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六夜【求めよ、さらば救われん。】
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「え?」
「初めましてから2回目だししょうがないけど、ずっと顔暗いからさ。桜太とはずっと幼馴染だったんだろ?それがカタチが変わって、まだ始まったばっかなんだから、もっと我儘言って、悪い女になったってあいつはそれも楽しむようなやつだよ、だからあんまり悩まないで困らせてやりゃいい。椎娜ちゃんが言う、それがカッコイイ男の余裕ってやつ。本命の我儘すら可愛いと思えねぇんなら、女と付き合うに値しねぇ男だ。」
当たり前に言い放つ岐津さんに呆気に取られて、けれど一瞬で、
「岐津さん・・・私の中での経験値が上がった気がします」
「やめて、経験値とか言うといかがわしい気がする」
「それはきっと気のせいです」
「(笑)そのままでいいと思うよ、言いたいことは桜太にぶつけてやりな。」
大人の余裕、アラフィフメンズすごい・・・
桜太を知っている異性からのアドバイスだからか、寂しさで悶々としていた心が驚くほど軽くなった。
「よし、じゃあ注文しよう。腹減ってきた?」
メニューを広げて見せてくれる。
ちなみに・・・
え・・・メニューに金額ない焼肉屋さんあるの・・・?
知らない世界怖い・・・
「あのさ、顔に物凄く出るんだね(笑)金額書いてないけど気にしないで好きなもの注文しなよ?遠慮しないで。」
・・・恥ずかしい・・・
思わず顔を両手で覆った。
「すいません・・・物凄くハズカシイです・・・」
「結構百面相してて面白いよね。表情読みにくいのかな、ってこないだは思ったけど、慣れてくるとめちゃくちゃ表情に出てる(笑)」
もう・・・ほんと、美人魔王、アラフィフメンズの威力すごい・・・。
岐津さんこそ、美人なだけあって喋らないととっつきにくいのかな、と思うけど、打ち解けてくるととても話しやすいことがわかる。
「肉は何が好き?」
「ホルモン、カルビ、タンが好きです」
「王道だな・・・(笑)そしたら・・・」
好みを聞きながら、岐津さんはおススメを選んで注文してくれた。
「初めましてから2回目だししょうがないけど、ずっと顔暗いからさ。桜太とはずっと幼馴染だったんだろ?それがカタチが変わって、まだ始まったばっかなんだから、もっと我儘言って、悪い女になったってあいつはそれも楽しむようなやつだよ、だからあんまり悩まないで困らせてやりゃいい。椎娜ちゃんが言う、それがカッコイイ男の余裕ってやつ。本命の我儘すら可愛いと思えねぇんなら、女と付き合うに値しねぇ男だ。」
当たり前に言い放つ岐津さんに呆気に取られて、けれど一瞬で、
「岐津さん・・・私の中での経験値が上がった気がします」
「やめて、経験値とか言うといかがわしい気がする」
「それはきっと気のせいです」
「(笑)そのままでいいと思うよ、言いたいことは桜太にぶつけてやりな。」
大人の余裕、アラフィフメンズすごい・・・
桜太を知っている異性からのアドバイスだからか、寂しさで悶々としていた心が驚くほど軽くなった。
「よし、じゃあ注文しよう。腹減ってきた?」
メニューを広げて見せてくれる。
ちなみに・・・
え・・・メニューに金額ない焼肉屋さんあるの・・・?
知らない世界怖い・・・
「あのさ、顔に物凄く出るんだね(笑)金額書いてないけど気にしないで好きなもの注文しなよ?遠慮しないで。」
・・・恥ずかしい・・・
思わず顔を両手で覆った。
「すいません・・・物凄くハズカシイです・・・」
「結構百面相してて面白いよね。表情読みにくいのかな、ってこないだは思ったけど、慣れてくるとめちゃくちゃ表情に出てる(笑)」
もう・・・ほんと、美人魔王、アラフィフメンズの威力すごい・・・。
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