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0 導入(エロなし)
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目を覚ますと見たことのない石造りの粗雑な天井であった。
ここはどこかと不思議に思い、上体を起こして周りを見る。
薄汚れた棚がいくつか壁際に置いてある、廃墟のような石造りの部屋に、今ボクがいることはわかった。
全く見覚えのない場所だ。なぜそこにいるかも何も覚えていない。
「あれ、これもしかして、ゲームの世界に入ったとかそういう奴?」
四方が石造りの壁に、出入り口と思われる金属製の扉、部屋の中には壊れた家具と、少しの雑貨。
現在地の様子はさっきまでしていたゲームのスタート地点に酷似していた。
これは、異世界転生とか異世界転移とかそういう奴だろうか。異世界、確かにそれは夢あふれる話、かもしれない。
「ここが男は殺し女は犯す凌辱孕ませエロRPGゲームの世界でなければよかったんだけどな……」
最悪なゲームの世界でなければ、だったが。
「ひとまず現状確認をしよう」
誰もいない部屋で独り言を言うのもむなしいが、何か言わないと現状のまずさに押しつぶされてしまいそうな気持になる。
あえて声を出しながら、一つずつ状況を確認をしていく。
「まずは今の自分だけど…… 予想以上にかわいいな」
部屋の奥に置いてあった薄汚れた大きな姿見に自分を映すと、狐耳の生えた美少女が浮かび上がった。
金髪の髪はキラキラ輝いているし、頭頂部から狐の耳がピン、ときれいな三角形を描いている。
体型も、胸はそれなりにあるし、腰は締まっているし、明らかな美少女だった。
「はぁ、きついなぁ……」
だが、この美しさはこの世界ではマイナスに働くことはあれ、プラスには働かない。魔物も人も、雄ならばこの美貌を持つ雌を犯さんと襲い掛かってくる可能性が高い。
幸せな生き方をするには、この世界ではブスな方がプラスなのだ。
「アイテムも全然ないし」
自分の状況を確認した後、部屋の中を漁ったが、出てきたのはくたびれたショートソード1本だけ。
防具も何もないため、気付いたときから着ていた黒レオタード状のハイレグインナーだけしか身にまとっていない。
体型がはっきり見えて、鼠径部まで丸出しなこの格好など、雄から見たら犯してくれと言っているようにしか見えない。
「でも、ここにいても何もできないし、まずは町へ向かわないとな……」
ゲームではセーフゾーンだったここから出たくはないが、ここには食料が一切ない。そして、他人が来ることもまずありえない以上、助けも期待できない。このままここでボーっとしていても、ただ飢え死にするだけだろう。
モンスターが出るダンジョンを抜けて、人が住んでいる町まで移動する必要があった。
意を決して扉を開く。
薄暗い石造りの地下道が目の前に広がっていた。
ここはどこかと不思議に思い、上体を起こして周りを見る。
薄汚れた棚がいくつか壁際に置いてある、廃墟のような石造りの部屋に、今ボクがいることはわかった。
全く見覚えのない場所だ。なぜそこにいるかも何も覚えていない。
「あれ、これもしかして、ゲームの世界に入ったとかそういう奴?」
四方が石造りの壁に、出入り口と思われる金属製の扉、部屋の中には壊れた家具と、少しの雑貨。
現在地の様子はさっきまでしていたゲームのスタート地点に酷似していた。
これは、異世界転生とか異世界転移とかそういう奴だろうか。異世界、確かにそれは夢あふれる話、かもしれない。
「ここが男は殺し女は犯す凌辱孕ませエロRPGゲームの世界でなければよかったんだけどな……」
最悪なゲームの世界でなければ、だったが。
「ひとまず現状確認をしよう」
誰もいない部屋で独り言を言うのもむなしいが、何か言わないと現状のまずさに押しつぶされてしまいそうな気持になる。
あえて声を出しながら、一つずつ状況を確認をしていく。
「まずは今の自分だけど…… 予想以上にかわいいな」
部屋の奥に置いてあった薄汚れた大きな姿見に自分を映すと、狐耳の生えた美少女が浮かび上がった。
金髪の髪はキラキラ輝いているし、頭頂部から狐の耳がピン、ときれいな三角形を描いている。
体型も、胸はそれなりにあるし、腰は締まっているし、明らかな美少女だった。
「はぁ、きついなぁ……」
だが、この美しさはこの世界ではマイナスに働くことはあれ、プラスには働かない。魔物も人も、雄ならばこの美貌を持つ雌を犯さんと襲い掛かってくる可能性が高い。
幸せな生き方をするには、この世界ではブスな方がプラスなのだ。
「アイテムも全然ないし」
自分の状況を確認した後、部屋の中を漁ったが、出てきたのはくたびれたショートソード1本だけ。
防具も何もないため、気付いたときから着ていた黒レオタード状のハイレグインナーだけしか身にまとっていない。
体型がはっきり見えて、鼠径部まで丸出しなこの格好など、雄から見たら犯してくれと言っているようにしか見えない。
「でも、ここにいても何もできないし、まずは町へ向かわないとな……」
ゲームではセーフゾーンだったここから出たくはないが、ここには食料が一切ない。そして、他人が来ることもまずありえない以上、助けも期待できない。このままここでボーっとしていても、ただ飢え死にするだけだろう。
モンスターが出るダンジョンを抜けて、人が住んでいる町まで移動する必要があった。
意を決して扉を開く。
薄暗い石造りの地下道が目の前に広がっていた。
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