自分

嵐士

文字の大きさ
4 / 9

しおりを挟む
これからの目標と目的を考えることにした。

「まず、1番は脱出。その間に誰か居ないか探索。できれば誰かいると良いな。でも、アイツには見つからないようにしないといけないから大胆な行動は控えないとな。イタっ!」
僕は考えることに夢中になっていて、気がつくと行き止まりにぶち当たっていた。
「イッタ~!行き止まりか?」
僕は、ぶつけた頭をさすりながらスマホのライトを照らした。
そこには、今までに見たことのない巨大な空間が広がっていた。その空間を見た僕は興奮を覚えた。かすかに月あかりが見えたからだ。それはそうだ上を見たらこのまま暗闇しかないと思っていたんだ。そうんなんだ、諦めなければきっと助かるんだ!残り少ない体力が、削られまくった気力が戻る気がした。
「た、助かるのか?」
「お~い!誰かいないのか~!たすけてくれ~!」
僕は、声のかぎり大声で叫び続けた。
しかし、誰かが来てくれる事もなければ人の気配すらしない。叫び疲れた僕はうなだれるしかなく、疲れが増してしまった。
「何だよ、誰かいないのかよ。」
僕は、この先をどうしたらいいのか分からなくなって涙を流すしかなかった。
「ここで、一生生きていくしかないのかと思い手元に視線を落とした瞬間スマホを握っているのを思い出した。
もしかしたら電波が届くかもしれないとスマホの電源を入れた。
「あ、電波が…」
不安定ながら電波があった。これで助けが呼べる!僕は、急いで友人の電話番号を呼びだし鳴らした。
「頼む、出てくれ!」
1人目は、何度コールしても出なかった。その後、何人に電話しても誰1人出ることはなかった。
もう泣きそうで最後の1人にコールした。やはり出なくて諦めようとスマホを耳から外し切ろうとした瞬間かすかに反応音があった。
「もしもし?」
聞き間違いじゃない!僕は急いでスマホを耳にあてた。

「も、もしもし!孝?俺だよ!俺」
「何だ~お前かよ。今、夜中だぞ。」
電話の向こうの孝は眠そうな声をしていた。確かに夜中だが、僕は嬉しすぎて泣いていた。
「何だよ、もしかして泣いてるのか?」
「ごめん、嬉しくて。」
「何なんだよ、面倒くさいな。」
そうだ感激して泣いてる場合じゃない。今の現状を話して助けに来てもらわないと。
「用がないなら切るぞ」
電話の向こうの声は少し苛立っていたので、僕は慌てて状況を話し始めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...