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五夜【甘い戯れと赦し】
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「・・・うぅ・・・顔が酷い・・・」
お風呂から上がり、洗面台前の椅子に座らされて、楽しそうな桜太に髪を乾かされる。
鏡に映る顔は本当に酷い。
お世辞、フォロー、そんなのを加算したって酷すぎる。
こんなに涙腺が弱いとは思っていなかったのに、桜太が絡んで、桜太の言動に感情が揺さぶられすぎて、涙のスイッチはどこか遠くへ旅立ってしまったように、ちょっとしたきっかけでボロボロと泣いてしまう。
・・・それなのに・・・
嬉しそうに、ご機嫌に人の髪に指を通し、髪を乾かしてゆくこの男・・・
悔しいくらいに・・・・・・・・・いやいや、なんですぐそう思うの・・・そんなの・・・、っか、かっ・・・かのじょ、になったからって・・・すぐ思ってたらただのウカレポンチだわ・・・!!
立場が変わったからって、桜太の何かが変わったわけじゃないんだから・・・フン。
・・・何かってぇとすぐに、カッコ良く見えて頭ポヤポヤして、ときめいてたら私はもたない・・・!!
漏れまくりの色気とかっ・・・しまってほしい・・・!!
「椎娜、視線が熱烈なんだけど・・・」
鏡越しに合う瞳。
なんだってもう・・・っ
「!・・・っ・・・ぬ・・・盗み見してる時はこっち見ないで・・・!」
「ぶはっ・・・盗み見・・・(笑)熱烈に見つめられてたけど、盗み見だったの??」
「・・・もしくは覗き見デス」
「アハハ・・・ッ、めちゃくちゃガン見だったよ?」
「・・・か、かっ・・・」
「?」
「・・・・・・~~かっ、彼氏を・・・っ、カッコ良いな、って・・・盗み見たら、いけませんかっ・・・?!」
なんで喧嘩腰・・・
なんでそんな、力強く喧嘩腰になったの・・・
恥ずかしい上に恥の上塗り・・・
自分をコントロール出来なくて泣きたくなる。
乾かし終えた髪を指先で弄びながら、目をまん丸くした桜太が口をポカンと開けている。
お風呂から上がり、洗面台前の椅子に座らされて、楽しそうな桜太に髪を乾かされる。
鏡に映る顔は本当に酷い。
お世辞、フォロー、そんなのを加算したって酷すぎる。
こんなに涙腺が弱いとは思っていなかったのに、桜太が絡んで、桜太の言動に感情が揺さぶられすぎて、涙のスイッチはどこか遠くへ旅立ってしまったように、ちょっとしたきっかけでボロボロと泣いてしまう。
・・・それなのに・・・
嬉しそうに、ご機嫌に人の髪に指を通し、髪を乾かしてゆくこの男・・・
悔しいくらいに・・・・・・・・・いやいや、なんですぐそう思うの・・・そんなの・・・、っか、かっ・・・かのじょ、になったからって・・・すぐ思ってたらただのウカレポンチだわ・・・!!
立場が変わったからって、桜太の何かが変わったわけじゃないんだから・・・フン。
・・・何かってぇとすぐに、カッコ良く見えて頭ポヤポヤして、ときめいてたら私はもたない・・・!!
漏れまくりの色気とかっ・・・しまってほしい・・・!!
「椎娜、視線が熱烈なんだけど・・・」
鏡越しに合う瞳。
なんだってもう・・・っ
「!・・・っ・・・ぬ・・・盗み見してる時はこっち見ないで・・・!」
「ぶはっ・・・盗み見・・・(笑)熱烈に見つめられてたけど、盗み見だったの??」
「・・・もしくは覗き見デス」
「アハハ・・・ッ、めちゃくちゃガン見だったよ?」
「・・・か、かっ・・・」
「?」
「・・・・・・~~かっ、彼氏を・・・っ、カッコ良いな、って・・・盗み見たら、いけませんかっ・・・?!」
なんで喧嘩腰・・・
なんでそんな、力強く喧嘩腰になったの・・・
恥ずかしい上に恥の上塗り・・・
自分をコントロール出来なくて泣きたくなる。
乾かし終えた髪を指先で弄びながら、目をまん丸くした桜太が口をポカンと開けている。
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