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(見てないようで見てる編)
彼女の寝室と彼女 ★(性的表現あり)
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当然の事ながら、理恵の部屋にはベッドがひとつしかない。もしかして、二人一緒にベッドで寝るのだろうか。美紀はそんな下らない事を考えていたが、理恵はテーブルを退け、美紀の布団を用意してくれた。
「狩谷さん、ベッドで寝る?」
「まさか、こっちの布団でいいよ」
「そこ、エアコンの風が直接当たって涼しいでしょ?」
「うん」
「でも寒かったら、こっちに来てもいいよ」
「えっ!?」
理恵は悪戯に笑った。
「うそうそ、冗談だからね。本当に寒かったら、エアコン消していいから」
理恵はクッションを抱えて、ベッドの上に座った。
「ねえ狩谷さん、さっきお母さんも聞いてたけど、狩谷さんって、彼氏いるの?」
「……海野さんは、どう思ってるの?海野さんから見て、あたしって彼氏いそうに見える?」
「うーん、どうなんだろう?いるような、いないような。いてもおかしくないけど、狩谷さん、あんまり男に興味なさそうだし。でもそんなに勿体振ってるって事は、いるのかな?やっぱり分かんないよ」
「……彼氏はいないよ。でも、何ていうか……彼氏じゃなくて女の人の知り合いの話だからがっかりするかもしれないけど、いいかな」
「聞きたい」
「あたしには狩谷さんの他にも一人だけ凄く大切な人がいて、大袈裟かもしれないけど、あたしを絶望の淵から拾ってくれた人なの……あたし、つい最近まで学校を辞めようと思ってて……それどころか生きている事が詰まらなくなっちゃって、自殺しようと思ってた時もあったんだ。あ、今は思ってないよ。学校楽しいし。でも結局そんな勇気もなくて、ちょうどそう思ってた時に、助けてくれた人がいたんだ。今度海野さんにも会って欲しいな」
「あたしも会ってみたい!」
理恵は目を輝かせていた。
「そう言ってくれると嬉しいけど、あたし、ちゃんと二人の仲介できるかな。そういうの、あんまり得意じゃないから。海野さん、あたしと一緒にいても楽しくないでしょ。性格は暗いし、話は面白くないし。学校中から嫌われてるからさ。あたし何かと一緒にいると、海野さんまで皆に嫌われちゃうよ。せっかく人気者なのに」
「あたし、狩谷さんの事好きだよ。確かに、まだ何人か狩谷さんの事を良く思ってない人はいるかもしれないけど……でもあたしはどんなに周りの人達が狩谷さんの事を悪く言っても、ずっと狩谷さんの味方だよ」
美紀は一瞬息が止まった様な感覚になった。
「狩谷さん、手を出して」
「うん……」
理恵は美紀の左手の人差し指を、自分の右手で軽く握った。
「これ何かのお呪い?」
「いや、特に意味はないけど。目を瞑って」
「……はい」
「もしもこの先あたし達が大喧嘩をして、なかなか話し掛け辛くなっちゃっても……その時は時間は掛かるかもしれないけど、いつかちゃんと、必ず笑顔で会えるから……何かうまく纏まらなかったけど、これで少しは安心できるかな」
「……ありがとう……」
声が引き攣って、言葉にならなかった。美紀は顔を下に向け、理恵に顔を見られない様にした。
「もう寝ようか……」
理恵は部屋の灯りを消した。窓の外で、虫が鳴いていた。
――――――――――――
「……何かちょっと、寒くなってきちゃった。ねえ、海野さん。そっちに行ってもいいかな?」
「うん、いいよ。おいで」
理恵はそう言って布団を捲った。美紀は誘われるがままに、理恵の隣りに潜り込んだ。布団の中は、とても温かかった。
「女の子の体って、すごく温かいんだよ」
理恵はそう言って、美紀の体を抱き寄せた。
「あ、本当だ」
理恵は突然Tシャツの裾を捲り、そのまま脱ぎ捨てた。ブラジャーをしていなかったので、その大きな胸が露となった。
「それじゃ分からないでしょ。ほら、狩谷さんも脱いで」
理恵はそう言って美紀の腰の辺りに手を伸ばし、ハーフパンツを下ろし始めた。美紀は思わず、自ら腰を浮かせてしまった。
迷う事なく、理恵は続けて美紀のTシャツの裾を掴み、たくし上げた。
「手を挙げて」
Tシャツが腋に差し掛かったところで、理恵はそう言った。言われるがままに、美紀が両腕を挙げると、シャツは何の違和感もなく、するすると美紀の腕と頭を摺り抜けた。
