徒然なる恋の話

焔 はる

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五夜【甘い戯れと赦し】

5-24

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「桜太・・・」

「・・・ん?」

「・・・好き」

「・・・ふ・・・大好き」


この甘すぎる、胃もたれするような時間がクセになりつつあるのは確かで、それが幸せと思うのは贅沢かな・・・

<好き>を言葉にするのはくすぐったくて、むず痒くて、発狂しそうなほどだけど、1度口にしてしまえば、何度でも言いたくて、嬉しそうに微笑わらう桜太を見たくて、欲張りになる。



「・・・おぅちゃん」

「なんですか、しぃちゃん」

「おなか、空きませんか」

「・・・お出かけして、モーニングにしますか。ちょっと遅いけど。」

「異論ありません」

「あはは、では、準備して出かけましょうか。」



むずむずして、背中の毛が逆立ちそうな幸せに、悔しくて桜太に抱きついて、

「好き」

「ふふ、わかったよ」

「・・・好き」

「もぉ~、わかったよ、しぃちゃん。俺は大好き。」



・・・甘い・・・。

何度も私は桜太を好きになる。
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