アニラジロデオ ~夜中に声優ラジオなんて聴いてないでさっさと寝な!

坪庭 芝特訓

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その声がいつも魂の叫びでありますように

12、エロゲラジオがそんなにエロくなかった時のがっかり感と、急にエロくなった時のドン引き感

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「……ふむ。結構面白かったかな」

  50分と言いつつ、サバダバアンバサダーの最新回は37分で放送を終えた。
  収録時間は毎週きちんと決まっておらず、毎回キリのいいところで、というスタイルなのかもしれない。
  携帯ゲームで錬金用の素材集めをしつつ響季は聴いていたが、なかなか面白かった。
  セクシー女優様は最近観に行ったストリップの話をし、女芸人はお笑い賞レースの参加費三千円を捻出するために、その年に買ったゲームソフトを全て売りに行き、毎年二万近くの金にしてくるという話をしていた。
  セクシー女優さんがパーソナリティというのでもっと過激でムフフな内容かと思ったのだが、あっけらかんとしたガールズトークだった。

 「まあこれなら聴いてもいいでしょ。次はー」

  お母さん目線で零児の耳に入れていいか判断すると、今度は18禁美少女ゲームメーカーのラジオを聴いてみることにした。

 「えーと、…今だけおっさん」

  この先のページは18歳未満の方は閲覧出来ないページを含んで云々かんぬんという注意書きを、高速SAで激混み女子トイレを避けて男子トイレで用を足そうとするBBAみたいなことを言いながら、響季がR18エリアを強行突破する。
  だがエロゲサイト自体の訪問が初めてだったので色々探索してみると、

 「おっ、無料体験版」

  スペシャルという項目にあった無料体験版に興味を示す。
  まだダウンロード可能なものの中に一番害の少なそうな、女の子同士の恋を描いたゲームがあった。

 「…4年前?」

  しかし発売日を見ると4年も前だった。高校1年生からすれば途方もなく昔だ。
  そして途方もなく長いダウンロード時間を経てプレイしてみると、

 「なんか…、日本語変だな」

  台詞がおかしい。地の文も所々引っ掛かる。句読点の付け方やその他諸々も。

 「流れが面白ければいいのか」

  声優の芝居も、ただ読んでいるだけという印象があった。
  掛け合い感がない。ゲームというひとり収録だからしかたないのかもしれないが、いわゆる立ち絵とのバランスもどこかおかしい。
  使い回しが多く、体験版だから仕方ないのかと納得するが、なんだか全てに引っ掛かる。
  こんなものに何千円も払うということも女子高生には理解出来なかった。

 「金持ちの道楽か」

  マウスを操りつつ、ようやく18禁らしい展開に突入するが、

 「うわあぁ」

  耳を通して脳に反響するぴちゃ音、ぐちゅ音、何かを舐める音、啜る音、出し入れする音、様々な手法、技法で行われるその行為に顔を顰める。

 「あーあー、もう」

  イヤホンプレイで良かったとホッとしながら、嫌悪感すら生まれるその芝居をスキップで飛ばしていくが、

 「あ、終わりだ」

  エロを一山超えると体験版はそこで終了となり、続きは製品版でとなっていた。
  体験版配信日からすれば数カ月後、今から数えると4年前の新製品をやれということだが、

 「あっ!女の子同士言うたやないか!」

  女の子同士の淡い恋と作品概要には書いてあったのに、男との絡みシーンが出てきたことに響季がぷんすかする。
  他にもタダで貰えるものはないかと探すと、バナーや壁紙などのどうでもいい配布物の中にmp3配信されている主題歌があった。
  よくあるポップチューンソングだが、ゲームのオープニングアニメと一緒に聴いた後だと不思議といい曲に聞こえた。

 「変な感じ」

  これも日本のオープニングアニメという様式美文化を見て育ったせいかと思いつつ、響季は改めて作品概要を見た後、

 「ああ、違うか。ラジオだ」

  ようやく零児に教えてもらったラジオのページを開く。しかし、

 「…なんだこれ。メインヒロイン二人なのになんでかたっぽの声優と原画師の番組なんだ。普通ヒロイン声優二人でやるんちゃうんか」

  パーソナリティはメインヒロインのうちの一人、ラストグレーテル役の真谷地優羅まやちゆらという声優と、ゲームに携わった男性原画師というなんだか妙な組み合わせだ。
  もうひとりのヒロイン、最終形態ミチル役の声優は呼ばれなかったのか。
  代表作を見ると真谷地はこのメーカーに何度もお世話になってるらしく、出演作も多い。

 「まあ、いいか」

  むずかしいオトナの事情かもしれないのでスルーし、とりあえず響季はストリーミング配信されているそれを聴いてみた。


オープンそーすpresents グレーテルとミチル 最終更新ラジオ 

 真谷地優羅 (ラストグレーテル役)
オープンソース傭兵原画師 白貴(しろき) 綿巳(わたみ)