理恵は女性の服の脱がせ方を、完璧に心得ていた。美紀はあっという間に、丸裸にされてしまった。
二人は抱き合ってキスをした。最初は、唇を軽く重ね合わせる程度だった。
「……ねえ、狩谷さん。キス、好きでしょ?どんどん激しくなってくるよ」
美紀は少し躊躇した。
「……嫌だ?」
「ううん、もっと……」
そして二人は、再びキスをした。さっきよりも、理恵の息遣いが荒くなり。肌で感じられる程だった。唾液の音が聞こえるくらい、何度も舌を絡ませた。
時折、お互いの胸の先が軽く触れ合い、その度に体が硬直して吐息が漏れた。
「海野さんの体、すごく温かい」
「女の子の体には、もっと温かいところがあるんだよ」
理恵は美紀の手を捕まえ、自らの秘部へと誘った。ヘアのざらついた感触と、更にその奥の湿った感触が、美紀の手に伝わってきた。
「温かいでしょ?」
「……うん……」
戸惑いながら、美紀は夢なら冷めないでと、心の中で呟いていた。
それがいけなかったのか。理恵の方に体を寄せようとした時、木目のベッドのフレームに頭をぶつけて世界が変わった。そこでようやく、今の出来事が夢である事に気が付いた。
美紀が不意に目を覚ますと、辺りは真暗だった。暗闇に目が馴れるのを待って、時計を見ると、夜中の二時だった。理恵は隣りで、ぐっすりと眠っている様だ。
美紀はもう一度眠ろうとしたが、眠れなかった。無理に眠ろうとすると、余計に眠れなくなってしまう。きっと、さっき見た夢の所為だ。
夢の中での出来事を思い出し、美紀は急いで自分の姿を確認した。ちゃんと理恵から借りたTシャツと、ハーフパンツを身に付けていた。しかし夢の中では、確かに下はショーツ一枚だった。
(あたし、狩谷さんの事好きだよ)
さっき、理恵は確かにそう言っていた。理恵の言葉が、生々しく蘇る。
美紀は、理恵にキスしてしまおうと思った。今なら、誰にも邪魔をされずに済む。
「海野さん……」
念の為に、小声で名前を呼んでみたものの、やはり返事はなかった。安全な事を確認すると、寝息が感じられるほどの距離まで、顔を近付けた。
と、その時。
「ん……」
理恵が目を覚ましそうになった。美紀は慌てて寝た振りをし、何とかその場をやり過ごそうとした。
それっきり、理恵が寝惚ける様な事はなかったが、美紀は結局その後一睡もできないまま、朝を迎えてしまった。
「狩谷さん、ベッドで寝る?」
「まさか、こっちの布団でいいよ」
「そこ、エアコンの風が直接当たって涼しいでしょ?」
「うん」
「でも寒かったら、こっちに来てもいいよ」
「えっ!?」
理恵は悪戯に笑った。
「うそうそ、冗談だからね。本当に寒かったら、エアコン消していいから」
理恵はクッションを抱えて、ベッドの上に座った。
「ねえ狩谷さん、さっきお母さんも聞いてたけど、狩谷さんって、彼氏いるの?」
「……海野さんは、どう思ってるの?海野さんから見て、あたしって彼氏いそうに見える?」
「うーん、どうなんだろう?いるような、いないような。いてもおかしくないけど、狩谷さん、あんまり男に興味なさそうだし。でもそんなに勿体振ってるって事は、いるのかな?やっぱり分かんないよ」
「……彼氏はいないよ。でも、何ていうか……彼氏じゃなくて女の人の知り合いの話だからがっかりするかもしれないけど、いいかな」
「聞きたい」
「あたしには狩谷さんの他にも一人だけ凄く大切な人がいて、大袈裟かもしれないけど、あたしを絶望の淵から拾ってくれた人なの……あたし、つい最近まで学校を辞めようと思ってて……それどころか生きている事が詰まらなくなっちゃって、自殺しようと思ってた時もあったんだ。あ、今は思ってないよ。学校楽しいし。でも結局そんな勇気もなくて、ちょうどそう思ってた時に、助けてくれた人がいたんだ。今度海野さんにも会って欲しいな」
「あたしも会ってみたい!」
理恵は目を輝かせていた。
「そう言ってくれると嬉しいけど、あたし、ちゃんと二人の仲介できるかな。そういうの、あんまり得意じゃないから。海野さん、あたしと一緒にいても楽しくないでしょ。性格は暗いし、話は面白くないし。学校中から嫌われてるからさ。あたし何かと一緒にいると、海野さんまで皆に嫌われちゃうよ。せっかく人気者なのに」
