのではないか。そう思ってしまって。
それでも。リュネはぶるんと首を横に振った。
(大丈夫。今のわたしには、魔女としての知識があるわ)
「魔女さま……」
背後のドアが開いて、修道女たちがぞろぞろと戻ってきた。みな一様に不安そうな顔をして、リュネのことを窺っている。
だからリュネは、あえてゆっくりと、毅然とした態度で立ち上がり、そっと微笑んでみせた。
「……血は止まったわ。まずは、安心して」
少女たちの間に安堵の空気が広がる。中には立っていられなくなった者さえいた。
彼女たちが駆け寄り、傷の様子を確認している間に、リュネは淡々と続ける。
「けれど、随分出血してしまったから……まず、体を温めて。栄養も取らせなきゃ。傷が熱を持ち出したら冷やして、それから……」
「湯たんぽ持ってきました!」
「毛布、奥にもっとあったよね。持ってきましょう」
わっ、と修道女たちは動き始めた。それは、先ほどまでの悲壮感ある戦いでは無い。与えられた奇跡を、それが一瞬のきらめきに終わらないよう、全力を尽くしている。
ふと、少女のひとりがリュネを見上げた。それはついさっき、堪らず嗚咽を漏らしていた少女だった。まだ幼さの残る頬をふくりと持ち上げ、目元がきゅっと笑う。
「魔女さま。ありがとうございます!」
ああ。
リュネは、まだ乾いた血の付いた指先をぎゅっと握りしめる。全身に感情がみなぎっていくのが分かった。まるで、頭痛もめまいも疲労感も、この体に与えられた代償なんて、どうでも良くなってしまうような。
力を使うことに後悔なんてなかった。自分で決めたことだから。それでも——。
「……ううん。こちらこそ。ありがとう」
リュネはふわりと表情を緩めていた。視界が、少しだけ滲んで見えていた。
☆☆☆
青年の経過は、素晴らしいほど順調だった。意識こそ回復はしていないものの、傷口を埋めた魔力は着実に彼の肉体に馴染み、命を死から遠ざけている。
あとは、目を覚ますのを祈るばかりだ。いや、祈るのでは無い。
救うために、行動あるのみ、だ。
「魔女さま。少しお休みになられた方が……」
夜明けの近い救護室。修道女のひとりがおずおずと尋ねてくる。薬草を擦り合わせる手を止めて、リュネはふっと口角を上げた。
「大丈夫。あなた達こそ、ずっと働き詰めでしょう。きちんと休んで」
「私たちは交代してるので……魔女さまは、もう三日もつきっきりで看病しているじゃないですか」
「彼が目を覚ますまでは見届けたいの。心配してくれてありがとうね」
彼女は分かりました、と血で汚れた包帯を持って去っていった。ふっ、と息を吐くと、どろりとした重みが身体中にのしかかる。ぱさぱさになった髪の束が一房、束ねていた髪紐からこぼれた。
正直、疲労感が無い訳では無い。が、そこはどうとでもなる。自身の体に魔力を流せば、ある程度の疲れなんて無視できるから。
(このくらいなら、二日くらい眠れば済むはずだし……)
それよりも、何かの間違いで、彼の命が死神に連れていかれてしまう方が、ずっと恐ろしい。
液体を混ぜ合わせつつ、リュネは彼の眠るベッドに向かう。手元の椀には、特製の薬湯。複数の体力回復の効力がある薬草に加えて、活力回復の『おまじない』をかけた、超回復薬だ。
味はともかく、患者の身体に負担をかけない最大限の効果をもたらすのは確実。実際、毎日飲ませているおかげで、顔色は随分マシになってきている。
どろりとしたそれを匙に掬い、いつもの通り彼の口に流し込もうとした、その時だった。ぴく、と薄いまぶたが震えたのだ。はっとリュネは息を飲む。
「……ぅ、ここ、は」
黒髪の隙間。青年の、ぼうっとした琥珀色の目が宙をさまよう。リュネは器を置いて、彼の顔を覗き込んだ。前髪を払い、その額の汗を指先でそっと拭う。
「ここは教会。あなたは馬に乗ってここに来たの。覚えてる?」
ぼさぼさの黒髪が頷く。痛みがあるのか、顔を僅かに歪めながら、彼は視線だけでリュネのことを見上げた。その目がゆっくりと見開かれていき——
「……お前、アルノ、の」
アルノ。
その単語に、一瞬、リュネの動きが止まる。忘れられるはずのない単語。もう二度と聞くはずがなかった言葉。渡すつもりだった吸い飲みの中の水が揺れる。
(なぜその名前を……? 彼は、一体何なの?)
