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2 虐めるってあなたのほうが聖女様に嫌われているようですが?
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「ふん、そうやって気を引こうとしても、俺の心は既に決まっている!」
「やめてくださいよ気持ち悪い。いい所なんて身分だけ。顔はまあいいと評判ですが薄っぺらさがにじみ出てて気持ち悪いですし、相手の気持ちも全く思いやらないですし、あなたのどこに惚れる要素があるのか教えてくださいな」
本当にこいつに惚れるとしたらどこに惚れるというのか。正直教えてほしい。
「貴様と違い俺が素晴らしいと聖女マリアはほめたたえてくれるのだ。貧相な平民出身の彼女は陰険な貴族たちにはない素朴な感性を持っているから俺のすばらしさが分かるのだろう」
「なるほどマリアさんは身分に惚れたわけですね。でもマリアさん、これですよ? やめておいた方が無難なのではないでしょうか?」
一瞬にしてその愛する聖女であるマリアさんを平民と見下し、同時に貴族達もディスるという高度なことをしでかす王太子。
全方面に喧嘩を売っており、マリア含めた周りの顔がみなひきつっている気がする。
早く廃嫡した方がいいのではないだろうか。
「俺の寵愛を奪われそうになった貴様は、マリアをいじめたのだろう! おとなしく白状しろ!!」
「そもそも不倫相手をいじめても寵愛は戻ってこないと思うんですけど?」
恋愛小説などで時々出てくる話だが、文句を言う先が間違っている気がする。
婚約者持ちに近寄る不倫相手も不倫相手だとは思うが、約束を破っているのは婚約者の方だ。
私ならまずそちらをぶっ殺すが。そのあと不倫相手をどうするかはまた別の話だ。
よく考えたらこいつは一応いやだったが私の婚約者だったわけで、許す必要はないか。
「俺の気を引くために強がっても無駄だ」
「よし、ひとまず9割殺しで行きましょうか。知ってます? 不倫って人倫に非ず、つまり人じゃないっていう意味なんですよ。つまり不倫した奴は人じゃない獣なので好きにしていいはずです。私がそう決めました」
「え、何? ふげっ!?」
頬を平手でひっぱたく。
今度は下向き気味に叩いたから、飛んで行かずに地面に這いつくばる王太子。
聖女は笑顔で王太子に治癒魔法をかけた。
聖女と目が合う。もう一発行けと彼女の目が語っていた。
倒れた王太子を蹴りあげる。
宙に浮いたこいつをまた下にたたきつける。マリアさんが治癒魔法をまたかける。
いつも飯がおいしい以外は退屈なパーティだが、今回はなんかちょっと楽しくなってきた。
「ぐ、こ、この暴力女め!」
「馬鹿は痛い目を何度も見ないと覚えないでしょう?」
というかマリアさん、癒すふりして結構えげつないことしてますよね。
え、何、自分もやりたい? 目でそう言っている気がする。
脇腹を蹴り、王太子の体を浮かせる。
今度は上ではなく、マリアさんの方に放物線を描くように飛ばした。
マリアさんは空中で前転しながら踵落としを決めた。
何それかっこいい。
今まで恥じることはないと思っていたが、もうちょっと技は華麗にするべきではないかと彼女の踵落としを見て思った。
「聖女凄い」
「お褒め頂き光栄です」
綺麗にカテーシーをするマリアさん。かっこいいなぁ。
私も吸血姫とか言われるんだからもうちょっとこういった所作を気を付けようかと彼女を見て思った。
「で、どうするマリアさん。王太子ほしいなら熨斗におまけを色々つけて差し上げますが」
「要らないですよ。気持ち悪いですもの」
驚愕の事実である。婚約破棄した王太子が不貞相手に捨てられる。
一体何が起きているんだか。
なんとなく王太子が勝手に惚れて無理やり手籠めにしようとしていたのだろうと察せられた。
貴族達はざわついている。彼らも予想外だったのだろう。
「さて、婚約破棄されましたし、国との盟約はこれにて終わりですね。マリアさんはどうします?」
「リュカ様とご一緒してもよろしいですか?」
「え、ついてきてくれるの? それは嬉しいかもしれないな~」
生まれてこの方家族を除けばクソみたいな婚約者王太子と、皮肉しか言わない貴族しか周りにはいなかったので、もしかしたら友達ができるかも、と少し期待する。
それにマリアさんが何をして、どうしたかったのかを聞いておいた方がよさそうだ。
