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十夜【それは記憶と結びつくから。】
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しおりを挟むタバコを吸わない俺が、いくら仕事上といえどもその人と食事をしたくない理由の1つが、食事中でも同席相手が非喫煙者でも気にしないでタバコを吸うヘビーすぎるヘビースモーカーだということ。
・・・喫煙不可な場所でも、「なんでダメなのか」と店員に食ってかかるし、人として、同じ空間にいたくない・・・
高級ブランド品で着飾って、新商品の高級バッグをぶら下げて、会社での立場は父親から譲られただけで自分で何かをして得たものではない。
会長である父親の運転手をしていた宮脇さんという初老の男性。
穏やかで、柔和でとんでもなく気遣いの出来るその人への当たりの強さ、公衆の面前であろうが、どこででも、自分の気分次第で何様かと思うほど高圧的で高飛車で命令口調な態度にも反吐が出る。
・・・宮脇さんは、会長に長年の恩があり、自分の奥さんも現在入退院を繰り返している状態らしく、我慢していれば平気だし、今仕事を失う訳にはいかないのだと以前話してくれた。
表立って話しは出来ないけど、そこは・・・うちには弁護士資格持ちがいるから、水面下で会長と本人へ話を通し、気兼ねなくうちへ来てもらおうかな、と思って動いてもらっている。
あと、今日片付けたかったのはこの女社長の件もあって、これが最後と思えば・・・。
「それに、もう、この人と会う事も、仕事上関わる事もないよ。」
それは事実。
確かめたかった事は、仕事の話以外でもう1つあった。
「・・・もう、今は臭いしないでしょ?」
「・・・・・・しない。」
「・・・好き?」
「・・・・・・好き。」
あ~~・・・・・・かわいいぃぃ・・・・・・
俺、きっとこの為に今日も生きたと思う。
「ねぇ・・・椎娜が好きな俺の匂いってどんな匂い?」
髪を耳に掛けて、姿を見せた耳。
なんか・・・噛みつきたくなる可愛さ・・・。
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