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一夜【 淡き光 】
1-5
しおりを挟むキャミソールの下の肌に指が触れる。
「ちょっ、おうた!だめっ・・・」
桜太は啄ついばむように首へと唇を滑らせながら、悪びれた素振りもなく、ウエストラインをなぞり、キャミソールの下から少しずつ手を上部へ侵攻させる。
指先が僅かに触れたのは、丸みを帯びた乳房の下部の膨らみ。
そのカーブに沿うようにゆっくりと指先で撫でる。
擽くすぐったさ、もどかしさその両方がじんわりと体に広がっていく。
そして指は、その頂きを捕らえた。
「ふふ・・・しーちゃん、わかる?もう、硬くなってる。」
触れられたばかりのそこは、キャミソールの薄い布地を押し上げ、ハッキリと分かるほど硬くなっていた。
「キスで感じちゃったの?」
「っ・・・かん、じてなぃっ・・・」
「ふぅん・・・そうかなぁ・・・」
カッと顔が熱くなるのが分かり、顔を背けようとしてもそれは許されない。
顎を掴む指先。
再び口付けられる。
ただし2度目のキスは、焦らすように、私を待つように、私から求めるように促し、ゆっくりと口内をなぞっていく。
胸の頂きに触れる指先は、指の腹で触れて円を描くように弄んだり、爪の先で軽く引っ掻いたり、決して強い刺激ではなく、焦らして、焦らして、もっと強い刺激を求めたくなる、そんな愛撫を桜太は繰り返す。
顎を掴んでいた手が緩み、キャミソールの下では大きな2つの手がそれぞれ、胸の膨らみを揉みしだき始めていることにも抵抗をしないほど、私は桜太のキスをただただ受け入れていた。
・・・夢中になっていた。
キスって、気持ちいいんだ・・・
ぼんやりとした頭にそんな思いがよぎる。
「ふ・・・ぁ・・・」
ぴちゃ、ちゅぷ。
キスの合間に、濡れた音が響く。
・・・どれほどそうしていただろう。
私は力の抜けた体を、完全に桜太の胸に預けていた。
背中と膝裏を桜太に抱えられた体は、楽々とベッドへと寝かされる。
長い長いキスから解放された私はぼんやりと、Tシャツとジーンズを脱ぎ捨てた桜太を見ていた。
・・・私、桜太としちゃうのかな・・・
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