このまま帰る、のは少しもったいない気がしたので、家から持ってきた弁当箱に、ローストビーフをたらふく詰め込むと、ワインを何本か奪い取って、私は意気揚々と帰路につくのであった。
「やめてくださいよ気持ち悪い。いい所なんて身分だけ。顔はまあいいと評判ですが薄っぺらさがにじみ出てて気持ち悪いですし、相手の気持ちも全く思いやらないですし、あなたのどこに惚れる要素があるのか教えてくださいな」
本当にこいつに惚れるとしたらどこに惚れるというのか。正直教えてほしい。
「貴様と違い俺が素晴らしいと聖女マリアはほめたたえてくれるのだ。貧相な平民出身の彼女は陰険な貴族たちにはない素朴な感性を持っているから俺のすばらしさが分かるのだろう」
「なるほどマリアさんは身分に惚れたわけですね。でもマリアさん、これですよ? やめておいた方が無難なのではないでしょうか?」
一瞬にしてその愛する聖女であるマリアさんを平民と見下し、同時に貴族達もディスるという高度なことをしでかす王太子。
全方面に喧嘩を売っており、マリア含めた周りの顔がみなひきつっている気がする。
早く廃嫡した方がいいのではないだろうか。
「俺の寵愛を奪われそうになった貴様は、マリアをいじめたのだろう! おとなしく白状しろ!!」
「そもそも不倫相手をいじめても寵愛は戻ってこないと思うんですけど?」
恋愛小説などで時々出てくる話だが、文句を言う先が間違っている気がする。
婚約者持ちに近寄る不倫相手も不倫相手だとは思うが、約束を破っているのは婚約者の方だ。
私ならまずそちらをぶっ殺すが。そのあと不倫相手をどうするかはまた別の話だ。
よく考えたらこいつは一応いやだったが私の婚約者だったわけで、許す必要はないか。
「俺の気を引くために強がっても無駄だ」
「よし、ひとまず9割殺しで行きましょうか。知ってます? 不倫って人倫に非ず、つまり人じゃないっていう意味なんですよ。つまり不倫した奴は人じゃない獣なので好きにしていいはずです。私がそう決めました」
「え、何? ふげっ!?」
頬を平手でひっぱたく。
今度は下向き気味に叩いたから、飛んで行かずに地面に這いつくばる王太子。
聖女は笑顔で王太子に治癒魔法をかけた。
聖女と目が合う。もう一発行けと彼女の目が語っていた。
倒れた王太子を蹴りあげる。
宙に浮いたこいつをまた下にたたきつける。マリアさんが治癒魔法をまたかける。
いつも飯がおいしい以外は退屈なパーティだが、今回はなんかちょっと楽しくなってきた。
「ぐ、こ、この暴力女め!」
「馬鹿は痛い目を何度も見ないと覚えないでしょう?」
というかマリアさん、癒すふりして結構えげつないことしてますよね。
え、何、自分もやりたい? 目でそう言っている気がする。
脇腹を蹴り、王太子の体を浮かせる。
今度は上ではなく、マリアさんの方に放物線を描くように飛ばした。
マリアさんは空中で前転しながら踵落としを決めた。
何それかっこいい。
今まで恥じることはないと思っていたが、もうちょっと技は華麗にするべきではないかと彼女の踵落としを見て思った。
「聖女凄い」
「お褒め頂き光栄です」
綺麗にカテーシーをするマリアさん。かっこいいなぁ。
私も吸血姫とか言われるんだからもうちょっとこういった所作を気を付けようかと彼女を見て思った。
「で、どうするマリアさん。王太子ほしいなら熨斗におまけを色々つけて差し上げますが」
「要らないですよ。気持ち悪いですもの」
驚愕の事実である。婚約破棄した王太子が不貞相手に捨てられる。
一体何が起きているんだか。
なんとなく王太子が勝手に惚れて無理やり手籠めにしようとしていたのだろうと察せられた。
貴族達はざわついている。彼らも予想外だったのだろう。
「さて、婚約破棄されましたし、国との盟約はこれにて終わりですね。マリアさんはどうします?」
「リュカ様とご一緒してもよろしいですか?」
「え、ついてきてくれるの? それは嬉しいかもしれないな~」
生まれてこの方家族を除けばクソみたいな婚約者王太子と、皮肉しか言わない貴族しか周りにはいなかったので、もしかしたら友達ができるかも、と少し期待する。
それにマリアさんが何をして、どうしたかったのかを聞いておいた方がよさそうだ。
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