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八夜【決別は未来への決意】
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・・・
・・・・・・いっ・・・・・・
・・・・・・・・・いっっ・・・・・・た・・・・・・
それは何度も経験した痛み。
腹の中を掻き混ぜられ、内臓を引きち千切られ、逃れられなくて布団の中で膝を抱えたり、ピンと伸ばして寝返りを打って、腰が抜けそうに痛くて、いわゆるお股が突き上げられるように痛んで座ってなどいられない。
あぁ・・・・・・
こんな姿、見られたくなんてないのに・・・・・・
どのくらい眠っていたのか、知ってはいても慣れることはないそんな痛みで目を覚まして、遮光カーテンのお陰で薄暗い寝室を見回した。
嗅ぎ慣れない部屋の匂いと、好きな人の匂い・・・。
自分の部屋ではなくて、こんな状況・・・私、上手く乗り切れるのかしら・・・
って・・・痛すぎてとりあえず・・・・・・鎮痛剤・・・・・・っ
私は、ベッドから降りて壁伝いに動き、リビングへ続く扉を開けた。
ーーーーー・・・・・・
「・・・椎娜、起きた、のって・・・大丈夫・・・?」
「・・・・・・はは・・・・・・」
パソコンを操作していた手を止め、壁に縋るようにしている私に手を貸して支えてくれる。
大丈夫とも、大丈夫じゃないとも考える余裕もなく、とりあえず私は鎮痛剤 を欲している・・・
「ごめんね・・・あの・・・わ、たしの・・・バッグ・・・」
骨を割り入るように突き上げる痛みに不自然に足はつま先立ちになり、上へ逃れたいのに私の足は短くて・・・そんなわけのわからないことを考える。
「ちょっと待って。ソファーに座ってて。」
座ってるなんて今は正直できなくて、ソファーの背もたれに掴まりながら、桜太が私のバッグを持ってきてくれるのを待った。
・・・・・・いっ・・・・・・
・・・・・・・・・いっっ・・・・・・た・・・・・・
それは何度も経験した痛み。
腹の中を掻き混ぜられ、内臓を引きち千切られ、逃れられなくて布団の中で膝を抱えたり、ピンと伸ばして寝返りを打って、腰が抜けそうに痛くて、いわゆるお股が突き上げられるように痛んで座ってなどいられない。
あぁ・・・・・・
こんな姿、見られたくなんてないのに・・・・・・
どのくらい眠っていたのか、知ってはいても慣れることはないそんな痛みで目を覚まして、遮光カーテンのお陰で薄暗い寝室を見回した。
嗅ぎ慣れない部屋の匂いと、好きな人の匂い・・・。
自分の部屋ではなくて、こんな状況・・・私、上手く乗り切れるのかしら・・・
って・・・痛すぎてとりあえず・・・・・・鎮痛剤・・・・・・っ
私は、ベッドから降りて壁伝いに動き、リビングへ続く扉を開けた。
ーーーーー・・・・・・
「・・・椎娜、起きた、のって・・・大丈夫・・・?」
「・・・・・・はは・・・・・・」
パソコンを操作していた手を止め、壁に縋るようにしている私に手を貸して支えてくれる。
大丈夫とも、大丈夫じゃないとも考える余裕もなく、とりあえず私は鎮痛剤 を欲している・・・
「ごめんね・・・あの・・・わ、たしの・・・バッグ・・・」
骨を割り入るように突き上げる痛みに不自然に足はつま先立ちになり、上へ逃れたいのに私の足は短くて・・・そんなわけのわからないことを考える。
「ちょっと待って。ソファーに座ってて。」
座ってるなんて今は正直できなくて、ソファーの背もたれに掴まりながら、桜太が私のバッグを持ってきてくれるのを待った。
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