聞きたい。怖い。浮かんでは頭を占める疑問を解消したい。
けれど今は——。
リュネは密やかに息を吐いて、彼の口元に吸い飲みの器を寄せた。まだ白いくちびるがそれをそっとつまむ。
「……いいえ。私はリュネ。魔女よ」
「ま、じょ」
「そう。あなたは?」
青年はまだ視線を迷わせている。やがてそれがふっ、と伏せられると、一言一言を噛み締めるように、低い声が並べられた。
「……おれは、カイル」
「カイル?」
「そう。ただの、カイルだ」
青年——カイルのまなこが不敵に光を放つ。ただ一言が、重く鈍く光る刃物のようで。その不気味な静けさに、わけも分からず息が浅くなっていた。
カイル。そう名乗る青年の、熱と虚ろを纏うただならぬ雰囲気に、リュネは言葉を失っていた。
失敗は、許されない。指先が震えている。それを、力を込めて抑えた。
感情は、外に追い出さないと。
指先に込めた魔力が淡い緑の輝きを放つ。それを、えぐれてしまった皮膚の端から、ゆっくり、ゆっくりと埋めていくのだ。
そうすると、お湯が湧き始めるみたいに真っ赤な肉が膨れて、徐々に傷口を小さくしていく。新しく出来上がったばかりの皮膚があらわになっていく。
急いではいけない。けれど、のんびりもしていられない。頭の中が整理されていく。次にやること、意識しないといけないこと、周りの気配——。そのすべての情報が流れ込んできて、冷静に処理している。
「……っ、は」
これ以上は、というところで、リュネは息を思い切り吐いた。泡が弾けるように集中力が飛び、くらりとその場に崩れる。
瞬間、石の床がくるくる回りだし、鎧でも着せられたかのような重みがどっと体に被さってきた。
「……ぅあ、頭いた……」
きりきりと締め付ける頭を押さえて、それでもリュネは体を起こす。彼は——とりあえず、酷い傷口は塞がれていた。まだ薄く体液の滲む部分はあれど、包帯で処置できるほどに治まっている。
脈も、弱いけどある。息、している。血色は……まだ戻らないけれど、かろうじて繋いだ。魔力で傷口を覆っているから、瘴気が蝕むこともないだろう。
けれど油断はしていられない。リュネは彼の傷口に包帯を巻き付け、付近にあった毛布で体を包んだ。
ここから先は、彼の体力次第だ。
からからになった喉に唾液を飲み下し、リュネはもう一度ため息をつく。心臓の音がやけにうるさい。がたがた震えている手をぎゅっと握りしめる。
(おばあちゃま……)
『——お前のそれは、世界の理さえ曲げる力だ。そんな大きな力を使えば、必ず代償が起こる』
幼い頃、死んでしまった小鳥を生き返らせてしまったとき、老婆はそう言った。
ただ怪我を治してあげたかっただけなのに。当時はそう思っていたが、その後三日ほど熱を出してしまったので、身をもって知ることとなったのだ。
この力は、強大だ。けれど、無限に使うことはできない。
(あの小鳥も、結局その後すぐに死んでしまって……)
ぞっとする。ひゅっと息の音が喉奥で響いて、リュネは咄嗟に青年の手を握っていた。
肩が強ばる。手の冷たさがしんしんと押し寄せてくる。彼の温度が皮膚の奥まで染み込んでくるような——。
また、同じことを繰り返したのではないか。そう思ってしまって。
それでも。リュネはぶるんと首を横に振った。
(大丈夫。今のわたしには、魔女としての知識があるわ)
「魔女さま……」
背後のドアが開いて、修道女たちがぞろぞろと戻ってきた。みな一様に不安そうな顔をして、リュネのことを窺っている。
だからリュネは、あえてゆっくりと、毅然とした態度で立ち上がり、そっと微笑んでみせた。
「……血は止まったわ。まずは、安心して」
少女たちの間に安堵の空気が広がる。中には立っていられなくなった者さえいた。
彼女たちが駆け寄り、傷の様子を確認している間に、リュネは淡々と続ける。
「けれど、随分出血してしまったから……まず、体を温めて。栄養も取らせなきゃ。傷が熱を持ち出したら冷やして、それから……」
「湯たんぽ持ってきました!」
「毛布、奥にもっとあったよね。持ってきましょう」
わっ、と修道女たちは動き始めた。それは、先ほどまでの悲壮感ある戦いでは無い。与えられた奇跡を、それが一瞬のきらめきに終わらないよう、全力を尽くしている。
ふと、少女のひとりがリュネを見上げた。それはついさっき、堪らず嗚咽を漏らしていた少女だった。まだ幼さの残る頬をふくりと持ち上げ、目元がきゅっと笑う。
