徒然なる恋の話

焔 はる

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二夜【新たなる福音】

2-6

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ちゅっ・・・ちゅっ・・・

桜太の首に回した腕。

近付いた顔に唇を寄せる。

額に瞼に頬に、鼻先に唇に、キスを落とす。

「しーな、どうしたの?」

「・・・もっと、シて」

桜太の首筋に顔を埋め、すり寄せると、鼻を掠めるのは、熱くなった体温と、汗と体液の匂いを含んだ桜太の薫り。

「ふふ、おねだりしてるの?」

「ん・・・ほし・・・もっとシて・・・」

「そっか・・・椎梛はコレがほしいの?」

ぐぃっ!

「ふっ!うぁっ・・・!やぁ、んんッ、ふか・・・あぅ・・・おく、ぅ・・・だ、め・・・ッ」

深く突き上げられ、桜太の雄のソレは、もっと奥へと、子宮口をこじ開けるように私の中を抉り始める。

グジュ・・・
ヌチュ・・・ッ
ずちゅ・・・ッッ

浅く引き抜き、深く貫く。

段々とスピードを上げ、蜜を零し続けるソコからは、掻き出された愛液が白く泡立ち、シーツへと染みを広げていく。

「んんッ、あっ、んぅっ・・・は、ぁ、お、ぅたッ・・・あっアッ・・・」

桜太の首に縋り、打ち付けられる雄を必死に受け止める。

絶え絶えに息を継ぎながら、熱い瞳で私を見下ろす桜太の、食いしばられた唇に目が止まる。

だがそれも僅かにぼんやりと霞んで見えた。

「っ・・・痛い・・・?苦しいの?」

桜太は私を貫くのを止め、私の顔の脇に着いていた右手で髪から頬へと手を滑らせる。

指先で涙を拭い、先程まで体の中から何もかも引きずり出すように抽挿を続けていたのに、私を労わるように撫でる手はとても優しい。

「は・・・ぁ・・・ちが、ぅ・・・」

動きを止めていても、私のナカで存在感を失わずに、時折りズクンと脈打つ雄を感じる。

眉根を寄せて、額をコツンと触れさせた桜太の、睫毛すら触れそうな顔を見つめ、頬を包むように添えられた手のひらに、顔を擦り寄せた。


・・・おなかの中の深い場所から広がる熱と共に、とても愛しいもののように思えて・・・


「椎梛・・・?」

「・・・キス、してほしぃ・・・」

すり・・・

ちゅ。

手のひらに頬を沈め、角度を変え、唇で触れてキスをした。

ちゅっ・・・ちゅっ・・・

ぴちゃ・・・

手のひらに何度もキスをして、指の股から舐め上げ指先へと舌を絡めていく。

唾液を含ませて、指を口の中に含むと・・・

それは、きっと何かを連想させる。

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