「あたし、狩谷さんの事好きだよ。確かに、まだ何人か狩谷さんの事を良く思ってない人はいるかもしれないけど……でもあたしはどんなに周りの人達が狩谷さんの事を悪く言っても、ずっと狩谷さんの味方だよ」
美紀は一瞬息が止まった様な感覚になった。
「狩谷さん、手を出して」
「うん……」
理恵は美紀の左手の人差し指を、自分の右手で軽く握った。
「これ何かのお呪い?」
「いや、特に意味はないけど。目を瞑って」
「……はい」
「もしもこの先あたし達が大喧嘩をして、なかなか話し掛け辛くなっちゃっても……その時は時間は掛かるかもしれないけど、いつかちゃんと、必ず笑顔で会えるから……何かうまく纏まらなかったけど、これで少しは安心できるかな」
「……ありがとう……」
声が引き攣って、言葉にならなかった。美紀は顔を下に向け、理恵に顔を見られない様にした。
「もう寝ようか……」
理恵は部屋の灯りを消した。窓の外で、虫が鳴いていた。
――――――――――――
「……何かちょっと、寒くなってきちゃった。ねえ、海野さん。そっちに行ってもいいかな?」
「うん、いいよ。おいで」
理恵はそう言って布団を捲った。美紀は誘われるがままに、理恵の隣りに潜り込んだ。布団の中は、とても温かかった。
「女の子の体って、すごく温かいんだよ」
理恵はそう言って、美紀の体を抱き寄せた。
「あ、本当だ」
理恵は突然Tシャツの裾を捲り、そのまま脱ぎ捨てた。ブラジャーをしていなかったので、その大きな胸が露となった。
「それじゃ分からないでしょ。ほら、狩谷さんも脱いで」
理恵はそう言って美紀の腰の辺りに手を伸ばし、ハーフパンツを下ろし始めた。美紀は思わず、自ら腰を浮かせてしまった。
迷う事なく、理恵は続けて美紀のTシャツの裾を掴み、たくし上げた。
「手を挙げて」
Tシャツが腋に差し掛かったところで、理恵はそう言った。言われるがままに、美紀が両腕を挙げると、シャツは何の違和感もなく、するすると美紀の腕と頭を摺り抜けた。
理恵は女性の服の脱がせ方を、完璧に心得ていた。美紀はあっという間に、丸裸にされてしまった。
二人は抱き合ってキスをした。最初は、唇を軽く重ね合わせる程度だった。
「……ねえ、狩谷さん。キス、好きでしょ?どんどん激しくなってくるよ」
美紀は少し躊躇した。
「……嫌だ?」
「ううん、もっと……」
そして二人は、再びキスをした。さっきよりも、理恵の息遣いが荒くなり。肌で感じられる程だった。唾液の音が聞こえるくらい、何度も舌を絡ませた。
時折、お互いの胸の先が軽く触れ合い、その度に体が硬直して吐息が漏れた。
「海野さんの体、すごく温かい」
「女の子の体には、もっと温かいところがあるんだよ」
理恵は美紀の手を捕まえ、自らの秘部へと誘った。ヘアのざらついた感触と、更にその奥の湿った感触が、美紀の手に伝わってきた。
「温かいでしょ?」
「……うん……」
戸惑いながら、美紀は夢なら冷めないでと、心の中で呟いていた。
それがいけなかったのか。理恵の方に体を寄せようとした時、木目のベッドのフレームに頭をぶつけて世界が変わった。そこでようやく、今の出来事が夢である事に気が付いた。
美紀が不意に目を覚ますと、辺りは真暗だった。暗闇に目が馴れるのを待って、時計を見ると、夜中の二時だった。理恵は隣りで、ぐっすりと眠っている様だ。
美紀はもう一度眠ろうとしたが、眠れなかった。無理に眠ろうとすると、余計に眠れなくなってしまう。きっと、さっき見た夢の所為だ。
夢の中での出来事を思い出し、美紀は急いで自分の姿を確認した。ちゃんと理恵から借りたTシャツと、ハーフパンツを身に付けていた。しかし夢の中では、確かに下はショーツ一枚だった。
(あたし、狩谷さんの事好きだよ)
さっき、理恵は確かにそう言っていた。理恵の言葉が、生々しく蘇る。
美紀は、理恵にキスしてしまおうと思った。今なら、誰にも邪魔をされずに済む。
「海野さん……」
念の為に、小声で名前を呼んでみたものの、やはり返事はなかった。安全な事を確認すると、寝息が感じられるほどの距離まで、顔を近付けた。
と、その時。
「ん……」
理恵が目を覚ましそうになった。美紀は慌てて寝た振りをし、何とかその場をやり過ごそうとした。
それっきり、理恵が寝惚ける様な事はなかったが、美紀は結局その後一睡もできないまま、朝を迎えてしまった。
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