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五夜【甘い戯れと赦し】
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「しばらく、うーん・・・もしかしたら、10日間くらいかな・・・仕事終わるの遅くなったり、忙しくて会うの難しくなると思う。」
お風呂を済ませて、借りた部屋着に着替え、いやらしい疲労感とのぼせにより、私はベッドに転がっていた。
桜太は冷蔵庫からミネラルウォーターを持ってきて私に手渡す。
起き上がって、ペットボトルの蓋を捻っても、自分で思っていた以上に力が入らなくて、透明なボトルの中で水が揺れただけだった。
それを取って、パキッと音を立て開けた物が私の手に戻される。
「・・・ありがと」
「どういたしまして」
ふっと笑い、桜太は私の横に寝転んだ。
カラカラだった口内と喉にひんやりした潤いが染み渡る。
「・・・そっか・・・寂しいね・・・」
桜太の予想では10日間位会えない。
10日・・・結構長いな・・・
濃密に触れ合う時間を過ごしたからか、事前に告げられた『会えないかもしれない期間』がやけに長く感じる。
まだ、1日も始まっていないのに。
・・・カウントダウン、始まってないのに・・・。
ペットボトルを両手で握りしめて、一瞬で色々考えてしまい無言になった私の頭に、桜太の手が触れる。
「・・・ねぇ、泣かないで・・・?」
「・・・・・・え?」
言われて気づいた。
頬を伝った涙がペットボトルを握る手にポタッと落ちる。
「・・・寂しがり」
呟いて、頭の形に沿って後頭部を撫でる温かな手。
ゆっくり、ゆっくり・・・
愛しむように触れるから、また涙が零れた。
「おいで」
桜太が起き上がり、ベッドが揺れる。
胡座をかいた足の中に、私の手を引いて引き寄せた。
お風呂を済ませて、借りた部屋着に着替え、いやらしい疲労感とのぼせにより、私はベッドに転がっていた。
桜太は冷蔵庫からミネラルウォーターを持ってきて私に手渡す。
起き上がって、ペットボトルの蓋を捻っても、自分で思っていた以上に力が入らなくて、透明なボトルの中で水が揺れただけだった。
それを取って、パキッと音を立て開けた物が私の手に戻される。
「・・・ありがと」
「どういたしまして」
ふっと笑い、桜太は私の横に寝転んだ。
カラカラだった口内と喉にひんやりした潤いが染み渡る。
「・・・そっか・・・寂しいね・・・」
桜太の予想では10日間位会えない。
10日・・・結構長いな・・・
濃密に触れ合う時間を過ごしたからか、事前に告げられた『会えないかもしれない期間』がやけに長く感じる。
まだ、1日も始まっていないのに。
・・・カウントダウン、始まってないのに・・・。
ペットボトルを両手で握りしめて、一瞬で色々考えてしまい無言になった私の頭に、桜太の手が触れる。
「・・・ねぇ、泣かないで・・・?」
「・・・・・・え?」
言われて気づいた。
頬を伝った涙がペットボトルを握る手にポタッと落ちる。
「・・・寂しがり」
呟いて、頭の形に沿って後頭部を撫でる温かな手。
ゆっくり、ゆっくり・・・
愛しむように触れるから、また涙が零れた。
「おいで」
桜太が起き上がり、ベッドが揺れる。
胡座をかいた足の中に、私の手を引いて引き寄せた。
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