 第11回配信分


 讃岐うどんブームってまだ続いてるの?というふつおたメールから

白貴 「うどんってさあ、踏むじゃん」
真谷地「踏むねぇ。きりたんぽも踏む」
白貴 「えっ!?」
真谷地「きりたんぽって踏むよねえ、あれ。…あ、ディレクター首捻ってる(笑)なんかご飯炊く時さあ、一人だから一合でいいんだけど、やっぱお米ってたくさん炊いた方が美味しいじゃん」
白貴 「お、おう(笑)自炊しないからわかんないけど俺」
真谷地「(笑)でも結構余っちゃって。まあ冷凍すればいっかってやってったらそれがどんどんたまってっちゃって。それまとめてチンしてきりたんぽにしたりする」
白貴 「どう作るの?」
真谷地「だからチンしてこう、潰す…、踏むのね」
白貴 「ご飯を!?(笑)」
真谷地「(笑)いや直接は踏まないよ?ジップロックとかに入れて、あ、あと塩して。で、熱々のままで、タオルで挟むかな。直接だとアレだから」
白貴 「で、踏むの?ぐしゃあ、べしゃあって?」
真谷地「なんでそんな町破壊してる怪獣みたいな音なの(笑)なんか、ふみみみみって踏む」
白貴 「ちまままま、って。小股歩き?」
真谷地「そうだね(笑)爪先で踏んだり土踏まずで踏んだりして。で、いい感じにご飯がねちねちしてきたら袋から出して…、んーと、コンビニのお弁当のお箸とかに、こう…、なに?まとわりつかせる」
白貴 「まとわり…、あー、お箸に。ぺたぺたって」
真谷地「そうそう」
白貴 「五平餅みたいな感じ?」
真谷地「そうだね。で、お箸は割らないでね」
白貴 「えっ?」
真谷地「太いままがいいから。割っちゃうと細くてひょろひょろしちゃって、ご飯がまとわりつかなくなるから」
白貴 「あー…。あれ?今の拾わなくて大丈夫?」
真谷地「え?」
白貴 「太いままがいいのって(笑)」
真谷地「あっ。(笑)なにこれ。いただきワードですかコレ」
白貴 「今週の(笑)いただきワード、いただきましたコレ」
真谷地「……太いままがイイのっ(はぁと&ええ声&エコー)」
白貴 「はい、いただきました。ありがとうございます。今週のおかずいただきました」
真谷地「(笑)主食の話してるのに。きりたんぽの話なのに」
白貴 「(笑)きりたんぽ主食ですか?」
真谷地「おかずじゃあないでしょだって。ご飯だし」
白貴 「あれ、これちょっとぉ、ひょっとしたらきりたんぽも、今週のイヤラシワード?」
真谷地「えっ?(笑)」
白貴 「ちょっと待って、…只今審議中。只今ひとり審議中。ヒソヒソ」
真谷地「あ、すごい(笑)顔文字出るやつだ。なんかショボーンみたいな顔した顔文字が話し合ってヒソヒソみたいにするやつ」
白貴 「はい、審議の結果出ました」
真谷地「はい(笑)」
白貴 「じゃあ、ちょっと、こっちもエコーで」
真谷地「えっ!?じゃあ……、きりたんポっ(エコー)」
白貴 「……ちょっと違うなぁ」
真谷地「うええっ?(笑)」
白貴 「んじゃ略してみましょうか」
真谷地「あ、き…、きっ・んっ・ぽっ!(エコー)」
白貴 「あっ、なるほど。区切って言うとそれっぽい。それっぽいってなんだ(笑)」
真谷地「おお、それっぽいそれっぽい(笑)…ねえ、バカじゃないの?この番組」
 白貴 「(笑)」
 真谷地「(笑)」
 白貴 「(笑)えっ?ああ、そうだ。きりたんぽは?ってディレクターさん。作り方の続き」
 真谷地「最早どうでもいいけど(笑)今の、えーとお箸の役割ってわかる?」
 白貴 「わかんないです」
 真谷地「きりたんぽって穴があるでしょ?だから」
 白貴 「あー、芯にするんだ」
 真谷地「そう。だから割らない太い状態で回りにつけて、オーブンで焦げ目つくくらい焼いて」
 白貴 「はあー、なるほどなるほど」
 真谷地「で、なんか、…作った鍋に入れる(笑)適当に作った鍋に」
 白貴 「適当(笑)お得意の冷蔵庫にあるもんで。へえーっ。美味しいの?」
 真谷地「本場のとはやっぱ違うと思うけど、自分が食べる分には。普通使うのもち米とかだし」
 白貴 「でもなんか、米を踏むって…」
 真谷地「そう。日本人的にはでしょ?だから罰当たりかなって」
 白貴 「うどん踏むレベルじゃないっすよね。正直俺、本場のうどん踏むっていうのもちょっと」
 真谷地「えんがちょ?」
 白貴 「それもありますし(笑)うーん…、やっぱ罰当たりな感じがして」

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