「魔女さま。ありがとうございます!」
ああ。
リュネは、まだ乾いた血の付いた指先をぎゅっと握りしめる。全身に感情がみなぎっていくのが分かった。まるで、頭痛もめまいも疲労感も、この体に与えられた代償なんて、どうでも良くなってしまうような。
力を使うことに後悔なんてなかった。自分で決めたことだから。それでも——。
「……ううん。こちらこそ。ありがとう」
リュネはふわりと表情を緩めていた。視界が、少しだけ滲んで見えていた。
☆☆☆
青年の経過は、素晴らしいほど順調だった。意識こそ回復はしていないものの、傷口を埋めた魔力は着実に彼の肉体に馴染み、命を死から遠ざけている。
あとは、目を覚ますのを祈るばかりだ。いや、祈るのでは無い。
救うために、行動あるのみ、だ。
「魔女さま。少しお休みになられた方が……」
夜明けの近い救護室。修道女のひとりがおずおずと尋ねてくる。薬草を擦り合わせる手を止めて、リュネはふっと口角を上げた。
「大丈夫。あなた達こそ、ずっと働き詰めでしょう。きちんと休んで」
「私たちは交代してるので……魔女さまは、もう三日もつきっきりで看病しているじゃないですか」
「彼が目を覚ますまでは見届けたいの。心配してくれてありがとうね」
彼女は分かりました、と血で汚れた包帯を持って去っていった。ふっ、と息を吐くと、どろりとした重みが身体中にのしかかる。ぱさぱさになった髪の束が一房、束ねていた髪紐からこぼれた。
正直、疲労感が無い訳では無い。が、そこはどうとでもなる。自身の体に魔力を流せば、ある程度の疲れなんて無視できるから。
(このくらいなら、二日くらい眠れば済むはずだし……)
それよりも、何かの間違いで、彼の命が死神に連れていかれてしまう方が、ずっと恐ろしい。
液体を混ぜ合わせつつ、リュネは彼の眠るベッドに向かう。手元の椀には、特製の薬湯。複数の体力回復の効力がある薬草に加えて、活力回復の『おまじない』をかけた、超回復薬だ。
味はともかく、患者の身体に負担をかけない最大限の効果をもたらすのは確実。実際、毎日飲ませているおかげで、顔色は随分マシになってきている。
どろりとしたそれを匙に掬い、いつもの通り彼の口に流し込もうとした、その時だった。ぴく、と薄いまぶたが震えたのだ。はっとリュネは息を飲む。
「……ぅ、ここ、は」
黒髪の隙間。青年の、ぼうっとした琥珀色の目が宙をさまよう。リュネは器を置いて、彼の顔を覗き込んだ。前髪を払い、その額の汗を指先でそっと拭う。
「ここは教会。あなたは馬に乗ってここに来たの。覚えてる?」
ぼさぼさの黒髪が頷く。痛みがあるのか、顔を僅かに歪めながら、彼は視線だけでリュネのことを見上げた。その目がゆっくりと見開かれていき——
「……お前、アルノ、の」
アルノ。
その単語に、一瞬、リュネの動きが止まる。忘れられるはずのない単語。もう二度と聞くはずがなかった言葉。渡すつもりだった吸い飲みの中の水が揺れる。
(なぜその名前を……? 彼は、一体何なの?)
聞きたい。怖い。浮かんでは頭を占める疑問を解消したい。
けれど今は——。
リュネは密やかに息を吐いて、彼の口元に吸い飲みの器を寄せた。まだ白いくちびるがそれをそっとつまむ。
「……いいえ。私はリュネ。魔女よ」
「ま、じょ」
「そう。あなたは?」
青年はまだ視線を迷わせている。やがてそれがふっ、と伏せられると、一言一言を噛み締めるように、低い声が並べられた。
「……おれは、カイル」
「カイル?」
「そう。ただの、カイルだ」
青年——カイルのまなこが不敵に光を放つ。ただ一言が、重く鈍く光る刃物のようで。その不気味な静けさに、わけも分からず息が浅くなっていた。
カイル。そう名乗る青年の、熱と虚ろを纏うただならぬ雰囲気に、リュネは言葉を失っていた。
0
あなたにおすすめの小説
もう散々泣いて悔やんだから、過去に戻ったら絶対に間違えない
もーりんもも
恋愛
セラフィネは一目惚れで結婚した夫に裏切られ、満足な食事も与えられず自宅に軟禁されていた。
……私が馬鹿だった。それは分かっているけど悔しい。夫と出会う前からやり直したい。 そのチャンスを手に入れたセラフィネは復讐を誓う――。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる