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八夜【決別は未来への決意】
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「・・・私が招いた事だから、桜太だけが知ってる何かが残るのは嫌なの・・・。自分が知らないところで、桜太が抱えてるのも嫌。私は・・・過去にそうだったからって、それを心の枷みたいにして桜太と生きていきたくない・・・桜太にもそれを私に隠したまま引きずって一緒にいて欲しくない・・・。そう思えたのは、桜太の言葉があったからだよ・・・図々しく堂々と彼女ですって、していきたいから、今回の事は今、今日、決着をつけて、決別しなきゃいけないの・・・。黒木とは・・・決別の代償は大きかったけど・・・」
使い物にならない利き手を見やると、やりすぎてしまった感に少し後悔が[[rb:過 > よぎ]]るけれど、あの時は本当に、黒木が桜太を馬鹿にしたように、男という種類を一派ひとからげにして話をするのが許せなくて、後先も考えずに拳を振り下ろしていた。
「・・・私・・・っ」
「っ、うん・・・?」
「・・・桜太の、彼女なので・・・!桜太が、好きでいてくれるなら、図々しく彼女です!ってしても、いいですか・・・・・・・・・・・・」
最初の勢いはどこへやら・・・段々と恥ずかしさが増して、尻すぼみ・・・。
・・・人の気持ちなんて変わる、変わってしまっても仕方のないもの・・・
仕方のないものだけど、変わらない事を願うだけではなく、私が好きでいたいと思った・・・。
この人と共に生きていきたいと、この人の側にいたいと思った、私の意思表示・・・。
・・・過去を引きずって卑屈にならない、それがあっても今の私を思ってくれる桜太がいるから・・・私は、自分の目で見て、耳で聞いて、触れて確かめて、信じられるものを抱いて生きていきたいと思えたんだ・・・。
使い物にならない利き手を見やると、やりすぎてしまった感に少し後悔が[[rb:過 > よぎ]]るけれど、あの時は本当に、黒木が桜太を馬鹿にしたように、男という種類を一派ひとからげにして話をするのが許せなくて、後先も考えずに拳を振り下ろしていた。
「・・・私・・・っ」
「っ、うん・・・?」
「・・・桜太の、彼女なので・・・!桜太が、好きでいてくれるなら、図々しく彼女です!ってしても、いいですか・・・・・・・・・・・・」
最初の勢いはどこへやら・・・段々と恥ずかしさが増して、尻すぼみ・・・。
・・・人の気持ちなんて変わる、変わってしまっても仕方のないもの・・・
仕方のないものだけど、変わらない事を願うだけではなく、私が好きでいたいと思った・・・。
この人と共に生きていきたいと、この人の側にいたいと思った、私の意思表示・・・。
・・・過去を引きずって卑屈にならない、それがあっても今の私を思ってくれる桜太がいるから・・・私は、自分の目で見て、耳で聞いて、触れて確かめて、信じられるものを抱いて生きていきたいと思えたんだ・・・。
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