548 / 617
十五夜【壊れていく音】
15-22~side by 暁月~
しおりを挟む
「それで?何かきっかけがあったんじゃないの?ここ数か月、恥ずかしげもなくフワフワしてウキウキして、毎日が楽しい遠足!の子供みたいにしてたのに、なんでそんな事したの?」
桜太にはレモネード、俺はアイスティー。
感情を持て余したり、ストレスMAXになった時の桜太には昔からこの激甘レモネードが定番。
長年の片思いが実り、幼馴染の椎娜さんと付き合い始めてからは、疲れていても毎日充実してそうだったのに、昨日最後に会った以降、今朝までに何があったのか、メンタルグチャグチャ、大暴れ直前のように沸々と怒りが沸騰中の桜太。
しかも、怪我をしてから桜太の家に仮同棲中のカタチだった椎娜さんが自分の家に帰ってしまったとは・・・
「・・・お前が俺をどんな風に見てたかよ~くわかったよ暁月。・・・はぁ・・・昨日、下の駐車場で椎娜が昔付き合ってたやつが待ち伏せしてた。」
カップのフチに前歯を立てて、ガジガジ齧るようにするのはイライラした時の昔からの桜太のクセだ。
無意識にやってしまうクセを、本人も普段は意識して気を付けているみたいだけど、余裕がない時にはこうして出てしまう時がある。
「え?二股だったってこと?」
「違う、6、7年くらい前の話だ、今じゃない。」
なんだ・・・今じゃないのか。
「・・・じゃあ、それがなんで今更?」
「~~!返してくれって!しぃちゃんは特別だからって!なめんなよ、俺の方が特別に思ってるわ!」
カップを持ったまま歩き周り、聴いてほしいのに言えない事なのか、声は大きくなり、言葉は荒くなっていく。
桜太にはレモネード、俺はアイスティー。
感情を持て余したり、ストレスMAXになった時の桜太には昔からこの激甘レモネードが定番。
長年の片思いが実り、幼馴染の椎娜さんと付き合い始めてからは、疲れていても毎日充実してそうだったのに、昨日最後に会った以降、今朝までに何があったのか、メンタルグチャグチャ、大暴れ直前のように沸々と怒りが沸騰中の桜太。
しかも、怪我をしてから桜太の家に仮同棲中のカタチだった椎娜さんが自分の家に帰ってしまったとは・・・
「・・・お前が俺をどんな風に見てたかよ~くわかったよ暁月。・・・はぁ・・・昨日、下の駐車場で椎娜が昔付き合ってたやつが待ち伏せしてた。」
カップのフチに前歯を立てて、ガジガジ齧るようにするのはイライラした時の昔からの桜太のクセだ。
無意識にやってしまうクセを、本人も普段は意識して気を付けているみたいだけど、余裕がない時にはこうして出てしまう時がある。
「え?二股だったってこと?」
「違う、6、7年くらい前の話だ、今じゃない。」
なんだ・・・今じゃないのか。
「・・・じゃあ、それがなんで今更?」
「~~!返してくれって!しぃちゃんは特別だからって!なめんなよ、俺の方が特別に思ってるわ!」
カップを持ったまま歩き周り、聴いてほしいのに言えない事なのか、声は大きくなり、言葉は荒くなっていく。
0
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
密室に二人閉じ込められたら?
水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる