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第二章 皇女と辺境伯
1 戦のあとの後片付け
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戦いが終わり、まずしなければならないことは怪我人の治療です。
幸い死者は出ていませんが、攻撃に参加していた人は大なり小なり怪我をしている人が多かったです。前線に出た人は、剣を振っていない人含め、石礫の洗礼を浴びていましたから一番怪我の度合いが重く、また、そうじゃない投石などをしていた人も、反撃の投石を受け怪我をしている人が出ています。
とはいえそのあたりは母の担当なので全部丸投げです。
幸い集会所の大広間に並ぶ程度のけが人の数で済んでいますし、軽傷な人はすぐに日常生活を送り始めています。
村に避難していた人たちも、様子を見ながら徐々に元の村に戻り始めています。
もっともうちの村に住むことを決めた人も結構居り、畑と家が問題となっています。
当面畑はうちの畑を貸すことにして、地代と税でウチは食べていくことになりそうです。
農業自体は楽しかったですが、やはりきつかったですし…… やっと貴族らしい生活ができる、かなぁ…… 農業しなくてよくなっただけ良しとしましょう。
あとは開墾して畑を増やすのと、それぞれで頑張って家を建ててもらうだけです。そのあたりは義父がうまく調整してくれているようですし、お任せすることにします。
そして一番の問題は敵兵の対応でした。
まず、死体が大量にあります。100以上の死体です。
うんざりするだけの数ですが、これの処理が問題になりました。
その辺に捨てておくと病気の発生が怖いですし、森に捨てると肉食獣のご飯が増えて大繁殖する上に人肉の味を覚えた肉食獣が村人を襲う可能性もあります。
本当は火葬したいところですが、それだけの燃料を用意するとなると莫大な量になりますからそれも難しいです。
そうなると地面に埋めるぐらいしかありません。
幸い村の前の空堀は、さすがに交通上不便すぎるので埋めることになっていました。なのでここに死体を投げ込んで、上に土を被せます。
雑過ぎる埋葬ですが、増えた村人300人に死体の数が多すぎました。
それでも入りきらないので、さらに道に穴を掘って埋めるということまでしたりしています。
少々時間がかかるでしょうが、そちらはまあどうにか対応できそうです。
それ以上に問題なのは捕虜の方でした。こちらも148人もいます。村人の5割ぐらいの数です。あまりに多すぎるので、村はずれに放置し、逃げるなら逃げろ状態になっていますが、それでもこれだけ残ってしまいました。自分たちが恨まれているのを十分察しているのでしょう。逃げれば辺境伯領までの村の人たちが恨み身骨の思いで襲ってきますからね。
ここにいれば最低でも殺すことはありませんし。
ひとまず怪我が軽い人に死体を埋葬するお仕事をさせていますが、治療をする余裕もなければ食料も厳しいです。
現状村の人が増えても大丈夫なように備蓄を出していて、新しい村の人たちも飢えることはないでしょう。ですが捕虜の分までは計算していません。最低限の食事を与えるだけでも負担が重すぎました。正直逃げてくれないかなと思うレベルです。
死体の埋葬が終わり、今は開墾と家づくりをお願いしていますが、さっさとお家に返しちゃいましょうか……
「ということで辺境伯の街まで行きたいんですけど」
「ちゃんと全部話しなさい」
義父に雑に提案したら怒られてしまいました。
「捕虜の人たちの食糧不足が深刻ですし、さっさと行って身代金交渉してこようかと。ついでに今回の戦の交渉もしたいなって」
「どういう内容で交渉する予定なんだ」
「そのあたりはお義兄さまにお任せです」
「アーシェ、時々すごく雑になるよな……」
「だって社会情勢とか全くわかりませんし」
熊を狩ったり大猪を狩ったりしているが、これでも箱入り娘で村の外になんかほとんど出たことがないんですよ。
だから交渉の落としどころなんてまるで分らないし、そういうのは義兄に任せればいいでしょうと思っています。
戦い自体は辺境伯が亡くなったので終わりましたが、それで何もなしとはならない状況だと思いますので、和平交渉は必須だと思います。そんな交渉にはうちの村から代表者を出す必要がありますし、ボクと義兄で行こうかなという話です
「結局少ないうちの村の上層部のだれか行く必要がありますし、お母さまが懐妊されてますから、ボクと義兄が行っても大丈夫かなと思いますから」
「そうなんだが、心配なんだよ」
義父が微妙な顔をします。
暗殺事件後、母と一緒に寝なくなったボクですが、母は義父とよろしくやっていたのを知っています。
そして見事子供ができたとのこと。弟か妹かはわかりませんが、とても良いことです。
なので、ボクと義兄に万が一があっても大丈夫と言えるでしょう。一番まずいのは義父と母が害されることですから、ボク達で行こうかなと。
「あと、正直村にいてもお義兄さまが手を出してくれないから環境変えたいんですよ」
「お前たち、まだそういう関係じゃないのか?」
「全然です。お義兄さまのへたれ」
「妹思いなんだよ」
「へたれなだけです」
本人と両親からゴーサインが出てるんだから、あとはいただくだけなのに、義兄的に納得できていない部分があるようです。
ボクのことそういう目で見れないとかなら引き下がりますが、そう言うわけでもないでしょう。この前おっぱい揉んでましたし。
「で、道中の村の人達には声を掛けながら行きますから、お義父さまには周辺の村に声をかけてほしいんです。捕虜を確保した村もあるでしょうし」
「はぁ…… 使いを出しておこう。馬が手に入ったし」
今回の戦で数頭の馬が手に入りました。もともと村にも何頭かいましたが、これで大幅増です。
それを使って、周囲の村に使者を出してくれるように頼みました。
今回の直接の当時者はうちの村と、道中にあった三つの村ですから、道中の村からも交渉の権限がある人を出してもらう予定です。
そのあたりの人が集まれば、交渉団は余裕で10人以上になるでしょう。さすがにボクと義兄の二人じゃ戦力的な意味で人数少なすぎますからね。
ただ、直接的に関係していなくても、間接的に関係している村もいくつもあります。
ボクに皮肉を言ってきたおじいさんなんかはハッスルして輜重部隊に襲い掛かっていましたし、撤退していく辺境軍を最後ボコボコにして捕虜を大量にとったと聞いていますから、今回の交渉に関係したいでしょう。
もちろん貝が殻に閉じこもるように何もしていない村もありますから、全部が全部参加してくるとは思いませんが…… もしかしたらそういう村の人も野次馬程度で出てくるかもしれません。
そうと決まれば早速準備です。
義父が早馬で道中の村にも連絡を入れてくれるようなので必要な装備を準備します。
戦の間は暗殺事件直前に母が作ってくれた母曰く「姫騎士風」ワンピースを着ていましたが、母が新しい服と言ってくれたので、そちらに着替えることにします。
いや、これ服と言っていいんですかね……
白のビキニにガーターベルトの左脚だけ白いロングタイツに左腕だけ白の長手袋という謎の服装です。
動くと暑くてしょうがないボクにはちょうどいいのは確かですが、ちょっとエッチすぎませんかね。しかもこれが日常服とか。
まあ着ますけどね! 見た目は痴女ですがエンチャントのおかげで防御力はばっちりです。服自体を強化するわけではなく、ボク自身の肌の強度を大幅に上げていて、着ている間は肌が鉄鎧よりも丈夫になるんだとか。だから露出部分の防御力も安全安心です。
さらに楽しいことに、義兄はこれを見て絶句して真っ赤になっていました。効果は抜群ですね。
装備はこんなものですから、それ以外の準備もします。
同行者は義兄と二人きり予定でしたが、結局戦の間ずっと村にいたニキータさんが
「私も同行します」
というものだから同行人数が増えました。
安心半分、がっかり半分です。
ニキータさんは辺境伯の街の中でも顔が売れていますから、同行してもらえれば交渉が上手くいく可能性が高いですから、断る理由はありません。
さらにニキータさんが用意してくれていた荷車を使えるようになりましたので、荷物を運ぶのも楽です。荷車があれば道中分の食糧を持っていくことができますから、同行する人の人数を増やせます。
なので、捕虜の人から代表の人2名もつれていくことになりました。
本当は義兄と二人旅でくんずほぐれつ計画だったのですが、残念ながら頓挫しました。
すごく残念です。
荷物として町までの食糧と、辺境伯からはぎ取ったエンブレムなんかの遺品をいくつか荷車に積み、馬に引かせながらボク達は目的地に向かって移動を始めました。
幸い死者は出ていませんが、攻撃に参加していた人は大なり小なり怪我をしている人が多かったです。前線に出た人は、剣を振っていない人含め、石礫の洗礼を浴びていましたから一番怪我の度合いが重く、また、そうじゃない投石などをしていた人も、反撃の投石を受け怪我をしている人が出ています。
とはいえそのあたりは母の担当なので全部丸投げです。
幸い集会所の大広間に並ぶ程度のけが人の数で済んでいますし、軽傷な人はすぐに日常生活を送り始めています。
村に避難していた人たちも、様子を見ながら徐々に元の村に戻り始めています。
もっともうちの村に住むことを決めた人も結構居り、畑と家が問題となっています。
当面畑はうちの畑を貸すことにして、地代と税でウチは食べていくことになりそうです。
農業自体は楽しかったですが、やはりきつかったですし…… やっと貴族らしい生活ができる、かなぁ…… 農業しなくてよくなっただけ良しとしましょう。
あとは開墾して畑を増やすのと、それぞれで頑張って家を建ててもらうだけです。そのあたりは義父がうまく調整してくれているようですし、お任せすることにします。
そして一番の問題は敵兵の対応でした。
まず、死体が大量にあります。100以上の死体です。
うんざりするだけの数ですが、これの処理が問題になりました。
その辺に捨てておくと病気の発生が怖いですし、森に捨てると肉食獣のご飯が増えて大繁殖する上に人肉の味を覚えた肉食獣が村人を襲う可能性もあります。
本当は火葬したいところですが、それだけの燃料を用意するとなると莫大な量になりますからそれも難しいです。
そうなると地面に埋めるぐらいしかありません。
幸い村の前の空堀は、さすがに交通上不便すぎるので埋めることになっていました。なのでここに死体を投げ込んで、上に土を被せます。
雑過ぎる埋葬ですが、増えた村人300人に死体の数が多すぎました。
それでも入りきらないので、さらに道に穴を掘って埋めるということまでしたりしています。
少々時間がかかるでしょうが、そちらはまあどうにか対応できそうです。
それ以上に問題なのは捕虜の方でした。こちらも148人もいます。村人の5割ぐらいの数です。あまりに多すぎるので、村はずれに放置し、逃げるなら逃げろ状態になっていますが、それでもこれだけ残ってしまいました。自分たちが恨まれているのを十分察しているのでしょう。逃げれば辺境伯領までの村の人たちが恨み身骨の思いで襲ってきますからね。
ここにいれば最低でも殺すことはありませんし。
ひとまず怪我が軽い人に死体を埋葬するお仕事をさせていますが、治療をする余裕もなければ食料も厳しいです。
現状村の人が増えても大丈夫なように備蓄を出していて、新しい村の人たちも飢えることはないでしょう。ですが捕虜の分までは計算していません。最低限の食事を与えるだけでも負担が重すぎました。正直逃げてくれないかなと思うレベルです。
死体の埋葬が終わり、今は開墾と家づくりをお願いしていますが、さっさとお家に返しちゃいましょうか……
「ということで辺境伯の街まで行きたいんですけど」
「ちゃんと全部話しなさい」
義父に雑に提案したら怒られてしまいました。
「捕虜の人たちの食糧不足が深刻ですし、さっさと行って身代金交渉してこようかと。ついでに今回の戦の交渉もしたいなって」
「どういう内容で交渉する予定なんだ」
「そのあたりはお義兄さまにお任せです」
「アーシェ、時々すごく雑になるよな……」
「だって社会情勢とか全くわかりませんし」
熊を狩ったり大猪を狩ったりしているが、これでも箱入り娘で村の外になんかほとんど出たことがないんですよ。
だから交渉の落としどころなんてまるで分らないし、そういうのは義兄に任せればいいでしょうと思っています。
戦い自体は辺境伯が亡くなったので終わりましたが、それで何もなしとはならない状況だと思いますので、和平交渉は必須だと思います。そんな交渉にはうちの村から代表者を出す必要がありますし、ボクと義兄で行こうかなという話です
「結局少ないうちの村の上層部のだれか行く必要がありますし、お母さまが懐妊されてますから、ボクと義兄が行っても大丈夫かなと思いますから」
「そうなんだが、心配なんだよ」
義父が微妙な顔をします。
暗殺事件後、母と一緒に寝なくなったボクですが、母は義父とよろしくやっていたのを知っています。
そして見事子供ができたとのこと。弟か妹かはわかりませんが、とても良いことです。
なので、ボクと義兄に万が一があっても大丈夫と言えるでしょう。一番まずいのは義父と母が害されることですから、ボク達で行こうかなと。
「あと、正直村にいてもお義兄さまが手を出してくれないから環境変えたいんですよ」
「お前たち、まだそういう関係じゃないのか?」
「全然です。お義兄さまのへたれ」
「妹思いなんだよ」
「へたれなだけです」
本人と両親からゴーサインが出てるんだから、あとはいただくだけなのに、義兄的に納得できていない部分があるようです。
ボクのことそういう目で見れないとかなら引き下がりますが、そう言うわけでもないでしょう。この前おっぱい揉んでましたし。
「で、道中の村の人達には声を掛けながら行きますから、お義父さまには周辺の村に声をかけてほしいんです。捕虜を確保した村もあるでしょうし」
「はぁ…… 使いを出しておこう。馬が手に入ったし」
今回の戦で数頭の馬が手に入りました。もともと村にも何頭かいましたが、これで大幅増です。
それを使って、周囲の村に使者を出してくれるように頼みました。
今回の直接の当時者はうちの村と、道中にあった三つの村ですから、道中の村からも交渉の権限がある人を出してもらう予定です。
そのあたりの人が集まれば、交渉団は余裕で10人以上になるでしょう。さすがにボクと義兄の二人じゃ戦力的な意味で人数少なすぎますからね。
ただ、直接的に関係していなくても、間接的に関係している村もいくつもあります。
ボクに皮肉を言ってきたおじいさんなんかはハッスルして輜重部隊に襲い掛かっていましたし、撤退していく辺境軍を最後ボコボコにして捕虜を大量にとったと聞いていますから、今回の交渉に関係したいでしょう。
もちろん貝が殻に閉じこもるように何もしていない村もありますから、全部が全部参加してくるとは思いませんが…… もしかしたらそういう村の人も野次馬程度で出てくるかもしれません。
そうと決まれば早速準備です。
義父が早馬で道中の村にも連絡を入れてくれるようなので必要な装備を準備します。
戦の間は暗殺事件直前に母が作ってくれた母曰く「姫騎士風」ワンピースを着ていましたが、母が新しい服と言ってくれたので、そちらに着替えることにします。
いや、これ服と言っていいんですかね……
白のビキニにガーターベルトの左脚だけ白いロングタイツに左腕だけ白の長手袋という謎の服装です。
動くと暑くてしょうがないボクにはちょうどいいのは確かですが、ちょっとエッチすぎませんかね。しかもこれが日常服とか。
まあ着ますけどね! 見た目は痴女ですがエンチャントのおかげで防御力はばっちりです。服自体を強化するわけではなく、ボク自身の肌の強度を大幅に上げていて、着ている間は肌が鉄鎧よりも丈夫になるんだとか。だから露出部分の防御力も安全安心です。
さらに楽しいことに、義兄はこれを見て絶句して真っ赤になっていました。効果は抜群ですね。
装備はこんなものですから、それ以外の準備もします。
同行者は義兄と二人きり予定でしたが、結局戦の間ずっと村にいたニキータさんが
「私も同行します」
というものだから同行人数が増えました。
安心半分、がっかり半分です。
ニキータさんは辺境伯の街の中でも顔が売れていますから、同行してもらえれば交渉が上手くいく可能性が高いですから、断る理由はありません。
さらにニキータさんが用意してくれていた荷車を使えるようになりましたので、荷物を運ぶのも楽です。荷車があれば道中分の食糧を持っていくことができますから、同行する人の人数を増やせます。
なので、捕虜の人から代表の人2名もつれていくことになりました。
本当は義兄と二人旅でくんずほぐれつ計画だったのですが、残念ながら頓挫しました。
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荷物として町までの食糧と、辺境伯からはぎ取ったエンブレムなんかの遺品をいくつか荷車に積み、馬に引かせながらボク達は目的地に向かって移動を始めました。
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