キミを好きな僕と僕を嫌いなキミ

焔 はる

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7:secret lesson

7-5

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トンッ、とベッドから降りて、そんなに広くないラブホの一室、ベッドと俺の間をスルリと通り抜ける。

警戒もなく、こんな風に俺の胸を手で軽く押して目の前を通るなんて今までになかった。

感動が込み上げてきて抱き締めそうになったけど、それは堪えて俺は蓮見さんの後を追う。

洗面台の前で、

「もう、あなたまで来たら狭い」

「え、俺が先に言ったのに!」

と騒ぎながら、歯磨きの順番を争ったり、俺が酔い潰れている蓮見さんのメイクを落としていた事に今更気づいて、

「そこまでするの?」

「だってお肌に悪いでしょ?」

「・・・慣れすぎててやっぱり・・・そうね、女性遍歴がわかるようだわ」

「ちょっと、それは・・・蓮見さんに出会う前ですし・・・それが活かされてるなら、それも無駄じゃなかったっていうか・・・あの、ぺってしていいですか?
?も、吐きそう・・・」

蓮見さんはさすがに慌てて洗面台を空けてくれる。

「はぁ・・・危なかった、さすがにリバースは勘弁・・・」

「間に合ってよかった」

「蓮見さんお腹空かないんですか?ていうか、蓮見さんがカゴに入れまくった食料がいっぱいありますよ。」

俺は蓮見さんが寝てる間に、お好み焼きとからあげ弁当、ツマミに買ったナッツ等を食べたが、蓮見さんがカゴに放り込んだ冷やし中華、豪華なのり弁、中華飯、おにぎり、サラダ、冷凍のクリームパスタ、ウズラのたまご、アイス3種、みたらし団子、シュークリーム、は手つかずのまま冷蔵庫で待機している。

・・・ほんと、なんでこんなに買ったんだ・・・

何人分の量だよ。


「今晩と明日・・・いや、もう数時間後の朝飯?だとしても、食べきれないと思われる量ですよね。」

「・・・・・・なんだか、楽しくて、つい・・・・・・」


はぁ・・・許そう。

それはもう、許そう。

大いに許そう。

無罪放免。

ダイジョウブ、俺が食うからいいですよ、大丈夫、いくらでも食いますからボク。


「そ~れなら仕方ないです、俺といられるのが楽しくてそんなにカゴに入れてしまったなら、俺が悪いです。持て余して溢れた蓮見さんの愛は俺が責任持って全て食べましょう。」

「・・・きもちわるい」

「え、なんですって。」

そこまでの愛情は求めてなかったらしく、いつものようにザックリした返答。

「・・・今から食うなら歯磨きしなくてもよかったな・・・」

寝る気になっていたので歯磨きをしてしまった。

冷蔵庫は満タンなのに。

まぁいっか、またすれば。
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