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十五夜【壊れていく音】
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「・・・・・・もう、俺に触られるのは嫌・・・?」
「・・・・・・」
「・・・ごめん・・・椎娜・・・」
「・・・桜太だから・・・」
「え・・・」
「桜太だから・・・無理矢理だって、感じちゃうし・・・何かあったんだろうなって・・・」
「うん・・・」
「・・・でも、怖かった・・・」
「・・・・・・本当に、ごめん・・・・・・傷つけて・・・ごめん・・・」
「・・・ッ・・・こわかッ・・・たッ・・・!!」
ぶわっと溢れた涙は止まる事なく溢れて頬を伝い、桜太のお腹の上や、お腹の上で組まれた手を濡らしていった。
桜太なのに、行為によって蘇るのは黒木。
重なってしまった。
重ねてしまった。
黒木じゃないのに、その行為に嫌悪感が生まれた。
「・・・・・・なんで・・・拗れるの?グチャグチャになるの?壊れたら戻らないんだよ・・・」
「椎娜・・・!」
「・・・・・・桜太とは、これからもずっと変わらないって・・・思ってた・・・」
「・・・・・・しい、な・・・?」
「幼馴染が彼氏になっても、私たちは変わらないって・・・」
「まって・・・やだ・・・いやだ・・・しいなッ」
「・・・・・・はは・・・だめだ・・・私・・・強がったって・・・何したって・・・桜太が、怖い・・・・・・」
「ッ・・・・・・ごめん、ごめん・・・っ椎娜・・・はなれて、いかないで・・・!」
ズルッ・・・と私のナカからソレを引き抜き、跨っていた身体を離した。
寂しい・・・心が痛い・・・
なんで・・・なんで・・・桜太なのに・・・許せないんだろう・・・
仕方ないなぁって、笑えないんだろう・・・
「椎娜・・・しい、な・・・・・・しぃちゃんッ!」
「・・・・・・家に・・・帰る・・・・・・」
「・・・ッッ~~~椎、娜・・・・・・」
なんて、呆気ないんだろう・・・
幸せも、これからの未来も、共に歩めると思っていたものはすべて、こんなにも呆気なく壊れてしまうんだ。
「・・・・・・」
「・・・ごめん・・・椎娜・・・」
「・・・桜太だから・・・」
「え・・・」
「桜太だから・・・無理矢理だって、感じちゃうし・・・何かあったんだろうなって・・・」
「うん・・・」
「・・・でも、怖かった・・・」
「・・・・・・本当に、ごめん・・・・・・傷つけて・・・ごめん・・・」
「・・・ッ・・・こわかッ・・・たッ・・・!!」
ぶわっと溢れた涙は止まる事なく溢れて頬を伝い、桜太のお腹の上や、お腹の上で組まれた手を濡らしていった。
桜太なのに、行為によって蘇るのは黒木。
重なってしまった。
重ねてしまった。
黒木じゃないのに、その行為に嫌悪感が生まれた。
「・・・・・・なんで・・・拗れるの?グチャグチャになるの?壊れたら戻らないんだよ・・・」
「椎娜・・・!」
「・・・・・・桜太とは、これからもずっと変わらないって・・・思ってた・・・」
「・・・・・・しい、な・・・?」
「幼馴染が彼氏になっても、私たちは変わらないって・・・」
「まって・・・やだ・・・いやだ・・・しいなッ」
「・・・・・・はは・・・だめだ・・・私・・・強がったって・・・何したって・・・桜太が、怖い・・・・・・」
「ッ・・・・・・ごめん、ごめん・・・っ椎娜・・・はなれて、いかないで・・・!」
ズルッ・・・と私のナカからソレを引き抜き、跨っていた身体を離した。
寂しい・・・心が痛い・・・
なんで・・・なんで・・・桜太なのに・・・許せないんだろう・・・
仕方ないなぁって、笑えないんだろう・・・
「椎娜・・・しい、な・・・・・・しぃちゃんッ!」
「・・・・・・家に・・・帰る・・・・・・」
「・・・ッッ~~~椎、娜・・・・・・」
なんて、呆気ないんだろう・・・
幸せも、これからの未来も、共に歩めると思っていたものはすべて、こんなにも呆気なく壊れてしまうんだ。
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