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九夜【真昼のぬくもり】
9-1~side by 椎娜~
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・・・やってしまった・・・
目が覚めたと同時にパッと頭が覚醒して、えらいこっちゃ!!と慌てたのは、ここが自分の狭いアパートの低い天井ではなく、大好きな匂いに満たされた白く高い天井の部屋だったから。
一緒にベッドに入り、抱きしめられて安心して目を閉じたところまでの記憶は朧気ながらあるのに、すでにベッドにもう1人の温もりはなく、広いベッドを陣取って熟睡していた私だけが残されていた。
ベッドから飛び降りて、リビングへと繋がる扉を開けると・・・
「あ・・・」
思わずホッとした声が漏れてしまった。
「・・・椎娜、おはよ。まだ寝ててもよかったのに。」
珈琲の入ったマグカップを片手に新聞に目を通していた桜太が、私に気づいていつもと変わらぬ笑顔で迎えてくれる。
「ごめん・・・ものすごく寝た・・・」
「よかったじゃん、寝ないと回復も遅いし寝る子は育つって言うからいっぱい寝たらいいよ、珈琲飲む?」
「うん、飲む・・・ありがとう。」
「OK~」と言って、桜太はキッチンに向かったので、その間に私も歯を磨いて顔を洗う為に洗面所に足を向けた。
桜太と顔を合わせて迎える朝は今までにも片手で足りるくらいはあったのに、今日ほどスッキリとした穏やかな気持ちで迎えられた事はなかった。
誰かが部屋にいるわけでもない、自分1人の気を遣わない朝だって、こんなに晴れ晴れとした気持ちで1日を始められた事はきっとなかった。
目が覚めたと同時にパッと頭が覚醒して、えらいこっちゃ!!と慌てたのは、ここが自分の狭いアパートの低い天井ではなく、大好きな匂いに満たされた白く高い天井の部屋だったから。
一緒にベッドに入り、抱きしめられて安心して目を閉じたところまでの記憶は朧気ながらあるのに、すでにベッドにもう1人の温もりはなく、広いベッドを陣取って熟睡していた私だけが残されていた。
ベッドから飛び降りて、リビングへと繋がる扉を開けると・・・
「あ・・・」
思わずホッとした声が漏れてしまった。
「・・・椎娜、おはよ。まだ寝ててもよかったのに。」
珈琲の入ったマグカップを片手に新聞に目を通していた桜太が、私に気づいていつもと変わらぬ笑顔で迎えてくれる。
「ごめん・・・ものすごく寝た・・・」
「よかったじゃん、寝ないと回復も遅いし寝る子は育つって言うからいっぱい寝たらいいよ、珈琲飲む?」
「うん、飲む・・・ありがとう。」
「OK~」と言って、桜太はキッチンに向かったので、その間に私も歯を磨いて顔を洗う為に洗面所に足を向けた。
桜太と顔を合わせて迎える朝は今までにも片手で足りるくらいはあったのに、今日ほどスッキリとした穏やかな気持ちで迎えられた事はなかった。
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