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九夜【真昼のぬくもり】
9-20
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「美しい魔王ってこと?」
「・・・はい・・・」
「あはは、美魔王かぁ・・・うん、悪くない。美魔王兄弟ねぇ・・・ふぅん・・・」
つい口を滑らせた「美魔王」を気に入ったのか、柊誠さんは何度も呟き、時折笑いながらご機嫌だ。
「・・・あの・・・今日はどこに・・・」
「・・・・・・決めてない。」
「え??」
・・・決めてない・・・?
「ナツが君の所に行くって言うから、謝罪がてら俺も行くって着いてきて、つい、連れてきてしまったんだけど、行き先は・・・決めてないねぇ・・・どこか行きたい?」
「えっ・・・いや・・・あの・・・私は特に・・・」
まさかの、そんな行き当たりばったり、無計画な移動中だとは・・・。
決まっているのは、これから柊誠さんの奥さんが合流する事だけ。
「奥さんと一緒に、1番下の4歳の息子が来るけど子供大丈夫?」
「はい、たぶん・・・あんまり幼子と関わった事がないので・・・」
「やんちゃでうるさいのはごめんね、先に謝っておくね。」
「あ、はい。」
それからしばらく、機嫌のいい柊誠さんの鼻歌を聴きながら車は走り、郊外のマンションの前で停車した。
「・・・はい・・・」
「あはは、美魔王かぁ・・・うん、悪くない。美魔王兄弟ねぇ・・・ふぅん・・・」
つい口を滑らせた「美魔王」を気に入ったのか、柊誠さんは何度も呟き、時折笑いながらご機嫌だ。
「・・・あの・・・今日はどこに・・・」
「・・・・・・決めてない。」
「え??」
・・・決めてない・・・?
「ナツが君の所に行くって言うから、謝罪がてら俺も行くって着いてきて、つい、連れてきてしまったんだけど、行き先は・・・決めてないねぇ・・・どこか行きたい?」
「えっ・・・いや・・・あの・・・私は特に・・・」
まさかの、そんな行き当たりばったり、無計画な移動中だとは・・・。
決まっているのは、これから柊誠さんの奥さんが合流する事だけ。
「奥さんと一緒に、1番下の4歳の息子が来るけど子供大丈夫?」
「はい、たぶん・・・あんまり幼子と関わった事がないので・・・」
「やんちゃでうるさいのはごめんね、先に謝っておくね。」
「あ、はい。」
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